転職活動
『横浜介護求人センター』

第18回【こんな施設では働きたくない事例7選】

介護施設って全国に沢山数がありますがその分働きやすい施設・働きにくい施設って分かれるなぁと感じています。今まで数回転職をしてきましたが、働きにくい施設には共通点があることに気が付きました。今からお伝えする内容は私が経験した話をまとめたものになります。

介護士のなり手が少なく人手不足な施設が多い中、これからは利用者様だけでなく職員からも選ばれる施設を目指していかないとケアの質が悪くなる悪循環に陥ると肌で感じています。こんな働きにくい環境になってしまっている場合は早急に働き方改革を行う必要があると思います。ご参考までにご覧いただけましたら幸いです。

【1.休みの日に会議や委員会・研修に参加しなくてはならない】

いままで複数の施設で働いてきましたが、休日の会議や委員会・研修に参加しなくていいとなっている施設は少なかったです。休みって午前0時から翌日の午前0時まで休まないと休日とは言えないことになっています。休みの日の出勤は予定も入れられずゆっくり休むことも出来ず休みではないですよね。

休みの日に会議を入れられると本当に嫌で嫌でたまりませんでした。時間外をつけると言われたとしても嫌です。会議や委員会・研修の日程は前もって分かることが多いのでその日をあらかじめ希望休の紙に記載し、出勤で出られるようにしてくださっていた施設には感謝しかありません。

このことから私がシフトを作る際はあらかじめ予定が分かっているところは出勤で参加できるようにしていました。どうしても予定が合わないことももちろんあります。その時は代わりの職員を出す・会議の1週間前に議題を渡して意見をもらっておく等していました。

工夫次第で休みをしっかりと確保することは出来ます!働き方改革が叫ばれている昨今、昔ながらの“当たり前”を少しずつでも変えていき、働きやすい職場を作っていかなくてはならないなと感じています。職員がいてくれるのが当たり前と感じず、休日と仕事のメリハリを作っていけたらと思っています。

【2. 熱や体調不良、怪我でも出勤させる】

これはすべて私の身に起きた出来事で本当に辛かったですし、職員の身体を大切にしない施設では長い目で見たときにここで長期間働けない・倒れるまで使い倒されるのではないかという恐怖を覚えました。こういう事から施設に対する不信感って芽生えるんだなと感じています。

1つ目は熱が38度出てしまい夜勤を休ませて欲しいと連絡した時です。夜勤の勤務変更はとても大変な事はシフトを作っている身からすると申し訳ない位分かっています。それでも無理して出勤できない程頭痛・吐き気が酷く、ふらふら状態では仕事にならないと思い電話しました。

すると「夜勤を交換してもらう事は難しい。業務は手を抜いてもいいから出てきて欲しい。」との言葉が!!ふらふら状態で仕事にならない事、出勤しても寝ている事が多くなってしまう事を伝えましたが「それでもいいから。」と。本当に鬼畜だと思いましたし、涙が出てきました。

親に送ってもらい出勤しましたが、悪寒と吐き気、頭痛、ふらふら状態で排泄介助もままならない状況でした。事前に体調が悪い事は遅番者に伝わっており、パッドをいつもよりも大きい物にしてくれていたので回数を減らして何とかなりましたが、起床介助は鬼のように感じました。

2つ目は疲労とご家族様からのカスタマーハラスメントに身体が悲鳴を上げたときの事です。以前勤めていた施設は深夜だろうが面会に来られたら断ることなく受け入れている施設でした。被害妄想が激しい方がいらっしゃり、身に覚えのない事を携帯電話で家族に電話され身内の方が飛んで来られる感じでした。

事実とは異なるという事を伝えてもやはりご家族様なので「身内が嘘つくわけがない!」との事で怒られることが頻繁にありました。事務所職員がいない時間帯の面会を辞めて欲しい事やそのご家族様の面会時間の制限をして欲しいと施設側に要望していましたが「みんな分かっているから。」と言われるのみで対応されず。

ある日の夜勤明け、家でゆっくり過ごしていると急に呼吸がしにくくなり息を吸おうとすると肺あたりが激痛で息をごく微量しか吸うことが出来ず窒息するかと思うほど。身体を動かそうにもちょっと動かすだけで激痛が走りでこのまま倒れて死んでしまうのではないかという恐怖を感じた事がありました。

たまたま家族が家に居て異変にすぐ気が付いてくれたので何とか病院に行くことが出来ました。泣く事しかできず初めは救急車を呼ぶかという話にもなりましたが、数分で少し落ち着いてきたので病院に電話をしてすぐに連れて行ってもらいました。

病院に到着したころには落ち着きましたが、念のためレントゲン撮影を行う事に。異常はなく精神的ストレスによる不調ではないかとの事でした。このことを出勤した時に看護師資格を持っているの上司に伝えると「心臓の方じゃないの?生活習慣が悪いのでは?ご飯食べられて眠れているならストレスじゃないよ。」と…。

言われた時何を言っているのか理解できずしばらくフリーズしたのを覚えています。正直“悪魔”だと思いました。この一件以降この上司には何も言わなくなりましたし、「大丈夫?」と聞かれても「はい。」としか答えなくなりました。きっと悩みを伝えたところで軽くあしらわれるんだろうなと思ったからです。

3つ目は足を怪我したときのことです。夜勤中足首の痛みを感じ始め、ストレッチをしたり揉んだりして朝まで迎えましたが、時間の経過とともに足が床に着く事が激痛になってきました。足首は腫れていませんでしたが、痛みが今まで感じたことが無い程の痛みで骨折したのかと思ったほどです。

起床介助で利用者様を抱えたときの悶絶するほどの激痛は二度と経験したくない程でした。仕事終わりには片足が床に付けない程までになってしまい、ケンケンして駐車場まで向かいました。施設から駐車場まで階段を上らなくてはならず距離もあったのでいつもは1分で行ける所15分以上かかっていました。

痛すぎて笑いが出てきたほどです。笑いながらも思うように動けず自分が嫌になって笑い泣きしていました。どうしようもなくなる時に笑いがこみあげてくることってドラマの中だけではないんだなぁと思った1幕でした。実際は笑っている場合では無かったですが…。

自宅に着いてからも手すりの付いていない階段を上ることが出来ずたった3段の階段に10分以上かかりました。油断して足が床に着いた瞬間体中に電気が走るかのような痛みに悶え、疲れたのか失神するかのように眠ったのを覚えています。家族は気絶しているのかと心配になったと話していました。

