第2回【他職種連携で心掛けている事7選】

第2回【他職種連携で心掛けている事7選】

他職種連携って介護業界ではとても重要ですよね!!スムーズに連携できるかどうかでケアの質が変わってくると感じています。質が変わってしまうということは連携がうまく行かない負担はご利用者様に行ってしまいます。

ご利用者様やご家族様はなかなか職員や施設を好きに選べず、申し込んで空きが出たらすぐにでも入所したいと思われている方が多い印象です。入った施設での人間関係に左右されてケアの質が変わってしまうのは本当に残念でしかありません。

人見知りの私ですが、リーダーをするようになり人見知りと言っていられない状況の中うまく他職種連携が出来るコツを見つけられたと思います。それを皆さんに共有出来たらなと思いまとめました。

1.会う度に挨拶する

挨拶って何気ない事かもしれませんが、結構重要だと感じています。無言ですれ違うのと「お疲れ様です。」と声をかけてすれ違うのではだいぶ受ける印象が変わりませんか?ちょっとしたことですが姿が見えたら自分から率先して挨拶するように心がけています。

その際、必ず相手の目を見て笑顔で声をかけるように意識しています!!目を見ないで挨拶するよりも目を見てにこっとされた方が気持ちがいいなぁ~と感じています。今では無意識にできるようになりました!!脱人見知り!!

時々、同じ人と何度もすれ違う時があり、そのたびにお互い「お疲れ様です。」と挨拶していたらお互い可笑しくなってしまい「よく合いますね。」と笑いに代わる事もあります。挨拶で笑顔になれるなんて素敵じゃないですか?

中には挨拶をしても無視する職員さんも現実問題います。しかし、そこで折れずに会う度・すれ違う度に諦めずに挨拶をしていたらそのうち「あっ。お疲れ様。」と返事が返ってくる確率が高いです!!諦めない心が身に付きましたね。

これは職員だけでなくご家族様とお会いした時も同様です。挨拶なしですれ違われると“あれっ?この施設の人は挨拶もしないの”と不信感を持たれてしまうきっかけになる可能性があります。外部の人、職場の人と分け隔てなく挨拶できるようになると好印象です。

挨拶って簡単にできる一番のコミュニケーションツールだと思っています。皆さんも是非挨拶を意識してみてください。相手を変えるよりもまずは自分が出来る事を変える努力をして自ら良い環境を作れるようにしたいですね。

2.どんどん質問する

きになった気になったらどんどん質問するようにしています。気になったまま質問しないでいるとそれが癖になりそのうち“まっいいか”と疑問にすら思わなくなってしまいます。気になって質問するからこそ“では次どうする?”等次へと繋がると思っています。

例えば…
・熱はないけど身体が熱い。 顔が赤い。負担だなと思ったら看護師に聞く!
・食事について食形態や咽の状態について気になったら栄養士や作業療法士に聞く!
・体位交換のクッションの入れ方について“これで本当に大丈夫かなぁ?”と思ったら作業療法士に聞く!
・どうしてそのようなケアになったのか気になったら聞く
・いつまで続けるのか、専門用語がわからない、これでいいのか?と思ったら都度質問するようにしています。

転職したばかりの頃、同僚の職員さんから「周りを巻き込む力が凄いですね!いつも誰か捕まえて話を聞いているし、今までユニットで殆ど見たことがない職員さんが居たりスルーして行く他職種の人も立ち止まって考えていたりして驚きました。」と言われたことがあります。

「こんなに考えている職員さん中々いないです。」とも(笑)今まで気が付かなかった事に気が付きお互いが考えるきっかけにもなります。“なんで?”“どうして?”と考える力、気になる感覚大切だと思います。

3.自分でも考える

2.の質問も大切ですが同時に自分でも考えることも大切だと思っています。なんでもかんでも“わかりません”“なぜですか?”“教えてください”では相手も疲れてしまいますし、自分の考えが無いのかなと思われてしまいます。新人さんであれば許されますが…。

自分で考えて発言するということは責任も出てきますが、自分の間違った考え方を見直す良いきっかけになるとも思っています。発言しない限り指摘してくれる人はいないですからね。初めは怖いかもしれませんが、訓練していけば慣れていきます。

またここで大切なのは指摘された時です。「ハァ?」となってはいけません!「そうなんですね。知りませんでした。勉強になりました。ありがとうございます。」と伝えるように心がけています。勿論考え方の違いで納得できないこともありますが、敵ではないので相手の考え方を考えてみるようにしています。

自分の意見を言えるということは、物事をよく考えているということです。中には考えはあるけれど発言が出来ない方もいます。すごくもったいないなぁと思っています。リーダーが話しやすいように関係性を作り意見を聞き出せたらなぁと思い頑張っています!!

