介護求人
『横浜介護求人センター』

第19回【今でも記憶に残る看取り 2事例】

看取りを行う施設ってどんどん増えて行っていますよね。初めて看取りを経験したときはどうしたらいいのか分からない上にご家族様の対応もどうしたらいいのか不安でしかありませんでした。看取りっていいなぁと感じる時も怖いなぁと感じる時もあります。

今回は私が看取り対応をしてきた中でとても印象に残ったエピソードをご紹介します。どれも実体験です。同じような体験をされた方や不安を感じた方がいらっしゃるかと思います。少しでも看取りについて知って頂けたら幸いです。内容は個人情報の観点から事実とは異なる事も交えながら書いています。

【1. 感動的なエピソード】

とても頭の回転が速く職員の事を良く見ていたAさん。私が出会った時は椅子や車いすから降りて床をいざっていました。異動が決まったため挨拶をしに行った際、ユニット玄関入口の床で横になっていたのが初めての出会いで、転倒して倒れているのかと驚いたのを今でも覚えています。

気に入らないと「馬鹿野郎。」「あんた嫌い。」と自分の意思を発言され、時には手が出る事もありました。引っかかれた職員も多く対応が大変だと聞かされました。また、元気な頃は杖を振り回しながら職員を追いかけていたとも聞いてとてもパワフルな方なのだと教えられました。

施設内でもそれほど元気だったAさん。在宅介護の時は本当に大変だったと娘様より話を良く聞かされていました。嫌な事があると夜中でも家から出て行ってしまい家族総出で外を探し回り、気が付いたらいつの間にか家に戻っていたなんてことがしょっちゅうだったそう。

その間Aさんはどこにいたのかというと、隣の家の庭先に身を潜め家族が探しに出たのを確認して家に戻っていたと…。こんな生活をしていたら家庭崩壊しますよね。娘様より寝る時間もない程、本当に辛い時間だったと話されていましたが本当にそうだと思いました。

こんなことが続き良く緊急ショートを利用されていたそうで、入所が決まってホッとしたと話されていました。それだけではなく、Aさんと娘様の間には「もっと深いわだかまりがあるんです」と娘様よりいろいろな話を教えて頂きながらAさんと関わっていました。

これだけの負担がかかっていた娘様ですが面会には毎月来てくださっていて凄いなぁと感じていました。それなのに面会の度に寝たふりをされていたAさん…。月日が流れこれだけ元気だったAさんも徐々に体力の衰えが見え始めました。寝ている時間が増え、床に降りても自分で椅子に座ることが出来ず横になったまま。

トイレにお連れしても足に力が入らず職員1人でトイレ介助することが難しくなっていきました。食事も途中で寝てしまう事が増えたり、自分で食事を食べる事が難しくなってきたり…。しかし介助をしようとすると怒るなど、どうしたらAさんが望むケアが出来るのか見直さなければいけない事がどんどん出てきました。

面会の度にご家族様に説明し、必要物品が出てきたら購入金額をお伝えし購入しても大丈夫か相談するといつも「必要だったら購入していいです。」と快諾してくださっていた娘様。本当に頭が上がらない思いでした。おかげで色んなケアを提供することが出来ました。

ここから娘様と職員との二人三脚のケアがスタート。面会の度に今日はこういうケアをしてみてどうだったか、購入させていただいた物品がどうだったかを伝えたり、最近の様子についてこういう良い事があった、こういう事を話されていた、こういう事で怒られてしまった等話をしたりしていくようになりました。

二人三脚でケアをしていく間もどんどんAさんの状態が悪くなっていきそのうち起きている時間が食事の時間のみになってきました。施設側から娘様へ看取りの説明を行い施設で看取る方向に決まり、食事は食べたいものを食べられる時に食べたい量だけでいいという流れになりました。

パワフルだったAさんも体力の衰えと共に「ありがとう。」「あんた大好き。」等感謝の言葉が多く聞かれるようになりました。看取り期に入り最期が近くなる方の中には人が変わったように穏やかになられる方がいらっしゃるのですがAさんはまさしくそのタイプでした。

娘様の面会時にはいつも寝たふりをしていたAさんも徐々に話をするようになり、娘様が驚かれることもありました。そんなある日、お部屋で2人きりで話をされて出てこられた娘様より「母と和解しました。今まで思っていた胸の内を伝えたら『ごめんね』と泣きながら謝られたんです…」との話が…。

涙を流しながらその話をされた時、思わず私ももらい泣きしてしましました。介護の仕事をしているといろんなご家族様を見ます。仲がいいご家族様もいれば音信不通のご家族様や面会をお断りしなければいけないご家族様等様々です。ここまで関係が修復したケースは10年以上介護をしてきた中で初めての事でした。

和解された日からほどなくしてAさんは帰天されました。ご家族様の希望で湯灌等は行わず朝早くに自宅に戻られる事になったとの情報をもらい、その時間に合わせてご挨拶に向かいました。Aさんの顔を見ただけで涙が止まらなくなり、これほど思い入れのある利用者様は初めてでした。

挨拶をしていると娘様がいらっしゃりAさんが部屋で出ていかれた後娘様より「ありがとう。」と泣きながら抱きつかれた時はもう涙が抑えきれず私も沢山泣いてしまいました。この出来事は看取りを経験した中で1番思い出に残る感動的な看取りでした。

この時はご家族様と一緒に二人三脚でAさんのケアが出来た事、娘様と職員の信頼関係がしっかり作ることが出来た事、ご本人様の意思を尊重したケアが出来た事、娘様の気持ちに寄り添い話を聞く時間が持てた事が良かったなと思いました。

娘様はAさんが帰天された後、施設でお手伝いをしたいと時々ボランティアに来てくださるようになりました。Aさんはもういませんがそれでも来てくださる関係を作れた事は私にとってもとても意味のある出来事だったと感じています。

【2. 考えさせられたエピソード】

感動的なエピソードを聞くと看取りってとてもいいなと思いますよね。私も看取りって素敵だなぁと思っていました…。しかし、良い事ばかりではありません。凄く難しいなぁと考えされられた看取りもありました。今度は考えさせられたエピソードについてお伝えします。

社交的なタイプのBさん。娘様もとても明るくAさんの娘様のようにとても協力的なご家族様でした。毎年家族旅行に行かれるほど仲が良く、ケアにも積極的に参加してくださっていました。Bさんの状況が悪くなっていったのは本当に早く、あれよあれよという間に悪化していきました。

ケアの方法も数日の間でどんどん変えていかなくてはならない程でした。ご家族様での旅行を計画されていた数日前にはもうご家族様で外出するのは難しい程になっていました。医師の診断は“老衰”こんなにも早く状態が落ちてしまう方は私の経験上初めての事でした。

ご家族様から看取りの同意を頂き看取りに。食事の時間以外起きるのが難しく食事も日によってムラがあり咽こみや誤嚥のリスクも高い状態でした。娘様は2日に1回のペースで面会に来てくださりその都度その日の様子などを伝えていました。

