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(2023年8月4日)


第19回【今でも記憶に残る看取り 2事例】

看取りを行う施設ってどんどん増えて行っていますよね。初めて看取りを経験したときはどうしたらいいのか分からない上にご家族様の対応もどうしたらいいのか不安でしかありませんでした。看取りっていいなぁと感じる時も怖いなぁと感じる時もあります。

今回は私が看取り対応をしてきた中でとても印象に残ったエピソードをご紹介します。どれも実体験です。同じような体験をされた方や不安を感じた方がいらっしゃるかと思います。少しでも看取りについて知って頂けたら幸いです。内容は個人情報の観点から事実とは異なる事も交えながら書いています。

【1. 感動的なエピソード】

とても頭の回転が速く職員の事を良く見ていたAさん。私が出会った時は椅子や車いすから降りて床をいざっていました。異動が決まったため挨拶をしに行った際、ユニット玄関入口の床で横になっていたのが初めての出会いで、転倒して倒れているのかと驚いたのを今でも覚えています。

気に入らないと「馬鹿野郎。」「あんた嫌い。」と自分の意思を発言され、時には手が出る事もありました。引っかかれた職員も多く対応が大変だと聞かされました。また、元気な頃は杖を振り回しながら職員を追いかけていたとも聞いてとてもパワフルな方なのだと教えられました。

施設内でもそれほど元気だったAさん。在宅介護の時は本当に大変だったと娘様より話を良く聞かされていました。嫌な事があると夜中でも家から出て行ってしまい家族総出で外を探し回り、気が付いたらいつの間にか家に戻っていたなんてことがしょっちゅうだったそう。

その間Aさんはどこにいたのかというと、隣の家の庭先に身を潜め家族が探しに出たのを確認して家に戻っていたと…。こんな生活をしていたら家庭崩壊しますよね。娘様より寝る時間もない程、本当に辛い時間だったと話されていましたが本当にそうだと思いました。

こんなことが続き良く緊急ショートを利用されていたそうで、入所が決まってホッとしたと話されていました。それだけではなく、Aさんと娘様の間には「もっと深いわだかまりがあるんです」と娘様よりいろいろな話を教えて頂きながらAさんと関わっていました。

これだけの負担がかかっていた娘様ですが面会には毎月来てくださっていて凄いなぁと感じていました。それなのに面会の度に寝たふりをされていたAさん…。月日が流れこれだけ元気だったAさんも徐々に体力の衰えが見え始めました。寝ている時間が増え、床に降りても自分で椅子に座ることが出来ず横になったまま。

トイレにお連れしても足に力が入らず職員1人でトイレ介助することが難しくなっていきました。食事も途中で寝てしまう事が増えたり、自分で食事を食べる事が難しくなってきたり…。しかし介助をしようとすると怒るなど、どうしたらAさんが望むケアが出来るのか見直さなければいけない事がどんどん出てきました。

面会の度にご家族様に説明し、必要物品が出てきたら購入金額をお伝えし購入しても大丈夫か相談するといつも「必要だったら購入していいです。」と快諾してくださっていた娘様。本当に頭が上がらない思いでした。おかげで色んなケアを提供することが出来ました。

ここから娘様と職員との二人三脚のケアがスタート。面会の度に今日はこういうケアをしてみてどうだったか、購入させていただいた物品がどうだったかを伝えたり、最近の様子についてこういう良い事があった、こういう事を話されていた、こういう事で怒られてしまった等話をしたりしていくようになりました。

二人三脚でケアをしていく間もどんどんAさんの状態が悪くなっていきそのうち起きている時間が食事の時間のみになってきました。施設側から娘様へ看取りの説明を行い施設で看取る方向に決まり、食事は食べたいものを食べられる時に食べたい量だけでいいという流れになりました。

パワフルだったAさんも体力の衰えと共に「ありがとう。」「あんた大好き。」等感謝の言葉が多く聞かれるようになりました。看取り期に入り最期が近くなる方の中には人が変わったように穏やかになられる方がいらっしゃるのですがAさんはまさしくそのタイプでした。

娘様の面会時にはいつも寝たふりをしていたAさんも徐々に話をするようになり、娘様が驚かれることもありました。そんなある日、お部屋で2人きりで話をされて出てこられた娘様より「母と和解しました。今まで思っていた胸の内を伝えたら『ごめんね』と泣きながら謝られたんです…」との話が…。

涙を流しながらその話をされた時、思わず私ももらい泣きしてしましました。介護の仕事をしているといろんなご家族様を見ます。仲がいいご家族様もいれば音信不通のご家族様や面会をお断りしなければいけないご家族様等様々です。ここまで関係が修復したケースは10年以上介護をしてきた中で初めての事でした。