午後から整形外科に受診に行き、施設内では車いすを借りて異動していました。レントゲンを撮るも異状なく骨折でもヒビが入っているわけでもないと言われた時は不思議で仕方がありませんでした。自宅用に松葉杖を借りる程の痛み。1週間ほど安静にするようにと言われたためその旨施設に電話しました。

仕事から帰る時に上司には足の痛みや病院に行く事を伝えていたので話がスムーズにいくかと思っていたのですが、「車いす使えば出勤できるってことだよね?」「車いすだったら排泄介助も大丈夫だよね。」という言葉が返ってきたときは“鬼畜”と思いました。

松葉杖を使っている事も伝え、足をつくと激痛で利用者様のトイレ介助も困難である子を説明していましたが出勤するようにと…。食事の配膳も難しいと伝えても軽く思われており最終的には「早番から遅番になれば大丈夫かもしれないよね。」と…。

もうどう話しても出勤は免れないと思い遅番ならば出勤する旨伝えました。電話しながら上司には分からないように泣いていました。状況を知っている他の職員さんが「代わりに出勤するので休ませてあげてください。」と掛け合ってくれましたが、「本人が出るって言ってるから大丈夫だよ~。」と言われたそうです…。

まる1日半足を使わず安静にしていたこともあり、出勤する頃には痛みが大分治まったので最後まで仕事をすると夕方から来てくれると言ってくださっていた職員さんに連絡をしましたが、きっと無理して仕事をすると思ったと早い時間から駆けつけてくれました。

開き直って仕事をしていたのですが、その職員さんが上司を説得し早退させてもらう事が出来ました。本当に感謝しかありませんでしたし、上司の事は嫌いになりましたよね…。それ以降足の痛みは出ていませんが、疲労を感じにくいのか一気に痛みとして出る為小まめにメンテナンスするようにしています。

この1年後あたりに上司に掛け合ってくれた職員さんが同じような症状に襲われたそうで「松葉杖を使うまでの痛みではなかったけど、あの痛みでも仕事をしろって言われたら無理。泣いちゃうよ。」と話していました。仲間って大切だなぁと改めて感じました。

ちなみにこの上司、交通事故にあった職員に対しても「今日は休みで病院もやってないし、出勤できるよね。」と言ってこさせようとしていました。事故直後ってパニック状態になっている事もあり痛みって感じにくく、数日後に症状が出る事があることを伝えながら上司に“おかしい”と噛みつきました!!

それでも理解できない上司は「本人が来るかどうか決めるから。」との1点張り。事故に合った職員には裏で今日は病院に行って診断書を貰い休むことを伝え、上司の指示には従わなくていいと連絡しました。また、その上司のさらに上の上司に報告し休みの許可を出してもらいました。

私たちの立場では上司を選ぶことは出来ませんが、施設側は上に立つ人をしっかりと選ばないと真面目な職員程その施設を離れていきますし、最悪職員の人生を台無しにしてしまうリスクがあることを肝に銘じていただきたいなと思います。

2つ目3つ目の時は転職したてでリーダーをしておらず平社員でしたが、こういう上司にはなってはいけないと心に刻む経験となりました。嫌な思いをしたからこそ、自分がリーダーをする時には職員を守れる上司になりたいなと思いました。

【3. 面談内容を他の職員に話す】

これは本当にマズイです!面談をする立場の方ってベラベラと話してしまう人ではいけません。1対1の面談だからこそ言える悩みや不満ってあると思うんです。しかし、話した内容を「〇〇さんが△△で悩んでいるんだよ。」とか「□□って言ってたよ。」って話してしまってはいけません。

こんなことをされては職員間に亀裂が入ることは間違いないですし、面談でなくても普段から何も話さなくなります。面談内容によっては1人ではどうしようも出来ないこともあるとは思いますが、相談する相手や内容をしっかりと考えていかなくてはいけないと思います。

私もつい口に出てしまう時がありますが、こういう状況を見て何でも思ったら話してしまうのはまずいなと感じました。話す前に話しても大丈夫な内容か、話す場合も言葉を選んで話すことが必要だと思いました。これは訓練が必要ですが、一旦家に持ち帰って内容を整理する事や時間を置くことも必要なのかなと思っています。

【4. パワハラを見て見ぬふり】

時々リーダーは偉い!部下の意見はすべて間違っている。自分のいう事を聞いていればいいんだと思い込んでいる方を見かけます。意見を言うもんであれば「ハァ?」「誰がそう言ったの?」と聞く耳を持たず意見を却下。威圧的態度を取ってきます。

こうなると部下は何も言えなくなりますし、おかしいと思っていても指摘すらできません。会議でも発言はなく、そのリーダーの意見ばかりが通るようになり反対意見が多かったとしても絶対に自分の意見を曲げようとはしません。

リーダーより上の上司に相談したときに「まぁまぁ。」「きっと考えがあるんだよ。」「理解してあげて。」としか言われないと何を理解すればいいのか分かりませんし、話したところで無駄なんだなと思ってしまいます。日ごろから自分の意見を伝えてくれるリーダーならばいいですが、「ハァ?」しか返されなければ終わりです。

部下同士で意見をまとめ多数決に持ち越しても、リーダーにとって都合の悪い話に進んでいくと毎回「保留。」と言われそれ以上話が進まないようにされてしまいます。また、嫌いな職員に対しては皆の前でその人を落とすようなことを平気でします。いじめだと感じている職員は多かったです。

しかし、一緒に会議に参加している施設長や主任クラスの人が見て見ぬふりしていては私たちはどうすることも出来ません。注意されないことを良い事にどんどんエスカレートしていき、しまいには嫌いな職員に対して無視をしたり物を隠したりする、その人が用意した物を捨てるなどの行為にまで発展しました。

そのことを上の人たちに伝えても「話し合おう。」と上司を含めた3人での話し合いの機会を作り、話し合いを行ったことに対して満足している始末。本人目の前にして意見なんていえるわけがないですよね。他の職員からの話が出ているのに聞く耳を持たなかった為一斉退職に繋がりました。

自分がそのリーダーから嫌われたくないからと何の手も打たずにいると真面目に働いている職員はやめていきますよね。耐えてまでその施設にしがみつく理由って無いので。誰を大事にするのかを見極め間違えると大量離職に繋がりますので、第三者を含めた検討をしていく事が必要だと思っています。