看取り期に入ってからも状態が落ちるスピードが速く食事を摂ることも困難になってくるとご家族様は毎日誰かしらが泊まり一緒に過ごされることになりました。部屋に簡易ベッドや電気ポットなどを用意しいつでも泊まりに来られる環境を作り泊まりやすいように努めました。

そんな中、Bさんの状態が落ちるのが早く娘様の気持ちが追い付かず不安な様子が見られるようになりました。看取りに同意をされていても「やっぱり病院に連れて行って欲しい。」「医者を呼んで欲しい。」「看護師は何故帰ってしまうのか。」等の要望が聞かれ始めるようになりました。

看取りの同意を取っていてもご家族様の要望に合わせ病院へ入院という事も可能なため、娘様の要望をケアマネージャーや看護師に伝えどうしていくのか話し合う時間を作ってもらうようにしました。話し合いを行った結果延命処置はしない為施設での看取りを希望されるという事になりましたが娘様の葛藤が痛い程伝わってきました。

延命はしたくないけれど苦しんでいるBさんの姿を見ると病院に連れて行った方がBさんが楽なのではないかと悩まれ、「医者に連れていって欲しい。」と話されたり「救急車を呼んで欲しい。」と話されたり…。看護師やケアマネージャーが居る時間であれば対応してもらえますが夜間だとオンコールするしかありません。

その都度「なんで母がこんな状態なのに看護師は家に帰るんだ。」と徐々に怒り始めるように…。日中のうちに救急搬送するという事は延命処置をする事だと看護師から説明を受けて納得されていても夜には「救急車。」と話される毎日…。

この時このユニットには新卒者と看取り経験の無い転職者と看取りに不慣れな職員が半数を占めており、一人の時間帯にご家族様の対応をすることがとても不安だという相談をされていました。看取り経験をしている私でさえどう対応していいのか困る状況だったので、未経験だと尚の事怖かったと思います。

Bさんの状態が落ちていくにつれ娘様からのナースコールの数も増えていき「この呼吸は何ですか?」「血圧はいくつ?」「辛そうなんだけど。」「何か食べさせて。」等の希望が…。これが10分~20分おきに職員が呼ばれ始め職員もどう対応していけばいいのか本当に悩みました。

出来る事なら呼ばれた都度対応したいのですが、職員1人しかいない時間帯で他にも9名の利用者様の対応があり、転倒注意な利用者様もいたためそのリスクを抱えながらの対応。呼ばれるたびに5分は対応していたため残業の時間も1時間を超えていくようになりました。

さらに娘様がノートに〇時〇分ナースコール。〇〇職員に△△を依頼。□□対応などをメモされるように。それを知った時には“訴えられる”のではないかと本当に思いました。ケアマネージャーや相談員に報告しどう対応していけばいいのか、娘様の心のケアをどうしていけばいいのか相談しながらの対応。

看取り未経験者だけでなく、関わる全ての職員のメンタルも疲弊していきました。医療的な面の説明は職員からは出来ないため救急搬送等の要望が聞かれた時には毎回看護師へオンコールし看護師から娘様に説明をしてもらう毎日。いっその事入院された方が娘様の心は安定するのではないかと思う程でした。

こんな状況が2週間程度続き、さすがに娘様の体力も辛くなり始め他のご家族様が泊まる事も増えてきました。介護経験者の方が泊まられた際は娘様の要望について申し訳ないと話されており、どうしたらいいのかとても葛藤されている旨の話をされました。

その事は私も他の職員も痛い程理解していましたが、その要望に対応しきれない事や娘様の不安を取り除ききれない事、他の利用者様の対応をほっておくことは出来ない事等職員もまた葛藤しながら仕事をしていました。慣れない職員には様々なケースに備えマニュアルを作り、不安な時はいつでも連絡していい旨伝えていました。

こんな日々を過ごしていくうちにいよいよ食事が全くとれなくなったBさん。看護師からもその旨の話を娘様に伝えていましたが、「食べさせて欲しい。」と食事を持って来られたり、お部屋で仰臥位の状態のまま口に食べ物を口に入れていたり…。誤嚥や窒息のリスクも出てきました。

看護師の方からその旨のリスクについて説明してもらうも扉を閉めた状態では中の様子が確認できないため何をされているか分からず…。ゴミ箱のごみを回収しに行くたびに食べ物の容器が捨ててあるのを見るとどうしたものかととても悩みました。

また、ある時は身内の方15人程が狭い部屋に押しかけてこられ、排泄介助の為声をかけに伺うと大鍋を出されみんなでワイワイと食事会をされて居酒屋かと錯覚するほど。その間もコールや職員を呼びに来られ今現在どういう状況なのか説明を求められたのは本当に大変でした。

その都度医療的な説明は介護士では説明が不十分になってしまうため看護師を呼んで説明してもらう旨伝え対応していましたが、これが毎日でした…。どうしたら納得していただけるのか本当に悩みましたし、看護師やケアマネージャーと何度も話し合いを繰り返しました。

看取りの同意を頂いて3週間もしないある夜、遅番の残りの仕事をしているとBさんの部屋より「お母さん。お母さん。ダメ!!」と大きな声が。部屋に伺うと娘様が心臓マッサージをされており呼吸が止まったのだとすぐに把握できました。看取りの同意を得ている以上職員が心臓マッサージすることはできません。

しかし、娘様の必死な様子を見て止める事も心臓マッサージが出来ないことも伝える事は出来ませんでした。ただ「看護師に報告してきます。」と伝え部屋を出る事しかできませんでした。どういう対応をしたら良かったのか今でも分かりません。

看護師がすぐに来る事を伝えるために部屋に戻ると、心臓マッサージを止めてBさんの手を握り泣いている娘様が。私は娘様に看取ってもらえた事はBさんにとってとても嬉しかったと思うという事・直前の排泄介助でBさんが声が出ない状況で口をパクパクさせ何かを話したがっていた事を伝える事しかできませんでした。

きっと感謝の気持ちを伝えたかったのではないかと…。看護師が到着するまでの時間がとてもとても長く感じました。看護師が到着後は看護師に対応を代わってもらいましたが、“訴えられるんだろうな”と不安に押しつぶされそうになっていました。

日が昇り施設内でお見送りをしているとたまたま面会に来られた他のご家族様よりBさんの娘様へ「ここの施設は本当によくやってくれたでしょう。他の施設も知っているけど、ここまでやってくれる施設は無いよ。ここで看取ってもらえてよかったですね。」との話が。

そのご家族様の言葉のおかげもあり施設を出る際には「いろいろと思う事が沢山ありますが、今回はありがとうございました。」と話され訴えられることはありませんでした。一気に緊張がほぐれホっとした気持ちと色んな感情が混ざりこっそり泣いたのは内緒です!!