和解された日からほどなくしてAさんは帰天されました。ご家族様の希望で湯灌等は行わず朝早くに自宅に戻られる事になったとの情報をもらい、その時間に合わせてご挨拶に向かいました。Aさんの顔を見ただけで涙が止まらなくなり、これほど思い入れのある利用者様は初めてでした。

挨拶をしていると娘様がいらっしゃりAさんが部屋で出ていかれた後娘様より「ありがとう。」と泣きながら抱きつかれた時はもう涙が抑えきれず私も沢山泣いてしまいました。この出来事は看取りを経験した中で1番思い出に残る感動的な看取りでした。

この時はご家族様と一緒に二人三脚でAさんのケアが出来た事、娘様と職員の信頼関係がしっかり作ることが出来た事、ご本人様の意思を尊重したケアが出来た事、娘様の気持ちに寄り添い話を聞く時間が持てた事が良かったなと思いました。

娘様はAさんが帰天された後、施設でお手伝いをしたいと時々ボランティアに来てくださるようになりました。Aさんはもういませんがそれでも来てくださる関係を作れた事は私にとってもとても意味のある出来事だったと感じています。

【2. 考えさせられたエピソード】

感動的なエピソードを聞くと看取りってとてもいいなと思いますよね。私も看取りって素敵だなぁと思っていました…。しかし、良い事ばかりではありません。凄く難しいなぁと考えされられた看取りもありました。今度は考えさせられたエピソードについてお伝えします。

社交的なタイプのBさん。娘様もとても明るくAさんの娘様のようにとても協力的なご家族様でした。毎年家族旅行に行かれるほど仲が良く、ケアにも積極的に参加してくださっていました。Bさんの状況が悪くなっていったのは本当に早く、あれよあれよという間に悪化していきました。

ケアの方法も数日の間でどんどん変えていかなくてはならない程でした。ご家族様での旅行を計画されていた数日前にはもうご家族様で外出するのは難しい程になっていました。医師の診断は“老衰”こんなにも早く状態が落ちてしまう方は私の経験上初めての事でした。

ご家族様から看取りの同意を頂き看取りに。食事の時間以外起きるのが難しく食事も日によってムラがあり咽こみや誤嚥のリスクも高い状態でした。娘様は2日に1回のペースで面会に来てくださりその都度その日の様子などを伝えていました。

看取り期に入ってからも状態が落ちるスピードが速く食事を摂ることも困難になってくるとご家族様は毎日誰かしらが泊まり一緒に過ごされることになりました。部屋に簡易ベッドや電気ポットなどを用意しいつでも泊まりに来られる環境を作り泊まりやすいように努めました。

そんな中、Bさんの状態が落ちるのが早く娘様の気持ちが追い付かず不安な様子が見られるようになりました。看取りに同意をされていても「やっぱり病院に連れて行って欲しい。」「医者を呼んで欲しい。」「看護師は何故帰ってしまうのか。」等の要望が聞かれ始めるようになりました。

看取りの同意を取っていてもご家族様の要望に合わせ病院へ入院という事も可能なため、娘様の要望をケアマネージャーや看護師に伝えどうしていくのか話し合う時間を作ってもらうようにしました。話し合いを行った結果延命処置はしない為施設での看取りを希望されるという事になりましたが娘様の葛藤が痛い程伝わってきました。

延命はしたくないけれど苦しんでいるBさんの姿を見ると病院に連れて行った方がBさんが楽なのではないかと悩まれ、「医者に連れていって欲しい。」と話されたり「救急車を呼んで欲しい。」と話されたり…。看護師やケアマネージャーが居る時間であれば対応してもらえますが夜間だとオンコールするしかありません。

その都度「なんで母がこんな状態なのに看護師は家に帰るんだ。」と徐々に怒り始めるように…。日中のうちに救急搬送するという事は延命処置をする事だと看護師から説明を受けて納得されていても夜には「救急車。」と話される毎日…。

この時このユニットには新卒者と看取り経験の無い転職者と看取りに不慣れな職員が半数を占めており、一人の時間帯にご家族様の対応をすることがとても不安だという相談をされていました。看取り経験をしている私でさえどう対応していいのか困る状況だったので、未経験だと尚の事怖かったと思います。

Bさんの状態が落ちていくにつれ娘様からのナースコールの数も増えていき「この呼吸は何ですか?」「血圧はいくつ?」「辛そうなんだけど。」「何か食べさせて。」等の希望が…。これが10分~20分おきに職員が呼ばれ始め職員もどう対応していけばいいのか本当に悩みました。