【5. 素手、素足で介助するように強要する】

いつの時代の話をされているのだろうかと思いました。排泄物や体液には感染症に繋がるものが含まれている事があり、素手では触れないようにと教わってきた私には驚愕でしかありませんでした。手袋をつけての介助は利用者様に失礼だとか、家族だと思えば手袋なんてつけないだろうと説明されました。

いくら説明を受けても到底納得できず、まず身内ではなく赤の他人である事・自分の親や祖父母の介助をすることになったとしても手袋は着用して行う旨伝えました。また、もし素手や素足での介助により感染症を貰った場合、保証をしてくれるのかと尋ねましたがこういう時は逃げられますね…。

これに関しては看護師さんの入れ替わりもあった事もあり、おかしいと感じた看護師さんが施設長を説得して素手・素足は禁止となりました!本当に看護師さん様々です!!私たち介護士の話って聞いてもらえないことが多いのですが、看護師さんの意見なら聞いてもらえるこの風潮って何なんですかね?

従業員の健康を守ることは会社としての義務であり役目であることを忘れないで頂きたいと思います。感染症リスクを怠ったことによる労災等になれば施設の評価が下がるって分からないんでしょうか?それとも労災は申請しない感じなのでしょうか?どの道ブラック施設確定です!!

【6.プラスティック手袋を使いたければ自腹で用意】

排泄介助や感染症対策時にペラペラのエンボス手袋だと感染症をもらってしまうのではないかと心配になりますよね。今まで複数の施設を経験しましたが、直近の2施設はエンボス手袋しか用意が無く驚きました!プラスティック手袋を置いてある施設は職員の事を考えていたんだなと感じました。

看護師さん用にはプラスティック手袋が用意されていても介護士は使用禁止!何故?感染症リスクのある利用者様のケアをする時は本当に不安しかありません。手袋が破けやすいし、エンボスを2重にしてもすぐにスポット抜けてしまう為本当に介助しにくい!

嘔吐や吐血など感染症リスクがある時に使用するためにも欲しいと伝えても許可が降りず本当に不思議でしかありませんでした。状況を知っている看護師さんがいつも内緒で分けてくれていましたが、それ以外に使いたい時は自費で用意するしかありませんでした。

プラスティック手袋って安くはなくて100枚入りの手袋でも無くなるのが早い。片手だけプラ手袋でもう片方
エンボス使うようにする等工夫しながら使っていました。看護師さんの働きかけで介護職員もプラスティック手袋が使えるようになった時は喜びましたし、看護師さんに感謝しかありませんでした。

今の施設は未だエンボス手袋のみで、時々総務の方がこっそり箱ごとくれますが本当に感謝しかありません。日ごろから声をかけたり仲良くなっておいたりするとみに対して手を貸してくださる事があるのでコミュニケーションってとても大切ですね!!

【7.宿直者がいない】

特養で宿直者を置かない施設ってあるの?と驚きました。救急搬送時や急変時どうするのかと尋ねると上司に連絡するようにと!!上司に連絡したところで緊急時に上司が来るのを待つのっておかしくないですか?看護師からの救急搬送要請が出た後、上司に連絡し来るまで救急車要請出来ず不安しかありませんでした。

この施設では4回程夜間に救急搬送要請を行いましたが、毎回なぜ救急搬送要請指示を受けてから連絡するまで30分近く何も出来ないまま待っていなくてはいけないのかと憤りを感じていました。待っている間に何かあった場合どうするのかと不安でしかありませんでした。

また、救急隊の方からも看護師から救急搬送要請が出てから救急隊を呼ぶまでの空白の時間は何をしていたのかと聞かれる為、その間の説明も本当に困りました。自分を守る為に「上司に連絡した所到着間際まで電話するのを待って欲しいとの指示があり〇分後に連絡するようにとの指示を受けました。」と伝えていました。

勿論救急隊の方はそれで納得されるわけもなく、上司が到着するのを待っている間に急変したらどうするつもりなのかと聞かれました…。ごもっともすぎて何も言い返せませんでした。施設側や上司は何かあったらどうしようと思わないのかと疑問でしかありませんでした。

辞めてしまった相談員の方はこういう時に備えて施設近くのアパートを借りて住んでいたようですが、個人の采配やそういう気遣いに甘えていてはいけないと感じています。特養は利用者様の人数も多く、急変リスクも高いので宿直者は必ず設置するようにした方がいいと思っています。

ちなみに宿直者を設置していない理由としては今まで救急搬送をしてこなかったからという単純な話でした。怖さを感じないで施設運営していること程怖い事は無いと思いました…。今でも宿直者を設置していないみたいですが、正直辞めて正解だったと思っています。

以上がこの13年間で経験してきた“こんな施設では働きたくない”と思った出来事でしたがいかがでしたでしょうか?転職を数回していると驚くようなことをしている施設があることに驚くことが多いです。きっと皆さんも驚愕した出来事があるのではないでしょうか?

昔ながらの働き方に固執している施設は職員がどんどん離れていきます。利用者様やご家族様だけでなく、職員の働き方満足度も上げていかなければ人材の確保は難しい&良い人材は残らないと思っています。是非とも見直して働き方改革をしていきましょう!!

(2023年7月7日)


第18回【介護士の痛い出来事7選】

介護の仕事をしていると、いつの間にか“あれっ?いつぶつけたんだろう?”と思うような内出血が出来ていたり傷が出来ていたりすることってありませんか?私がおっちょこちょいな事もあってしょっちゅうこういうことがあります。今回は自分のミスによる痛かった出来事をまとめました。

【1. ベッドに脛をぶつける】

柵を差し込む場所が出っ張っているタイプのベッドや、出し入れできるタイプのベッドの時に良くぶつけていました。利用者様の足はぶつからないように細心の注意を払って介助しているのに、リネン交換等で動く際は足元まで注意が向かず“ガン”とぶつけがちです。

柵を差し込む場所が出っ張っていない場合でもベッドの高さって結構低く丁度脛あたりにフレームが当たるので何かの拍子に安易にベッドに近づくとぶつけがちです。柵を保護したりプロテクターが必要かと思ったりする時もあります(笑)足の内出血がダントツで多いです。

ベッド以外ではテーブルや棚に足をぶつけたり、カーテンを開けようとして棚に腕をぶつけてしまったりなんてこともあります。結構危険な事があるんだなと感じています。職員でも怪我するので、自立されている利用者様の場合は気にかけてあげる必要があるなぁと思うようになりました。

ぶつけた直後は「痛てぇ~。」となるのですが、やることが多く業務に追われているといつの間にかぶつけたことすら忘れているんですよね…。お風呂に入る時に“ん?なんだこの内出血?”と思う事が多いです。結構思い出せないことが多いのですが、そんな経験無いですか?