今でも個人としても施設としてもどういう対応をした方が良かったのか、本当に看取りで良かったのか等答えが分かりません。施設としても看取りの困難事例として事例検討の題材として今でも検討されています。ご家族様の気持ちに寄り添う事がこれほど難しいのかと考えさせられる看取りでした。

看取り期に入られてから数年過ごされる方、数日で帰天される方等本当に人それぞれですが、看取りに入ってすぐ帰天された場合ご家族様の気持ちの整理が追い付かない事は当たり前だと思っています。ご家族様のメンタルケアも職員が身に付けないといけないスキルなのかもしれません…。

この2例が私が看取りを経験してきた中で今でも印象に残っている出来事でした。看取りを経験されている施設では同じような出来事を経験した事があるのではないでしょうか?自分の施設だけでなく、いろんな施設での様々な事例を聞いて学んでいく事も必要だなぁ感じています。

看取りは色んな事がありますが、私は看取りに対してその方の最期まで寄り添える事・ケアの見直し(本当にこのケアで良かったのか)と感じ、ケアを見つめなおすきっかけになる事からこれからも携わっていきたいなぁと思っています。

(2023年7月31日)


第19回【夏の介護現場!仕事中の熱中症対策7選】

本格的な夏が始まる前からこの急な暑さに参っていませんか?年々異常な程に気温が高くなり、利用者様だけでなく職員も熱中症対策しないと危険ですよね!私は数年前に熱中症になり、熱が身体から抜けず体の芯から熱いという感覚と激しい頭痛に襲われました。

高齢者って温度調節が難しく、暑いのにも関わらず厚着をされたり冷房の風が嫌いだったり、中々涼しくできない環境がありますよね。さらに今年は電気代の価格が上がっている事もあり電気代には厳しい施設が多いのではないでしょうか。私の施設も毎日電気を消すようにとの館内放送が流れています。

そんな環境の中、自分の身は自分で守らないといけません!数年前に熱中症になってから熱中症対策には余念が無い私が行っている熱中症対策をご紹介します。少しでもお役に立てば幸いです!一緒にこれから来る熱い夏を乗り切ってきましょう!!

【1. 水分を1日2Lはとるようにする】

仕事をして動き回っていると中々水分を摂る機会って少なくないですか?私は500mlのペットボトルを3本程持って行っても1本しか飲まなかったなんてことが何度もあります。1Lを飲むのもやっとな日が多いです。喉の渇きが無い状態で身体に入れていく事はとてもしんどいです…。

しかし、熱中症とは喉が渇いたと思った時にはもう熱中症になっていたりなりかけていたりします。喉が渇いていない時からキッチンに入ったら飲むようにする等ルールを決めて意識的に摂るようにしています。飲み物はスポーツドリンクや果汁ジュースではなく水や麦茶等糖分の入っていないものを摂っています。

砂糖が多く入っている飲み物を多く摂取してしまうと血糖値が上がってしまい、小学生でも飲みすぎで糖尿病になってしまった人がいると聞いてから飲んだとしても1本にして残りは水や麦茶にするようにしています。糖分って飲めば飲むほど喉が渇いたりすることもあるのでほどほどに!!

入浴介助の後は過酷な環境の中での仕事を頑張ったご褒美に小さいサイズの炭酸を飲んでいい事にしています。高温多湿で頑張った後の冷えた炭酸ってなんであんなにも美味しいんでしょうか。やめられなくなります(笑)

【2. 塩分を摂るようにする】

汗っかきな方ならば理解していただけると思うのですが、汗を多量にかいた後って黒い服を着ていると白っぽくなることありませんか?汗もしょっぱい感じの臭いになり、きっと白いのは塩の結晶だと思っています。これからの季節汗をかくときに着る服の色は気にしないといけないなぁと思っています。

出てしまった塩分を補給する事ってとても大切ですよね。仕事中に効率的に塩分を補給できる手段としては塩飴や塩分入りの飲み物を飲むようにしています。食事では梅干や塩辛等“塩”を意識的に取り入れるようにしています。ただし、食べすぎると高血圧になる可能性があるので食べすぎには要注意です!!

汗をかきやすい時期になるとユニットやお風呂場に塩飴を常備しておき、誰でもいつでも食べられるようにしています。ちょっとした工夫ですが、ユニット職員の健康を守ることも大切だと思っているので色んな種類の塩飴を用意していました。

私のお勧めは飲み物ならば“梅ソルティー”飴ならば“塩サイダー”がおススメです。塩サイダーの飴はユニット職員にも大好評でした!美味しく食べられるのがいいですよね。スーパーやドラッグストア、アマゾンなどで安くまとめて購入していました。

【3. ボディーシート】

有難い事に数年前から-〇℃という感じの冷感のボディーシートが発売されています。初めて使った時にはそのひんやり感にとても驚き、感動したのを覚えています。今では毎年まとめ買いして暑い夏を乗り切っています。なくてはならない必需品です!

最近ではいろんなメーカーさんが出してくださり、首に巻くタイプや大判型など種類も多くとてもありがたく思っています。冷感シートで拭いた後に扇風機等風が当たる場所に行くとさらに冷感を感じ涼むことが出来ます。とてもおススメです。

接触冷感タオルも使用していたことがありますが、襟元がびしょびしょになってしまったり首に巻いているとすぐにぬるくなってしまったり、その都度振って対応していましたが手間を感じるようになってしまい今では冷感シートに頼っています。そろそろまとめ買いする頃かなぁと思っています。

このタイプの冷感シートもお風呂場に香りやメーカーを変えて数個おいておくようにしていました。結構使ってもらえると嬉しいです。暑さ対策大切ですし、お風呂介助をしてくださっている職員さんが一番熱中症になるリスクが高いので少しでも予防に繋がったらなぁと思っています。

【4. 首を冷やす】

今は主流になりつつあるクールリングを使用しています。先ほども書いたように冷感タオルでは襟元がびしょびしょになってしまいますが、こちらはびしょびしょにはなりません。初めは“ひやっ”としますが30分もしないうちにぬるさを感じるようになるため3個ぐらい用意しています。

冷凍庫で早く固まってくれるので本当にありがたいです。保冷剤だと溶けてから固まるまで時間がかかりますが、クールリングは交換するまでの間の時間で十分冷えてくれるので夏の必需品になっています。使い終わったものはアルコールできちんとふき取ってから冷凍庫に入れるようにしています。

これ以前は首にかける扇風機を使っていましたが、ファンの音で利用者様の声が聞き取りにくかったり抱える時に利用者様にぶつかってしまう危険や圧迫してしまう危険があったりしたので使う回数がとても少なくなりました。一人の時間になり記録を打つ際に使っていたぐらいです。

また、メーカーにもよるのかもしれませんが風を感じても生ぬるい風で涼しいとはあまり感じませんでした。利用者様のドライヤーをかける時の汗対策にはいいのかもしれません。首にかける扇風機は買ったもののあまり出番がありませんでした。