4.何に困っているのか・どうしたいのかを明確にする

2.のどんどん質問すると一緒では?と思われるかもしれませんが、ここでは“気になった事”ではなく、“問題を解決したい”為に質問する場合の話になります。

質問をする際に意識していることですが、他職種(看護師・ケアマネ・相談員・OT・PT・ST・栄養士)の方々も自分たちの業務をこなしており決して暇ではありません!!!限りある時間の中で相談に乗ってくれる時間を作ってくれていますので、考えをまとめておくようにしています。

質問する前に自分で調べられることは事前に調べておいたり、同じユニット職員からの意見をまとめておくだったり、何について問題だと思っていてどういう風にしていきたいと思っているのかを明確にまとめておきます。結構下準備大事ですし、準備していないと無駄に時間だけが過ぎてしまいます。

例えばこんな質問していませんか?
〇〇さん
・いつも不穏なんでどうにかしてくださいよ。
・寝ないんですけど。
・便が出ないんですけど
等質問していて、看護師から「で?どうしたいの?」と返されている場面をよく見ます。

これを、
〇〇さん
・排便が出そうな感じがある時に機嫌が悪くなる印象があるんですが、下剤調整どうしますか?
・多分今排便が出そうで機嫌が悪いんですが、敵便や浣腸、坐薬等どうしますか?
・日中寝てしまっているから夜眠れないと思われるんですが、日中も寝たいと話されていてどうしていけばいいですか?
に変えるだけ内容がぐっと濃くなりますよね。問題点だけでなく、そうなる理由も探して考えられるととてもいいと思います。これも良く観察して原因を考える訓練をして身に付きました!!

5.出してもらった答えは否定しない

介護の専門知識では解決できないことは、それぞれのプロに相談しますよね。私たちが分からないように、もしかしたら相手も初めてのケースで考えるのに調べるなどして時間がかかることがあります。考えることに時間を割いてくださっているのでまずは「ありがとうございます。」と感謝を伝えています。

自分では考えつかなった事を教えてくださることが多く、とても勉強になることが多いです。専門外の知識も少しずつ身につくのでとも有難いなぁと感じています。気軽に聞ける関係性を作ってしまうのがベストです!!

また折角考えてくださった答えに「違いますよね?」「えっ?」と反応したらどう感じますか?自分が出した答えにそういう反応をされたらもう次は答えてあげたくないなと思ってしまいませんか?関係性ってこういうことで簡単に壊れやすいので気を付けています。

6.トライする!記録をつける

5.の続きの行動になりますが、教えて頂いた後、ちゃんと実践にまでつなげていますか?せっかく教えて頂いたのですから実践するようにしています。また、実践してどうだったかを記録に落ち仕込むことも振り返り考える為にも必要です。

たとえ同じ病名だったとしてもご利用者様一人一人全く同じ症状ではないですよね?その人にどういうケアが合うのかは実際に試してみないと分かりません。A様にはあっていてもB様には合わない。ではこうしてみよ う!と変えていくことで色何パターンの引き出しができます。

引き出しが多い職員さんって本当に凄いな!素敵だな!いつも利用者様の事を良く考えて仕事をしているんだなと感じます。そういう職員さんを見て私もそうなりたいと思ったその時の感情を今でも覚えています。

ここでプラスPDCAサイクルを実施できるとさらにいいと思っています。
PDCAサイクルとは
P:PLAN  どういうケアをするか決める
D:DO   実践する
C:AHECK 評価する
A:ACTION 改善する
を繰り返し行うことです。この考え方は本当に役立つと実感しています。初めて就職した施設で定期的にPDCAサイクルについて話し合うワークがあったのですが、ここで知ることが出来て本当によかったなと思っています。

7.感謝を忘れない

協力していただいた際、お礼を伝えられていますか?ここでは+αの言葉をお伝えできればなと思います。

「ありがとうございます。」と一緒に
・「〇〇さんに相談してよかったです。」
・「いつも考えてくださりありがとうございます。」
・「〇〇さんのお陰で勉強になりました。」   等です。
これを言われたらうれしくなりませんか?

他職種連携って信頼関係が大切だなぁと感じる日々です。お互いに否定しあうよりも、自分の考えを押し付けあうよりも、リスペクトしあって話し合えたらいいですよね。私もまだまだできないことが多いですが、お互い気持ちよく仕事ができるようにと思っています。

中には関係性を築くのが難しい職員さんが居るのもわかっていますが、まずは出来る所から自分なりに努力して関係性を築いていけたらなぁと。少しでもご参考になれば幸いです。



プロフィール

介護の学校を卒業し、介護福祉士として働き始めました。

介護福祉士歴14年で、26歳の時に、半年間ベトナムでの施設ボランティアを経験しました。

介護施設は現在で5社目で、今はリーダーとして働かせていただいています。

身長150cm台の小柄な介護士として

Instagramでは介護をする方へ少しでも役に立てるような発信をする活動をしています。

「今日が1番若い日」を心がけて、お年寄りに接しています。

介護士歴12年目、リーダー歴約10年です。


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