【2. 頭をぶつける】

頭上に棚があったり、自宅用の乾燥機が洗濯機の上に設置してあったりする場合は要注意です。開けたときはそのことに気が付いているのですが、下に気を取られたり誰かに話しかけられたりしたらもう扉が開いている事は忘れています(笑)

下の物や洗濯機から洗濯物を取り出して頭をあげたときに“ゴン”とぶつけてしまう事が結構あります。同じ日に数回やってしまう事もあるんです。扉によってはぶつけると頭が切れてしまうのではないかと思うほどの痛みを伴う場合があり、とても危険だなぁと思っています(笑)

自分で開けたときは仕方が無いと思うのですが、他の職員さんが開けた状態のままどこかに行ってしまったためにぶつけたり、人が居る事が分かっていて黙って開けてぶつけたりするときは本当に“ちょっと~!”と突っ込みたくなります。実際は突っ込んでいますが(笑)

頭は打ちどころが悪いと大変な事になる可能性もなくはないと思っています。もっと注意を向けられるようにしたいなぁと思ってはいますが忘れてしまうので、指差し確認が必要ですかね?施設で指差し確認している職員が居たらそれは私かもしれません!!

【3. 指を挟む】

居室やトイレの扉、車いすのアームレストやフットレスト等で指や指の皮を挟んでしまう事ありませんか?指を挟むことも痛いのですが、皮を挟んだ時が一番痛いと感じているのですが皆さんはどうでしょうか?皮膚の先端をつねられているかのような激痛!!

しかもつねっているのであれば離してもらえれば痛みは取れますが、挟んだ場合はアームレストやフットレストを動かして外さないと取れません。それらを動かしただけでも激痛で出血する時もありますし涙が出る時もあります。先端を挟むのは痛い!!

また、私は季節ごとの設えをすることが好きで脚立を使う事が多いのですが、脚立を片付ける時が凄く嫌です。脚立って真ん中のフレームを上に上げて半分に畳むタイプが多いのですが、力の入れ具合でよく指を挟んでしまいます。わかっているのでゆっくり行うのですがそうすると上手くフレームが上がってくれない…。

何度か指を挟めていますが、もぎれてしまうのではないかと思うほど物凄く痛いです!外そうと思っても脚立を開かなくてはならず1人の時はもう冷や汗かきながら内心指が無事か焦りながら対応しています。職場で脚立を使う際は誰かいる時にしていて、指を挟んだ際助けてもらえるようにしています。

こういう経験から自宅で使う脚立はフレームをあげて畳むタイプの脚立ではなく、指を挟む心配のない足を前後に動かして開いたり閉じたりできるタイプにしています。このタイプの脚立は結構重いのですが、指が無くなる心配やあの痛みを感じなくて済むのであれば重い方がいいです!!

【4. 足を挟む】

これは本当に複雑骨折したんじゃないかと思うほど痛い思いをした出来事です。以前送迎を担当していたことがあり、その日はハイエースの補助担当をしていました。利用者様をハイエースに乗せるために他の職員がリフトを操作していました。

だいたいリフトが下りる位置を把握していたはずが、自分の足の指先にリフトが乗ってしまいました。自分で操作しているのであれば痛みを感じた時点でリフトを止めてあげる事が出来たのですが、他の職員さんが操作していた為そんなことは出来ずどんどん指先に圧がのしかかってきました。

“痛い”と言えず「あっ。ちょっ。うぅ。」と悶絶していたのを今でも覚えています(笑)操作していた職員さんもまさか足を挟めるなんてこれっぽっちも思っていなかったと思うので、焦ってしまったと思います。利用者様の足ではなく、自分の足でまだ良かったと思いました。怪我をさせてしまたら大事だったと思います。

それ以降、リフト操作時は自分で行う場合は足を引っ込めて巻き込まない位置にいるか確認したり、他の職員さんが操作している時は一定の距離を開けてみるようにしています。勿論利用者様には絶対にそばに寄らないように声をかたり行ってしまわないように注意して見守りしたりしていました。

機械って踏んだなどの感覚が無い為こちらが悶絶していても止まることはありません。制御装置が付いている扉などであれば自動に開いてくれますが、こういう装置をつけるとなるとお値段が高くなりそうですが、これから必要になってくるのかもしれませんね…。

【5. 足を轢く】

車いすを操作している時に自分の足の上を通過させてしまう事が結構あります(笑)直進する時よりも回転するときの方が指を挟めやすいです。直進だと足に乗る前にものにぶつかったような感じがあり停止するのですが、回転の場合はタイヤが乗りやすいのだと感じています。

体重が軽い方の場合はまだ大丈夫なのですが、重い方の場合は結構ダメージを食らいますね(笑)足を良く引いてしまうからこそ靴の重要性を感じており、ある程度しっかりした靴を選ぶようにしています。靴って結構大事です!そして自分の骨の丈夫さに感謝しています。

自分で轢く時もありますが、たまに利用者様に足を轢かれることもありませんか?それほど多くは無いですが不意打ちやばいです。また、お風呂介助の際はサンダルになり足の防御力が格段に下がる為靴を履いている時に比べて倍以上痛みを感じます。指先を轢いてしまい爪が割れたり折れたりした職員もいました。痛い!!

【6. やけどする】

食洗機の乾燥直後ってとてつもなく熱いですよね!!時間に余裕がある時は扉を開いて熱を取ってから食器を触るようにしていますが、急ぎの場合そんな時間はありません。熱いと分かって触りますが、分かっていても持っていられない程熱いです!!

私はまだ経験していませんが、あまりもの熱さに驚いて食器を床に落として割ってしまう職員さんもいました。食洗機は時短だけでなく熱処理してくれるので衛生的にもとてもありがたいアイテムですが、火傷には要注意が必要です。新人さんや実習生が来た際は要注意した方がいいと伝えるようにしています。

また、火傷と言えばポットや炊飯器の蒸気にも気を付けたいですね。蒸気って結構熱いです。蒸気に気が付かず火傷した事もあります。水膨れになってしまう場合もあるので熱いと感じたらすぐに冷やすことをお勧めします。お湯を手や足にかけてしまった時もすぐに冷やしましょう。侮れないです!