【5. 接触冷感マスク】

コロナが5類相当に下げられた今でもマスク着用が義務化されている施設は多いのではないでしょうか?真夏のマスクって本当にしんどいですよね。特にマスクをしたままのお風呂介助なんて地獄です!!コロナ禍になって冷感マスクが発売されるようになって本当にありがたかったです。

とはいえいくら冷感といえどマスク無しよりは蒸れますし、熱いです!しかも私はですが、普通のマスクに対して汗の吸収が悪いような気がしています。きっと冷感加工や性能の問題なんだろうと思っていますが、汗が口周りに付いているなぁと感じる事が多いです。

肌が弱いので夏場は汗かぶれで肌荒れが酷くなり痛みを感じてしまう事が度々あります。マスクが汗を吸収しきれなくなったりある程度の時間使用したマスクは交換するようにすることで皮膚トラブルが大幅に軽減されました。勿論あまりにも酷くなってしまった時は皮膚科にも通いました。

夏の汗かぶれにお悩みの方は勿体ないと感じるかもしれませんがこまめなマスクの交換が一番有効的でしたのでお試ししてみてください。今年の夏もマスクによる肌荒れと戦いながら涼しくなる季節を待ちわびたいと思います。車やロッカーにも常備し持ってくるのを忘れたとしても大丈夫なようにしています。

【6. 冷感スプレー】

これは服にバシャバシャかけています。本当に涼しくなるのでお勧めです!「あっつ~い!!」と感じたらスプレーして冷感を感じています。結構涼しさを感じられることが出来ています。かけすぎるとヒリヒリするので注意が必要です(笑)

お風呂介助前や仕事前、休憩中に服にスプレーすることはもちろんですが、ユニットやお風呂場にも用意しています。今は服だけで履く制汗剤でも冷感を感じられるものが出ているのでいろんなものを使っていい感じのものを見つけたいと思っています。

頭皮にも“バチバチ”となるスプレーをしていますが、ぱちぱち感が爽快で汗をかいた頭皮にスプレーするととても気持ちがいいです。これは大学生の頃から使用しているのでもう13年以上愛用しています。13年って凄いですよね!まだ廃盤にならず発売されている事に感謝しかありません。

【7. 小型扇風機】

これは本当に便利でもう何年も愛用しています。コードレスな事や扇風機の角度を変えられるものがおススメです。脱衣所で風を感じながら着替え介助を行ったり、記録を打つ際にデスクに置いて使用しています。私が使用している物は風量を5段階で調整できるのでそれもありがたいです。

普段使いはもちろんですが、これからは洪水などの水害で電気が使えない時に充電しながら使う事が出来るので重宝します。ソーラーで充電できるバッテリーも用意してあるので涼むものが何もないよりは安心です!施設に忘れて帰った時は他の職員が使っていたようです(笑)

一度使ってしまうと風が無い事がとても不便に感じます。広い空間での冷房は効き目を感じにくいですが、風があるだけで涼しく感じる事が出来ます。16時間夜勤で介助していない間はずっと使っていますが、充電が切れて朝には使えなかったという事は今のところありません。

汗で蒸れたマスクを乾かしたり、冷感マスクの冷感を感じる為に使う事もあります。やはり夏は冷感を感じる事が重要だなぁと思っています。便利なグッズが沢山出ているのでいろんなものを使ってみたいなぁと考えています。

熱中症対策いかがでしたでしょうか?ご参考になるものがあればとても嬉しいです。おススメの熱中症対策グッズがありましたら是非教えて頂きたいです。

(2023年7月14日)


第18回【こんな施設では働きたくない事例7選】

介護施設って全国に沢山数がありますがその分働きやすい施設・働きにくい施設って分かれるなぁと感じています。今まで数回転職をしてきましたが、働きにくい施設には共通点があることに気が付きました。今からお伝えする内容は私が経験した話をまとめたものになります。

介護士のなり手が少なく人手不足な施設が多い中、これからは利用者様だけでなく職員からも選ばれる施設を目指していかないとケアの質が悪くなる悪循環に陥ると肌で感じています。こんな働きにくい環境になってしまっている場合は早急に働き方改革を行う必要があると思います。ご参考までにご覧いただけましたら幸いです。

【1.休みの日に会議や委員会・研修に参加しなくてはならない】

いままで複数の施設で働いてきましたが、休日の会議や委員会・研修に参加しなくていいとなっている施設は少なかったです。休みって午前0時から翌日の午前0時まで休まないと休日とは言えないことになっています。休みの日の出勤は予定も入れられずゆっくり休むことも出来ず休みではないですよね。

休みの日に会議を入れられると本当に嫌で嫌でたまりませんでした。時間外をつけると言われたとしても嫌です。会議や委員会・研修の日程は前もって分かることが多いのでその日をあらかじめ希望休の紙に記載し、出勤で出られるようにしてくださっていた施設には感謝しかありません。

このことから私がシフトを作る際はあらかじめ予定が分かっているところは出勤で参加できるようにしていました。どうしても予定が合わないことももちろんあります。その時は代わりの職員を出す・会議の1週間前に議題を渡して意見をもらっておく等していました。

工夫次第で休みをしっかりと確保することは出来ます!働き方改革が叫ばれている昨今、昔ながらの“当たり前”を少しずつでも変えていき、働きやすい職場を作っていかなくてはならないなと感じています。職員がいてくれるのが当たり前と感じず、休日と仕事のメリハリを作っていけたらと思っています。

【2. 熱や体調不良、怪我でも出勤させる】

これはすべて私の身に起きた出来事で本当に辛かったですし、職員の身体を大切にしない施設では長い目で見たときにここで長期間働けない・倒れるまで使い倒されるのではないかという恐怖を覚えました。こういう事から施設に対する不信感って芽生えるんだなと感じています。

1つ目は熱が38度出てしまい夜勤を休ませて欲しいと連絡した時です。夜勤の勤務変更はとても大変な事はシフトを作っている身からすると申し訳ない位分かっています。それでも無理して出勤できない程頭痛・吐き気が酷く、ふらふら状態では仕事にならないと思い電話しました。

すると「夜勤を交換してもらう事は難しい。業務は手を抜いてもいいから出てきて欲しい。」との言葉が!!ふらふら状態で仕事にならない事、出勤しても寝ている事が多くなってしまう事を伝えましたが「それでもいいから。」と。本当に鬼畜だと思いましたし、涙が出てきました。

親に送ってもらい出勤しましたが、悪寒と吐き気、頭痛、ふらふら状態で排泄介助もままならない状況でした。事前に体調が悪い事は遅番者に伝わっており、パッドをいつもよりも大きい物にしてくれていたので回数を減らして何とかなりましたが、起床介助は鬼のように感じました。

2つ目は疲労とご家族様からのカスタマーハラスメントに身体が悲鳴を上げたときの事です。以前勤めていた施設は深夜だろうが面会に来られたら断ることなく受け入れている施設でした。被害妄想が激しい方がいらっしゃり、身に覚えのない事を携帯電話で家族に電話され身内の方が飛んで来られる感じでした。

事実とは異なるという事を伝えてもやはりご家族様なので「身内が嘘つくわけがない!」との事で怒られることが頻繁にありました。事務所職員がいない時間帯の面会を辞めて欲しい事やそのご家族様の面会時間の制限をして欲しいと施設側に要望していましたが「みんな分かっているから。」と言われるのみで対応されず。

ある日の夜勤明け、家でゆっくり過ごしていると急に呼吸がしにくくなり息を吸おうとすると肺あたりが激痛で息をごく微量しか吸うことが出来ず窒息するかと思うほど。身体を動かそうにもちょっと動かすだけで激痛が走りでこのまま倒れて死んでしまうのではないかという恐怖を感じた事がありました。

たまたま家族が家に居て異変にすぐ気が付いてくれたので何とか病院に行くことが出来ました。泣く事しかできず初めは救急車を呼ぶかという話にもなりましたが、数分で少し落ち着いてきたので病院に電話をしてすぐに連れて行ってもらいました。

病院に到着したころには落ち着きましたが、念のためレントゲン撮影を行う事に。異常はなく精神的ストレスによる不調ではないかとの事でした。このことを出勤した時に看護師資格を持っているの上司に伝えると「心臓の方じゃないの?生活習慣が悪いのでは?ご飯食べられて眠れているならストレスじゃないよ。」と…。

言われた時何を言っているのか理解できずしばらくフリーズしたのを覚えています。正直“悪魔”だと思いました。この一件以降この上司には何も言わなくなりましたし、「大丈夫?」と聞かれても「はい。」としか答えなくなりました。きっと悩みを伝えたところで軽くあしらわれるんだろうなと思ったからです。

3つ目は足を怪我したときのことです。夜勤中足首の痛みを感じ始め、ストレッチをしたり揉んだりして朝まで迎えましたが、時間の経過とともに足が床に着く事が激痛になってきました。足首は腫れていませんでしたが、痛みが今まで感じたことが無い程の痛みで骨折したのかと思ったほどです。

起床介助で利用者様を抱えたときの悶絶するほどの激痛は二度と経験したくない程でした。仕事終わりには片足が床に付けない程までになってしまい、ケンケンして駐車場まで向かいました。施設から駐車場まで階段を上らなくてはならず距離もあったのでいつもは1分で行ける所15分以上かかっていました。

痛すぎて笑いが出てきたほどです。笑いながらも思うように動けず自分が嫌になって笑い泣きしていました。どうしようもなくなる時に笑いがこみあげてくることってドラマの中だけではないんだなぁと思った1幕でした。実際は笑っている場合では無かったですが…。

自宅に着いてからも手すりの付いていない階段を上ることが出来ずたった3段の階段に10分以上かかりました。油断して足が床に着いた瞬間体中に電気が走るかのような痛みに悶え、疲れたのか失神するかのように眠ったのを覚えています。家族は気絶しているのかと心配になったと話していました。

午後から整形外科に受診に行き、施設内では車いすを借りて異動していました。レントゲンを撮るも異状なく骨折でもヒビが入っているわけでもないと言われた時は不思議で仕方がありませんでした。自宅用に松葉杖を借りる程の痛み。1週間ほど安静にするようにと言われたためその旨施設に電話しました。

仕事から帰る時に上司には足の痛みや病院に行く事を伝えていたので話がスムーズにいくかと思っていたのですが、「車いす使えば出勤できるってことだよね?」「車いすだったら排泄介助も大丈夫だよね。」という言葉が返ってきたときは“鬼畜”と思いました。

松葉杖を使っている事も伝え、足をつくと激痛で利用者様のトイレ介助も困難である子を説明していましたが出勤するようにと…。食事の配膳も難しいと伝えても軽く思われており最終的には「早番から遅番になれば大丈夫かもしれないよね。」と…。

もうどう話しても出勤は免れないと思い遅番ならば出勤する旨伝えました。電話しながら上司には分からないように泣いていました。状況を知っている他の職員さんが「代わりに出勤するので休ませてあげてください。」と掛け合ってくれましたが、「本人が出るって言ってるから大丈夫だよ~。」と言われたそうです…。

まる1日半足を使わず安静にしていたこともあり、出勤する頃には痛みが大分治まったので最後まで仕事をすると夕方から来てくれると言ってくださっていた職員さんに連絡をしましたが、きっと無理して仕事をすると思ったと早い時間から駆けつけてくれました。

開き直って仕事をしていたのですが、その職員さんが上司を説得し早退させてもらう事が出来ました。本当に感謝しかありませんでしたし、上司の事は嫌いになりましたよね…。それ以降足の痛みは出ていませんが、疲労を感じにくいのか一気に痛みとして出る為小まめにメンテナンスするようにしています。

この1年後あたりに上司に掛け合ってくれた職員さんが同じような症状に襲われたそうで「松葉杖を使うまでの痛みではなかったけど、あの痛みでも仕事をしろって言われたら無理。泣いちゃうよ。」と話していました。仲間って大切だなぁと改めて感じました。

ちなみにこの上司、交通事故にあった職員に対しても「今日は休みで病院もやってないし、出勤できるよね。」と言ってこさせようとしていました。事故直後ってパニック状態になっている事もあり痛みって感じにくく、数日後に症状が出る事があることを伝えながら上司に“おかしい”と噛みつきました!!

それでも理解できない上司は「本人が来るかどうか決めるから。」との1点張り。事故に合った職員には裏で今日は病院に行って診断書を貰い休むことを伝え、上司の指示には従わなくていいと連絡しました。また、その上司のさらに上の上司に報告し休みの許可を出してもらいました。

私たちの立場では上司を選ぶことは出来ませんが、施設側は上に立つ人をしっかりと選ばないと真面目な職員程その施設を離れていきますし、最悪職員の人生を台無しにしてしまうリスクがあることを肝に銘じていただきたいなと思います。

2つ目3つ目の時は転職したてでリーダーをしておらず平社員でしたが、こういう上司にはなってはいけないと心に刻む経験となりました。嫌な思いをしたからこそ、自分がリーダーをする時には職員を守れる上司になりたいなと思いました。

【3. 面談内容を他の職員に話す】

これは本当にマズイです!面談をする立場の方ってベラベラと話してしまう人ではいけません。1対1の面談だからこそ言える悩みや不満ってあると思うんです。しかし、話した内容を「〇〇さんが△△で悩んでいるんだよ。」とか「□□って言ってたよ。」って話してしまってはいけません。

こんなことをされては職員間に亀裂が入ることは間違いないですし、面談でなくても普段から何も話さなくなります。面談内容によっては1人ではどうしようも出来ないこともあるとは思いますが、相談する相手や内容をしっかりと考えていかなくてはいけないと思います。