清拭する際のお湯の温度にも注意が必要です。推奨されているのは50度程度のお湯の準備なのですが、以前ポットのお湯を入れてやらなくては駄目だと看護師さんから注意を受けたことがあり、その時は80度近くのお湯を使っていました。

手袋を何枚重ねても熱すぎて手を入れる事が出来ませんでした。ちなみに指示を出してきた看護師さんは余裕で手を入れる事が出来ていたので驚きました!この場合、職員の火傷もそうですが、利用者様へそのままタオルを置いてしまえば利用者様も火傷してしまう可能性が高いです。

清拭の温度に関わらず、シャワーや湯温、陰洗ボトルや飲み物、味噌汁の温度等も利用者様に合わせて自分で冷ましながらのめる方なのか分からず飲んでいまい火傷のリスクがある方なのかを把握し、その方に合った温度で提供することが大切になってきますね。

シャワーや湯温は利用者様にかける前に職員の腕で温度確認をしてから対応する・陰洗ボトルの場合は自分の腕にかけてみて温度が大丈夫か確認する等の拝領が必要です。シャワーの場合温度の上下が激しい事があるので使っている間は常に自分の指で温度を確認するようにしています。

【7. 静電気】

乾燥シーズンが始まると静電気は恐怖でしかありません。秋口から利用者様は厚手の服や重ね着をし始める為着替える際の静電気がまず恐怖です。“バチバチ”“バチバチ”というあの音がもう嫌です(笑)静電気のシーズンは静電気除去用の髪留めをつけたり足にバンドを巻いたり、ゴム手袋を活用しています。

着替え以外にもリネン交換や乾燥機から衣類を取り出す時、エレベーターのボタンを押すときなども侮れません!私は電気を帯電しやすいようで普通の人よりも放電する為、暗闇の場合放電が光となって目に見える事があります。本当に恐ろしい!

最近は“バチッ”という衝撃が心臓まで“ドーン”と来ることがあり、いつか心臓発作系で倒れるのではないかという恐怖を感じています。出来る限り帯電しないようにしていきたいと思っていますが、何かいい方法がある方がいらっしゃれば是非教えて頂きたいです。

今出来る事としては静電気除去グッツを使う事・乾燥しないように水分をたくさん摂る事・帯電しにくい衣類を身につける事位しかできませんがやれることは何でもやってみようと思っています。ゴム手袋も結構有効で、乾燥機から衣類を取り出す際やエレベーターボタンを押す際などに使うようにしています。

介護士の痛い出来事いかがでしたか?私のInstagramの方では共感された方のコメントをいくつか頂いており、どれも結構あるあるなのだなぁと思っています。怪我に気をつけながら仕事をしていきたいですね。私の痛い思いが注意喚起となり皆さんの安全に繋がれば幸いです。

(2023年7月4日)


介護付有料老人ホームで働いてみませんか?

■業務内容
株式会社さわやか倶楽部が運営する、2022年3月オープンの介護付き有料老人ホーム「さわやか横浜栄館」で介護職を募集しております。

(募集概要)
・オープンニングスタッフ募集!
・介護付き有料老人ホームで介護職としての勤務となります。
・正社員
・入居者様お一人おひとりのご要望に丁寧に対応していただくお仕事です。
・無資格未経験からチャレンジしたいという方も大歓迎です。
・介護職員をはじめとして他職種との密な連携が大事な職種となります。

(仕事内容)

当施設の介護のお仕事は身体的な介助だけでなく、利用者様とのコミュニケーションを第一に考えています。未経験の方でもまずは積極的に入居者様に接することから始めて、徐々に実務に慣れていただければ大丈夫です!
新規オープンの施設なので、入居者様の人数が少ないうちからお仕事を覚えていけるので、未経験の方やブランクがある方も歓迎です!
・入居者様の身体的なサポート(食事・入浴・排泄介助など)
・居室や共有スペースの掃除、洗濯などの生活のサポート

ケアアシスタントは専門スタッフがいるため、介護のお仕事に集中できます!

■出勤日数
週5日(夜勤あり)
【給与情報】:
基本給 137,000円~
職務手当 22,600円
被服手当 1,000円
地域手当 50,000円

(手当内訳)
夜勤手当 6,000円/回

月給:242,100円~(夜勤4回分含む 超えた分は別途支給)

(別途支給)
交通費支給(上限2万円まで)

昇給あり(年1回)
賞与あり(年2回)
※2年目以降支給対象

 

ご応募はこちら↓↓↓
https://lin.ee/BWjqqAo

(2023年7月3日)


ドライバー募集

【川崎市・横浜市エリアの方へ】

50・60代シニア世代活躍中!運転免許を活かしてお仕事デビュー◎

普通免許でOK!

施設近辺のエリアにてご利用者さまの送迎を行うお仕事です

すきま時間を有効活用して働けます

ご利用者さまとコミュニケーションが取れるため、社会参加の意識が感じられます

未経験からもチャレンジしやすいお仕事です

あなたの力を求めています🎉
ぜひ力を貸してください🌈

LINEより「気になる!」とメッセージください。
お待ちしております💌

(2023年6月23日)


第17回【昔は良かったけど今はNGになっている事5選】

私が介護士になって早13年目に突入しました!介護士なりたての頃は1年1年が長く感じていましたが、年数を重ねるごとに1年がとても速く感じます。悩みながらもあっという間に13年も介護に携わっている事に驚きつつ、介護も大分変ってきているなぁと感じています。

13年前は当たり前に行っていたことも、利用者様の権利を守ることが謳われるようになってきて禁止事項になった事が多々あります。きっとこれからも今は普通に行っている事もどんどん禁止や改善等で変わってくるだろうなと感じています。ここ10年弱で変わった事をまとめました。今も行っていたら要注意です!!