私もつい口に出てしまう時がありますが、こういう状況を見て何でも思ったら話してしまうのはまずいなと感じました。話す前に話しても大丈夫な内容か、話す場合も言葉を選んで話すことが必要だと思いました。これは訓練が必要ですが、一旦家に持ち帰って内容を整理する事や時間を置くことも必要なのかなと思っています。

【4. パワハラを見て見ぬふり】

時々リーダーは偉い!部下の意見はすべて間違っている。自分のいう事を聞いていればいいんだと思い込んでいる方を見かけます。意見を言うもんであれば「ハァ?」「誰がそう言ったの?」と聞く耳を持たず意見を却下。威圧的態度を取ってきます。

こうなると部下は何も言えなくなりますし、おかしいと思っていても指摘すらできません。会議でも発言はなく、そのリーダーの意見ばかりが通るようになり反対意見が多かったとしても絶対に自分の意見を曲げようとはしません。

リーダーより上の上司に相談したときに「まぁまぁ。」「きっと考えがあるんだよ。」「理解してあげて。」としか言われないと何を理解すればいいのか分かりませんし、話したところで無駄なんだなと思ってしまいます。日ごろから自分の意見を伝えてくれるリーダーならばいいですが、「ハァ?」しか返されなければ終わりです。

部下同士で意見をまとめ多数決に持ち越しても、リーダーにとって都合の悪い話に進んでいくと毎回「保留。」と言われそれ以上話が進まないようにされてしまいます。また、嫌いな職員に対しては皆の前でその人を落とすようなことを平気でします。いじめだと感じている職員は多かったです。

しかし、一緒に会議に参加している施設長や主任クラスの人が見て見ぬふりしていては私たちはどうすることも出来ません。注意されないことを良い事にどんどんエスカレートしていき、しまいには嫌いな職員に対して無視をしたり物を隠したりする、その人が用意した物を捨てるなどの行為にまで発展しました。

そのことを上の人たちに伝えても「話し合おう。」と上司を含めた3人での話し合いの機会を作り、話し合いを行ったことに対して満足している始末。本人目の前にして意見なんていえるわけがないですよね。他の職員からの話が出ているのに聞く耳を持たなかった為一斉退職に繋がりました。

自分がそのリーダーから嫌われたくないからと何の手も打たずにいると真面目に働いている職員はやめていきますよね。耐えてまでその施設にしがみつく理由って無いので。誰を大事にするのかを見極め間違えると大量離職に繋がりますので、第三者を含めた検討をしていく事が必要だと思っています。

【5. 素手、素足で介助するように強要する】

いつの時代の話をされているのだろうかと思いました。排泄物や体液には感染症に繋がるものが含まれている事があり、素手では触れないようにと教わってきた私には驚愕でしかありませんでした。手袋をつけての介助は利用者様に失礼だとか、家族だと思えば手袋なんてつけないだろうと説明されました。

いくら説明を受けても到底納得できず、まず身内ではなく赤の他人である事・自分の親や祖父母の介助をすることになったとしても手袋は着用して行う旨伝えました。また、もし素手や素足での介助により感染症を貰った場合、保証をしてくれるのかと尋ねましたがこういう時は逃げられますね…。

これに関しては看護師さんの入れ替わりもあった事もあり、おかしいと感じた看護師さんが施設長を説得して素手・素足は禁止となりました!本当に看護師さん様々です!!私たち介護士の話って聞いてもらえないことが多いのですが、看護師さんの意見なら聞いてもらえるこの風潮って何なんですかね?

従業員の健康を守ることは会社としての義務であり役目であることを忘れないで頂きたいと思います。感染症リスクを怠ったことによる労災等になれば施設の評価が下がるって分からないんでしょうか?それとも労災は申請しない感じなのでしょうか?どの道ブラック施設確定です!!

【6.プラスティック手袋を使いたければ自腹で用意】

排泄介助や感染症対策時にペラペラのエンボス手袋だと感染症をもらってしまうのではないかと心配になりますよね。今まで複数の施設を経験しましたが、直近の2施設はエンボス手袋しか用意が無く驚きました!プラスティック手袋を置いてある施設は職員の事を考えていたんだなと感じました。

看護師さん用にはプラスティック手袋が用意されていても介護士は使用禁止!何故?感染症リスクのある利用者様のケアをする時は本当に不安しかありません。手袋が破けやすいし、エンボスを2重にしてもすぐにスポット抜けてしまう為本当に介助しにくい!

嘔吐や吐血など感染症リスクがある時に使用するためにも欲しいと伝えても許可が降りず本当に不思議でしかありませんでした。状況を知っている看護師さんがいつも内緒で分けてくれていましたが、それ以外に使いたい時は自費で用意するしかありませんでした。

プラスティック手袋って安くはなくて100枚入りの手袋でも無くなるのが早い。片手だけプラ手袋でもう片方
エンボス使うようにする等工夫しながら使っていました。看護師さんの働きかけで介護職員もプラスティック手袋が使えるようになった時は喜びましたし、看護師さんに感謝しかありませんでした。

今の施設は未だエンボス手袋のみで、時々総務の方がこっそり箱ごとくれますが本当に感謝しかありません。日ごろから声をかけたり仲良くなっておいたりするとみに対して手を貸してくださる事があるのでコミュニケーションってとても大切ですね!!

【7.宿直者がいない】

特養で宿直者を置かない施設ってあるの?と驚きました。救急搬送時や急変時どうするのかと尋ねると上司に連絡するようにと!!上司に連絡したところで緊急時に上司が来るのを待つのっておかしくないですか?看護師からの救急搬送要請が出た後、上司に連絡し来るまで救急車要請出来ず不安しかありませんでした。

この施設では4回程夜間に救急搬送要請を行いましたが、毎回なぜ救急搬送要請指示を受けてから連絡するまで30分近く何も出来ないまま待っていなくてはいけないのかと憤りを感じていました。待っている間に何かあった場合どうするのかと不安でしかありませんでした。

また、救急隊の方からも看護師から救急搬送要請が出てから救急隊を呼ぶまでの空白の時間は何をしていたのかと聞かれる為、その間の説明も本当に困りました。自分を守る為に「上司に連絡した所到着間際まで電話するのを待って欲しいとの指示があり〇分後に連絡するようにとの指示を受けました。」と伝えていました。

勿論救急隊の方はそれで納得されるわけもなく、上司が到着するのを待っている間に急変したらどうするつもりなのかと聞かれました…。ごもっともすぎて何も言い返せませんでした。施設側や上司は何かあったらどうしようと思わないのかと疑問でしかありませんでした。

辞めてしまった相談員の方はこういう時に備えて施設近くのアパートを借りて住んでいたようですが、個人の采配やそういう気遣いに甘えていてはいけないと感じています。特養は利用者様の人数も多く、急変リスクも高いので宿直者は必ず設置するようにした方がいいと思っています。

ちなみに宿直者を設置していない理由としては今まで救急搬送をしてこなかったからという単純な話でした。怖さを感じないで施設運営していること程怖い事は無いと思いました…。今でも宿直者を設置していないみたいですが、正直辞めて正解だったと思っています。

以上がこの13年間で経験してきた“こんな施設では働きたくない”と思った出来事でしたがいかがでしたでしょうか?転職を数回していると驚くようなことをしている施設があることに驚くことが多いです。きっと皆さんも驚愕した出来事があるのではないでしょうか?

昔ながらの働き方に固執している施設は職員がどんどん離れていきます。利用者様やご家族様だけでなく、職員の働き方満足度も上げていかなければ人材の確保は難しい&良い人材は残らないと思っています。是非とも見直して働き方改革をしていきましょう!!

(2023年7月7日)


第18回【介護士の痛い出来事7選】

介護の仕事をしていると、いつの間にか“あれっ?いつぶつけたんだろう?”と思うような内出血が出来ていたり傷が出来ていたりすることってありませんか?私がおっちょこちょいな事もあってしょっちゅうこういうことがあります。今回は自分のミスによる痛かった出来事をまとめました。

【1. ベッドに脛をぶつける】

柵を差し込む場所が出っ張っているタイプのベッドや、出し入れできるタイプのベッドの時に良くぶつけていました。利用者様の足はぶつからないように細心の注意を払って介助しているのに、リネン交換等で動く際は足元まで注意が向かず“ガン”とぶつけがちです。

柵を差し込む場所が出っ張っていない場合でもベッドの高さって結構低く丁度脛あたりにフレームが当たるので何かの拍子に安易にベッドに近づくとぶつけがちです。柵を保護したりプロテクターが必要かと思ったりする時もあります(笑)足の内出血がダントツで多いです。

ベッド以外ではテーブルや棚に足をぶつけたり、カーテンを開けようとして棚に腕をぶつけてしまったりなんてこともあります。結構危険な事があるんだなと感じています。職員でも怪我するので、自立されている利用者様の場合は気にかけてあげる必要があるなぁと思うようになりました。

ぶつけた直後は「痛てぇ~。」となるのですが、やることが多く業務に追われているといつの間にかぶつけたことすら忘れているんですよね…。お風呂に入る時に“ん?なんだこの内出血?”と思う事が多いです。結構思い出せないことが多いのですが、そんな経験無いですか?

【2. 頭をぶつける】

頭上に棚があったり、自宅用の乾燥機が洗濯機の上に設置してあったりする場合は要注意です。開けたときはそのことに気が付いているのですが、下に気を取られたり誰かに話しかけられたりしたらもう扉が開いている事は忘れています(笑)

下の物や洗濯機から洗濯物を取り出して頭をあげたときに“ゴン”とぶつけてしまう事が結構あります。同じ日に数回やってしまう事もあるんです。扉によってはぶつけると頭が切れてしまうのではないかと思うほどの痛みを伴う場合があり、とても危険だなぁと思っています(笑)

自分で開けたときは仕方が無いと思うのですが、他の職員さんが開けた状態のままどこかに行ってしまったためにぶつけたり、人が居る事が分かっていて黙って開けてぶつけたりするときは本当に“ちょっと~!”と突っ込みたくなります。実際は突っ込んでいますが(笑)

頭は打ちどころが悪いと大変な事になる可能性もなくはないと思っています。もっと注意を向けられるようにしたいなぁと思ってはいますが忘れてしまうので、指差し確認が必要ですかね?施設で指差し確認している職員が居たらそれは私かもしれません!!

【3. 指を挟む】

居室やトイレの扉、車いすのアームレストやフットレスト等で指や指の皮を挟んでしまう事ありませんか?指を挟むことも痛いのですが、皮を挟んだ時が一番痛いと感じているのですが皆さんはどうでしょうか?皮膚の先端をつねられているかのような激痛!!

しかもつねっているのであれば離してもらえれば痛みは取れますが、挟んだ場合はアームレストやフットレストを動かして外さないと取れません。それらを動かしただけでも激痛で出血する時もありますし涙が出る時もあります。先端を挟むのは痛い!!

また、私は季節ごとの設えをすることが好きで脚立を使う事が多いのですが、脚立を片付ける時が凄く嫌です。脚立って真ん中のフレームを上に上げて半分に畳むタイプが多いのですが、力の入れ具合でよく指を挟んでしまいます。わかっているのでゆっくり行うのですがそうすると上手くフレームが上がってくれない…。

何度か指を挟めていますが、もぎれてしまうのではないかと思うほど物凄く痛いです!外そうと思っても脚立を開かなくてはならず1人の時はもう冷や汗かきながら内心指が無事か焦りながら対応しています。職場で脚立を使う際は誰かいる時にしていて、指を挟んだ際助けてもらえるようにしています。

こういう経験から自宅で使う脚立はフレームをあげて畳むタイプの脚立ではなく、指を挟む心配のない足を前後に動かして開いたり閉じたりできるタイプにしています。このタイプの脚立は結構重いのですが、指が無くなる心配やあの痛みを感じなくて済むのであれば重い方がいいです!!

【4. 足を挟む】

これは本当に複雑骨折したんじゃないかと思うほど痛い思いをした出来事です。以前送迎を担当していたことがあり、その日はハイエースの補助担当をしていました。利用者様をハイエースに乗せるために他の職員がリフトを操作していました。

だいたいリフトが下りる位置を把握していたはずが、自分の足の指先にリフトが乗ってしまいました。自分で操作しているのであれば痛みを感じた時点でリフトを止めてあげる事が出来たのですが、他の職員さんが操作していた為そんなことは出来ずどんどん指先に圧がのしかかってきました。

“痛い”と言えず「あっ。ちょっ。うぅ。」と悶絶していたのを今でも覚えています(笑)操作していた職員さんもまさか足を挟めるなんてこれっぽっちも思っていなかったと思うので、焦ってしまったと思います。利用者様の足ではなく、自分の足でまだ良かったと思いました。怪我をさせてしまたら大事だったと思います。

それ以降、リフト操作時は自分で行う場合は足を引っ込めて巻き込まない位置にいるか確認したり、他の職員さんが操作している時は一定の距離を開けてみるようにしています。勿論利用者様には絶対にそばに寄らないように声をかたり行ってしまわないように注意して見守りしたりしていました。

機械って踏んだなどの感覚が無い為こちらが悶絶していても止まることはありません。制御装置が付いている扉などであれば自動に開いてくれますが、こういう装置をつけるとなるとお値段が高くなりそうですが、これから必要になってくるのかもしれませんね…。

【5. 足を轢く】

車いすを操作している時に自分の足の上を通過させてしまう事が結構あります(笑)直進する時よりも回転するときの方が指を挟めやすいです。直進だと足に乗る前にものにぶつかったような感じがあり停止するのですが、回転の場合はタイヤが乗りやすいのだと感じています。

体重が軽い方の場合はまだ大丈夫なのですが、重い方の場合は結構ダメージを食らいますね(笑)足を良く引いてしまうからこそ靴の重要性を感じており、ある程度しっかりした靴を選ぶようにしています。靴って結構大事です!そして自分の骨の丈夫さに感謝しています。

自分で轢く時もありますが、たまに利用者様に足を轢かれることもありませんか?それほど多くは無いですが不意打ちやばいです。また、お風呂介助の際はサンダルになり足の防御力が格段に下がる為靴を履いている時に比べて倍以上痛みを感じます。指先を轢いてしまい爪が割れたり折れたりした職員もいました。痛い!!