【1. Y字拘束帯】

始めて介護に携わった時、車いすに縛り付けられているのを見て驚いた事を覚えています。初めは車いすに縛り付ける事に抵抗や申し訳ない気持ちがありましたが、慣れって怖いもので時と共に“つけなければいけないもの”“転ばないように必要な道具”という認識になってしまっていました。

当時は拘束具を使用している利用者様が数名いらっしゃり、少しでも転倒や転落の危険があるとすぐに拘束具を使用していました。Y字拘束帯を使用していても車いすごと転倒される方もいて、その場合は太い柱にも縛るなんてことも行われていました。

今考えたらとても異常な光景ですよね。自分の親が縛られていたらとても悲しくなります。今ではY字拘束帯は全く見なくなりました。使用しない代わりにいろんな工夫をしていかなくてはなり、転倒や転落のリスクが上がり大変になりましたが、人権を考えると無くした方がいいですよね。

用具に頼らずにいろんなアイディアを出して対応していかなくてはならないため、アイディアを多く出せる事が求められます。とはいえ、どれが利用者様にあてはまるかを探すまでの道のりが大変ですし、他の方にも同じことが当てはまるかといえばまた違ってきたりします。

しかし、沢山悩んで失敗して成功した経験は自分の知識の引き出しを多くすることに繋がるので、沢山のアイディアを出してトライしていく事が大切だと思っています。“3人寄れば文殊の知恵”と言いますが、いろんな職員から沢山のアイディアが出るような関係性つくりをしていきたいですね。

【2. 拘束帯】

こちらは就寝する際に使用する拘束帯です。骨盤上にベルトを通し、強力な磁石でベルトを固定します。ベッド上ではマットレス、布団では布団に括り付けていました。本来ならば骨盤上で止めているため抜ける事は無いはずなのですが、スルッと抜けている方がいて驚いた事を今でも覚えています。

緩く縛り付けると意味が無い為結構きつめに止めるようにと教わっていたので、苦しかったのではないかと思います。強力な磁石を使用しているため、カギとなる磁石が紛失したときは解除できないためいつも大騒ぎになっていました。

使用されている利用者様は鍵の磁石を必死に取ろうとされていたり、ベルトを外そうとしたりされている様子を見て申し訳なく感じていました。自分がされたら必死で外そうとしますし、抜けようとしますよね。抵抗しているうちに何らかの偶然が重なりスルッと抜け出ていたのだろうと思います。

当時は監視カメラをつけるなんてことはまだ無かった為どうやって抜け出ていたのか知る由もありませんでしたが、今は見守りセンサー等で様子を見る事が出来る為あの頃にこういうシステムがあったらどうやって抜けていたのか知りたかったなぁと思う時があります。

今はベッドから落ちてしまう方にはベッドではなく畳やマットを敷いて床に寝て頂く、這って出てこられる方には部屋の床全体に畳をしく、クッションマットを敷く等で対応するようにしています。部屋から這ってこられる方もいらっしゃいますがその時は危険が無いように見守りを行うようにしています。

本人が何をしたいと思っているのかを知ることが大切で、闇雲に否定しない・連れ戻さない・叱責しないことが大切です。気が済むまで時間がかかることもあります。根気がいる時もあります。しかし、否定等した時の方が余計大変になる事の方が多いです。

介護士も感情のある人間なので、時には怒ってしまう時もありますが、なるべくは見守るようにしたり、話をして意識を違う方に変えてもらえるようにしたりしています。言葉の選び方ってすごく重要で、声掛けによって落ち着かれることもあります。俳優さんになったつもりで色んな仮面をつけられたらいいなぁと思っています。

【3. つなぎの服を着る】

普通の作業機のようなつなぎではなく、介護用のつなぎは足首から首にかけて1本のファスナー、足首から股下を通って反対柄の足首までのファスナーが付いている物になります。自分で外すことが出来ないようにファスナーの持ち手が外せるものやファスナーを隠すようになっている物があります。

使用する対象の方は主にパッドを弄ってしまう方や身体を掻き壊してしまう方、ウロバックの管を引っ張って抜いてしまう方等でした。介護施設では拘束具にあたる為今では全く見なくなりましたが、以前勤めていた有料老人ホームではまだまだ使っている状況でした。

確かにパッドを弄って失禁してしまう方・身体を掻き壊してしまう方・ウロバックの管を引っ張ってしまう方の対応って本当に大変です。今でもどう対処したらいいのか分からず困ることの方が多く、排泄介助の頻度を増やしたり、軟膏やクリームを塗って対処したりしてもうまく行かないことばかりです。

何が正解なのか分かりませんが、どうしてそのような行動をしてしまうのかを探り知ることが大切だと思っています。無意識で行ってしまう行為の場合はどんなに考えても分からないことの方が多く挫折することが何度もあります。この問題はいつになっても出てくるので対策が難しいんだろうなと感じています。

【4. ミトン】

介護用のミトンって料理に使うミトンのような物の手首部分にボタンが付いていてミトンをつけた手では取れない仕組みになっています。また、柵につなぐようにして使用していました。胃婁の管を引っ張ってしまったり、点滴を抜いてしまったり、身体を掻きむしってしまったりする方に使用していました。

両手を自由に使えないため鼻を掻くにしても目をこするにしても何もできません。行動が制限されるため大きな声を出される方や噛みつこうとされる方、足で蹴ろうとされる方がいらっしゃいました。認知症の症状がある方は理解できないまま行動が制限される為恐怖でしかないと思います。

何をされるのか分からない恐怖・身体が思うように動かせない恐怖。そこから来る行動だと思います。今はこのような場合に拘束をする場合、施設内で本当に拘束する必要があるのか、代わりの案は無いのか等をしっかりと話し合ったうえでご家族様に同意を頂き、時間を決めて行う事となっています。

安易に行ってはいけないことだと認識してしっかりと話し合う事が大切ですね。とはいえ外している間のリスクについてもしっかりと話あり対策を立てる必要があります。ここもしっかりと検討していかないと同じ事故を繰り返すことになります。とはいえ、対策立てるのって結構難しいですよね…。

【5. 4点柵】

ベッドから降りてしまう方に行っていました。ベッドから降りられないようにするために行っていましたが、逆にこの対応が余計に危ない事もあります。また、柵を自分で外される方もおり、その場合は柵をベッドに縛って取れないようにもしていました。

その場合柵を外すことが出来ないため柵を超えて床に落ちてしまう事故が出てきます。その場合柵の無いベッドから落ちるよりも高い位置から落ちてしまうため骨折等の怪我に繋がります。ベッド柵を乗り越えて横に置いてあったリクライニングの車いすの上に乗っていた方もいました。

このように動けてしまう方に使う場合は降りられないようにすることによるリスクの方が高い場合もあります。 今は4点柵にすること自体拘束にあたる為行う事はほぼほぼ無いと思いますが、実は3点柵でも拘束になることもあります。

それは壁付けになっている事です。壁側に付け片側のみ2点柵になっていても壁があってベッドから降りられないようにしている時点で4点柵と同じ行為となりますので注意が必要です。どのような対応が拘束に当てはまるのか確認しながら対応していきたいですね。

身体拘束を行う場合は“切迫性”“非代替性”“一時性”の条件を満たしている必要があります。“切迫性”は利用者様や他の利用者様の生命や身体に危険が及ぶ可能性が著しく高いこと、“非代替性”は身体拘束に替わる介護方法が無いこと、“一時性”は身体拘束が一時的であることを指します。

今回上げた物以外には向精神薬を使用して行動を抑止してしまう事も拘束に当たります。“ドラックロック”ですね。薬って本当に怖い物で元気だった利用者様が寝たきり状態や食事がとれず全介助になってしまう事もあります。薬の使用は本当に慎重に決めなければいけません。

介護経験が浅い方は昔の介護を知って驚かれる方もいらっしゃるかもしれませんね。この10年でケアの仕方が大分変ってきているなぁと見返していて感じます。利用者様の“人権”“権利”が謳われるようになってきましたが、職員に対する“人権”についてももっと変わっていって欲しいなと節に願うばかりです。

(2023年6月20日)


第17回【勘弁してくれ!と思う事7選】

仕事をしていて職員に対して“勘弁してよ~”と思う事ってありませんか?直接言える間柄であればいいですが、言える間柄でない場合や言ったら反感を買ってしまうような相手の場合は言えず、結構ストレスになりますよね…。今回は勘弁して欲しいと思う事をまとめました。

【1. 失禁したままの状態で帰る】

失禁した時ってどうしていますか?着替えしませんか?着替えするのが当たり前だと思っていたのですが、「便失禁していたのでしただけ交換しましたが上は交換できなかったのでバスタオルを敷いておきました。」と言い放って帰っていった職員がいました。

頭に“?”が沢山浮かび“えっ?便付いてるんだよね?”“便付いたまま寝てるの?”“綺麗じゃないよね?”“臭いもするよね”“便って強アルカリ性だから肌に悪いよね”“えっ?”“なんで平気で帰れるの?”と思ってしまいます。こう思いませんか?

シーツが交換できなかった場合はまだ仕方が無いかもしれませんが、汚れた服を交換しないで送ってどうなんでしょう?これが毎回毎回こんな調子で帰られるので本当に勘弁して欲しいと思っています。衣類は着替えて欲しいと伝えているのですが、毎回「一人では無理でした。」で済ませます。

皆一人でも着替えしているのでその旨伝えているのですが、その方は頑なに「一人ではできませんでした。なのでバスタオルを敷いておいたので昼間に着替えてください。」と言い放って帰ります。さらには日中に失禁したにも関わらず放置し、夜勤で入った最初の巡視で全更衣からスタートすることも!!

これは職務怠慢だと思っていますが、みなさんはどう思いますか?これから面会が再開されていくにあたってこの状態では本当にまずいと思っています。ご家族様から苦情が来ることは目に見えています。どうしたら着替えをしてくれるのかが最大の課題で奮闘中です!!

【2. 人の話を聞かない】

転職や異動して来られた際に覚えるまで数回一緒に業務を回ると思いますが、その際に人の話を聞かない人っています。伝えてもメモを取らないし「あぁはいはい。」「そうなのね。」と軽い返答。実際やってもらうと全くできないし話した内容を全く覚えていない。

聞けばいいと思っている傾向があり何度も同じ質問をされます。教えている身としては“何度同じ質問をすれば覚えるの?”“なんでメモしないの?”“覚える気ある?”と思ってしまいます。こういう人ってメモを取るように伝えても、メモを取って満足で見返る事って無い傾向にあります。

何度も同じことを聞くタイプには「何て言いましたっけ?」「あれっ。私どうやってましたっけ?」「そういう風に伝えましたっけ?」「どこでしたっけ?」と答えるのではなく、自分で考えてもらうように逆質問するようにしています。

面白い事にだいたい「何でしたっけ?」「違いましたっけ?」「どこでしたっけ?」「これでいいんでしたっけ?」とさらに質問が返ってきます。これはどちらかが先に折れるかですが、私は覚えて欲しいのである程度の期間を一緒に行っても全く覚えていない人には自分で答えを出してもらうまでこたえないようにしています。

1週間仕事をしていて食事用エプロンや就寝時に着替える人、入浴準備が全く覚えられていない介護経験者には驚きました。大丈夫そうか尋ねたときに「大丈夫っしょ。何かあったら自分が責任取ればいいんですから。」とあっけらかんと答えられた時は“嘘でしょ”っと思いました。

職員がしっかり出来ないことは利用者様へご迷惑をかけてしまう事になります。自分が責任を取ればいいと思っていても、そういう問題では無い場合もあります。命に関わってしまう可能性がある介護という仕事!こういう考えは捨てて欲しいと思います。

【3. 平気で休む】

嫌な事があったり、面倒だなぁ、不安だなぁと思うとすぐに休んでしまう職員がいます。体調が悪いのであれば仕方が無いのですが、毎回同じような出来事の後に休むとそういう人だと思われてしまいます。出勤時は元気だったのに面倒な事があると分かると熱を測り出し「調子が…。」と言い出す人もいます。

自分は嫌な事から逃げれば休めていいのでしょうが、残された職員やその穴埋めをしている職員はたまったものではありません。ある時、1か月の夜勤を全部飛んだ人がいて夜勤明けにまた夜勤で出勤したり休日を返上したり、遅番から夜勤をこなしたり他の職員が心身を削ってフォローしていて大変でした。

当の本人は「すいませ~ん。夜勤もらいますからね。」等話していても全く変わる気なく、休んだ分出勤するわけでもなく本当に周りの職員が振り回されて大変でした。上司もなぜかきつく注意が出来ず、そうなると良いように休む癖が出来てしまいます。

信頼関係も無くなります。本人がいくら夜勤をやりたいと話しても、バックレられることの方が怖くて夜勤を入れる事が出来ませんし、重要な仕事も任されないようになります。これってお互いにとっていい事ではありません。施設としてもしっかりと対応していかないと頑張っている職員が辞めていきます。

注意されるとふてくされて数日来なくなるなんてことも増え、本当に勘弁して欲しいと思っていました。社会人としてもそうですが、人としてもやってはいけない事ですよね。ずる休みをしていると本当に調子が悪い時でも心配されなくなります。自分の為にも任された仕事はしっかりとこなしましょう!!