【6. やけどする】

食洗機の乾燥直後ってとてつもなく熱いですよね!!時間に余裕がある時は扉を開いて熱を取ってから食器を触るようにしていますが、急ぎの場合そんな時間はありません。熱いと分かって触りますが、分かっていても持っていられない程熱いです!!

私はまだ経験していませんが、あまりもの熱さに驚いて食器を床に落として割ってしまう職員さんもいました。食洗機は時短だけでなく熱処理してくれるので衛生的にもとてもありがたいアイテムですが、火傷には要注意が必要です。新人さんや実習生が来た際は要注意した方がいいと伝えるようにしています。

また、火傷と言えばポットや炊飯器の蒸気にも気を付けたいですね。蒸気って結構熱いです。蒸気に気が付かず火傷した事もあります。水膨れになってしまう場合もあるので熱いと感じたらすぐに冷やすことをお勧めします。お湯を手や足にかけてしまった時もすぐに冷やしましょう。侮れないです!

清拭する際のお湯の温度にも注意が必要です。推奨されているのは50度程度のお湯の準備なのですが、以前ポットのお湯を入れてやらなくては駄目だと看護師さんから注意を受けたことがあり、その時は80度近くのお湯を使っていました。

手袋を何枚重ねても熱すぎて手を入れる事が出来ませんでした。ちなみに指示を出してきた看護師さんは余裕で手を入れる事が出来ていたので驚きました!この場合、職員の火傷もそうですが、利用者様へそのままタオルを置いてしまえば利用者様も火傷してしまう可能性が高いです。

清拭の温度に関わらず、シャワーや湯温、陰洗ボトルや飲み物、味噌汁の温度等も利用者様に合わせて自分で冷ましながらのめる方なのか分からず飲んでいまい火傷のリスクがある方なのかを把握し、その方に合った温度で提供することが大切になってきますね。

シャワーや湯温は利用者様にかける前に職員の腕で温度確認をしてから対応する・陰洗ボトルの場合は自分の腕にかけてみて温度が大丈夫か確認する等の拝領が必要です。シャワーの場合温度の上下が激しい事があるので使っている間は常に自分の指で温度を確認するようにしています。

【7. 静電気】

乾燥シーズンが始まると静電気は恐怖でしかありません。秋口から利用者様は厚手の服や重ね着をし始める為着替える際の静電気がまず恐怖です。“バチバチ”“バチバチ”というあの音がもう嫌です(笑)静電気のシーズンは静電気除去用の髪留めをつけたり足にバンドを巻いたり、ゴム手袋を活用しています。

着替え以外にもリネン交換や乾燥機から衣類を取り出す時、エレベーターのボタンを押すときなども侮れません!私は電気を帯電しやすいようで普通の人よりも放電する為、暗闇の場合放電が光となって目に見える事があります。本当に恐ろしい!

最近は“バチッ”という衝撃が心臓まで“ドーン”と来ることがあり、いつか心臓発作系で倒れるのではないかという恐怖を感じています。出来る限り帯電しないようにしていきたいと思っていますが、何かいい方法がある方がいらっしゃれば是非教えて頂きたいです。

今出来る事としては静電気除去グッツを使う事・乾燥しないように水分をたくさん摂る事・帯電しにくい衣類を身につける事位しかできませんがやれることは何でもやってみようと思っています。ゴム手袋も結構有効で、乾燥機から衣類を取り出す際やエレベーターボタンを押す際などに使うようにしています。

介護士の痛い出来事いかがでしたか?私のInstagramの方では共感された方のコメントをいくつか頂いており、どれも結構あるあるなのだなぁと思っています。怪我に気をつけながら仕事をしていきたいですね。私の痛い思いが注意喚起となり皆さんの安全に繋がれば幸いです。

(2023年7月4日)


介護付有料老人ホームで働いてみませんか?

■業務内容
株式会社さわやか倶楽部が運営する、2022年3月オープンの介護付き有料老人ホーム「さわやか横浜栄館」で介護職を募集しております。

(募集概要)
・オープンニングスタッフ募集!
・介護付き有料老人ホームで介護職としての勤務となります。
・正社員
・入居者様お一人おひとりのご要望に丁寧に対応していただくお仕事です。
・無資格未経験からチャレンジしたいという方も大歓迎です。
・介護職員をはじめとして他職種との密な連携が大事な職種となります。

(仕事内容)

当施設の介護のお仕事は身体的な介助だけでなく、利用者様とのコミュニケーションを第一に考えています。未経験の方でもまずは積極的に入居者様に接することから始めて、徐々に実務に慣れていただければ大丈夫です!
新規オープンの施設なので、入居者様の人数が少ないうちからお仕事を覚えていけるので、未経験の方やブランクがある方も歓迎です!
・入居者様の身体的なサポート(食事・入浴・排泄介助など)
・居室や共有スペースの掃除、洗濯などの生活のサポート

ケアアシスタントは専門スタッフがいるため、介護のお仕事に集中できます!

■出勤日数
週5日(夜勤あり)
【給与情報】:
基本給 137,000円~
職務手当 22,600円
被服手当 1,000円
地域手当 50,000円

(手当内訳)
夜勤手当 6,000円/回

月給:242,100円~(夜勤4回分含む 超えた分は別途支給)

(別途支給)
交通費支給(上限2万円まで)

昇給あり(年1回)
賞与あり(年2回)
※2年目以降支給対象

 

ご応募はこちら↓↓↓
https://lin.ee/BWjqqAo

(2023年7月3日)


ドライバー募集

【川崎市・横浜市エリアの方へ】

50・60代シニア世代活躍中!運転免許を活かしてお仕事デビュー◎

普通免許でOK!

施設近辺のエリアにてご利用者さまの送迎を行うお仕事です

すきま時間を有効活用して働けます

ご利用者さまとコミュニケーションが取れるため、社会参加の意識が感じられます

未経験からもチャレンジしやすいお仕事です

あなたの力を求めています🎉
ぜひ力を貸してください🌈

LINEより「気になる!」とメッセージください。
お待ちしております💌

(2023年6月23日)


横浜介護求人センター
からのお知らせ



 まとめて読む


BLOG
介護業界



 あるある編

 実務編