【4. 休日出勤・残業・休憩なしが当たり前だと思う】

これは本当にブラック施設だと思っています。いくら人手が無いからと言ってもこれは働く環境としてとても良くないです。体が休まりませんし、心身ともに疲弊していくばかりです。労働環境を整える事って本当に大切だと思っています!

人手が無い施設に限って少人数で回せている事を“当たり前”“出来ている”と思い込んでいる上司が多い印象を受けています。逆に人手が常に潤っている施設は職員の事を考えており無理させない働き方を模索し改善していっていると思っています。

職員が働きやすい環境でなければ利用者様に良いケアなんて出来ないと思っています。疲弊し疲れがたまってくるとどうしても弱い立場の利用者様へストレスのはけ口として向かってしまいます。これでは悪循環ですよね。職場環境を整えていかなければこれからは人が集まらなくなると思っています。

職場改善・働き方改革をどんどん行っていく施設はどんどん人が集まりケアの質も良くなると思っています。選ばれる施設を目指していかないといけないなぁと感じているところですが、変えていくってとても大変!!意識改革を声を大にして介護業界全体で発信していかなくてはいけないのかもしれませんね。

【5. 休日のLINE】

LINEを使っていない人は居ないのではないかと思えるほど皆さん使われていますよね。グループラインであればまだいいのですが、個人的にバンバン送られてくると萎えます…。休みの日は仕事の話をしたくないタイプなので余計にしんどいのかもしれませんが、やめて欲しいなって思います。

今までで経験したのは休みの日にショート利用者様の情報が送られてきたり、居室移動の連絡、入院情報、研修レポートの連絡を送ってきたりしました。基本的に個人情報を個人のLINEで送るのは個人情報漏洩のリスクが高い為行ってはいけない行為です。

介護の仕事をしていて個人のスマホで写真を撮ったり個人情報を流してしまったりする方が多い事に驚いています。一般企業であれば口すっぱく教えられる事だと思いますが、介護現場ではまだまだ教育が行き届いていないなぁと感じています。

緊急性のある時は電話で連絡し、出勤したら分かることは正直連絡しないで欲しいと思っています。休みの日にバンバン送ってくる人って時間等考えなしに送ってくる方が多く、22時を過ぎようが深夜だろうが送ってきます。また、緊急性が無い連絡やいらない情報を送ってくることも…。

グループLINEの方でも時間等考えなしで送る人がいます。その時は個別LINEで時間を考えて今送る必要があるのか・出勤したら分かる情報ではないのか・緊急性のある内容なのか等伝える事があります。相手の事も考えて連絡できるようになって頂けたらありがたいですよね。

事故が起きた場合の連絡も報告を受けてもご家族様に電話する対応は担っていないので連絡が来たところで何もできません。勿論事故が起きた時にどうしたらいいか分からなくて連絡をしてきた場合はちゃんと対応しますが、事故報告書を読めば済む時は「出勤したら読みます。」と伝えています。

上記はまだ仕事の話なのでまだいいのですが、たまにプライベートの連絡をしてくる方がいて、その場合は“どうしたらいいの?”と思ってしまいます。「〇〇に行ってきました。」「桜が綺麗です。」「桜が満開です。」「雪だるまを作ってみました。」等の連絡本当に困ります…。

仲が良い職員やどこかに出かける話をしている間柄、行事で外出する為の下見等であればまだ分かるのですが、全く何の脈絡もなく送ってこられるとどう返信したらいいのか困ります。冷たいと思われるかもしれませんが、休みの日はそっとしておいて欲しいんです…。

【6. SNSを探す】

Twitter、Instagram、Facebook、TikTok等SNSをしている方多いですよね。きっとバレたくないと実名では行わずニックネームを使用している人が多いのではないでしょうか?私は職場の人にはバレたくないし、繋がりたくないと思っています。

なのでSNSの話題はあまり言わないようにしているのですが、時々「SNSやってる?」と聞いてこられる方がいます。その時は「やっていますが見ている専門で発信はしていないです。」と答えるようにしているのですが「教えて~。」と言われると困ります。

「う~ん。」と渋ったり、「あまり使ってないので~。」と濁すのですがそれでも「教えて!」「何て名前でやってるの?」等ぐいぐい来る人っているんですよね。プライベートを知られたくはないので濁すのですがこういう風に聞いてこられる方って嫌がっている事に気が付きません。

「プライベートを知られたくないので、職場の方とは繋がらないようにしているんです。」とはっきりと伝えるようにしています。角が立ってしまうかもしれませんが、繋がった時点できっと今までの投稿全部消すと思います。

本当に教えてもいいと思える関係性になっていたら教えています。プライベートについてあれこれ言われることが好きではないですし、プライベートに鑑賞されたくないと思っているので無理に探らないで頂きたいなぁと思っています。話せる間柄なら話しているんです!!

【7. 恋愛事情を根掘り葉掘り聞く】

言える事と言いたくない事ってありますよね。「結婚しているの?」「子供さんはいるの?」「どういう人がタイプ?」「婚活してないの?」「合コン行ったら?」「良い人いないの?」等の質問本当に嫌です。こういう質問するなら利用者様と関わって欲しいと思ってしまいます。

利用者様に聞かれて答えるのと訳が違うと思っているのですが、それは私だけでしょうか…?仕事中なので仕事に集中して欲しいですし、これもSNS同様言えるの間柄であれば言っているんです。言われないという事は言いたくないという事だと理解していただけると嬉しいなぁと思っています。

中には誰にでも聞く職員さんもいます。その時は冗談交じりで返答できるのでいいのですが、しつこくグイグイ聞かれると本当にやめて欲しいと思ってしまいます。聞かれるならば冗談交じりで軽くあいさつ程度にしてくれた方がいいかもしれません。人によると思いますが…。

勘弁して欲しいと思った出来事はいかがでしたか?共感できる内容ありましたか?私自身も勘弁して欲しいと思われないように気をつけながら質の良いケアが出来るようにしていけたらなぁと思います。

 

(2023年6月16日)


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