出来る事なら呼ばれた都度対応したいのですが、職員1人しかいない時間帯で他にも9名の利用者様の対応があり、転倒注意な利用者様もいたためそのリスクを抱えながらの対応。呼ばれるたびに5分は対応していたため残業の時間も1時間を超えていくようになりました。

さらに娘様がノートに〇時〇分ナースコール。〇〇職員に△△を依頼。□□対応などをメモされるように。それを知った時には“訴えられる”のではないかと本当に思いました。ケアマネージャーや相談員に報告しどう対応していけばいいのか、娘様の心のケアをどうしていけばいいのか相談しながらの対応。

看取り未経験者だけでなく、関わる全ての職員のメンタルも疲弊していきました。医療的な面の説明は職員からは出来ないため救急搬送等の要望が聞かれた時には毎回看護師へオンコールし看護師から娘様に説明をしてもらう毎日。いっその事入院された方が娘様の心は安定するのではないかと思う程でした。

こんな状況が2週間程度続き、さすがに娘様の体力も辛くなり始め他のご家族様が泊まる事も増えてきました。介護経験者の方が泊まられた際は娘様の要望について申し訳ないと話されており、どうしたらいいのかとても葛藤されている旨の話をされました。

その事は私も他の職員も痛い程理解していましたが、その要望に対応しきれない事や娘様の不安を取り除ききれない事、他の利用者様の対応をほっておくことは出来ない事等職員もまた葛藤しながら仕事をしていました。慣れない職員には様々なケースに備えマニュアルを作り、不安な時はいつでも連絡していい旨伝えていました。

こんな日々を過ごしていくうちにいよいよ食事が全くとれなくなったBさん。看護師からもその旨の話を娘様に伝えていましたが、「食べさせて欲しい。」と食事を持って来られたり、お部屋で仰臥位の状態のまま口に食べ物を口に入れていたり…。誤嚥や窒息のリスクも出てきました。

看護師の方からその旨のリスクについて説明してもらうも扉を閉めた状態では中の様子が確認できないため何をされているか分からず…。ゴミ箱のごみを回収しに行くたびに食べ物の容器が捨ててあるのを見るとどうしたものかととても悩みました。

また、ある時は身内の方15人程が狭い部屋に押しかけてこられ、排泄介助の為声をかけに伺うと大鍋を出されみんなでワイワイと食事会をされて居酒屋かと錯覚するほど。その間もコールや職員を呼びに来られ今現在どういう状況なのか説明を求められたのは本当に大変でした。

その都度医療的な説明は介護士では説明が不十分になってしまうため看護師を呼んで説明してもらう旨伝え対応していましたが、これが毎日でした…。どうしたら納得していただけるのか本当に悩みましたし、看護師やケアマネージャーと何度も話し合いを繰り返しました。

看取りの同意を頂いて3週間もしないある夜、遅番の残りの仕事をしているとBさんの部屋より「お母さん。お母さん。ダメ!!」と大きな声が。部屋に伺うと娘様が心臓マッサージをされており呼吸が止まったのだとすぐに把握できました。看取りの同意を得ている以上職員が心臓マッサージすることはできません。

しかし、娘様の必死な様子を見て止める事も心臓マッサージが出来ないことも伝える事は出来ませんでした。ただ「看護師に報告してきます。」と伝え部屋を出る事しかできませんでした。どういう対応をしたら良かったのか今でも分かりません。

看護師がすぐに来る事を伝えるために部屋に戻ると、心臓マッサージを止めてBさんの手を握り泣いている娘様が。私は娘様に看取ってもらえた事はBさんにとってとても嬉しかったと思うという事・直前の排泄介助でBさんが声が出ない状況で口をパクパクさせ何かを話したがっていた事を伝える事しかできませんでした。

きっと感謝の気持ちを伝えたかったのではないかと…。看護師が到着するまでの時間がとてもとても長く感じました。看護師が到着後は看護師に対応を代わってもらいましたが、“訴えられるんだろうな”と不安に押しつぶされそうになっていました。

日が昇り施設内でお見送りをしているとたまたま面会に来られた他のご家族様よりBさんの娘様へ「ここの施設は本当によくやってくれたでしょう。他の施設も知っているけど、ここまでやってくれる施設は無いよ。ここで看取ってもらえてよかったですね。」との話が。

そのご家族様の言葉のおかげもあり施設を出る際には「いろいろと思う事が沢山ありますが、今回はありがとうございました。」と話され訴えられることはありませんでした。一気に緊張がほぐれホっとした気持ちと色んな感情が混ざりこっそり泣いたのは内緒です!!

今でも個人としても施設としてもどういう対応をした方が良かったのか、本当に看取りで良かったのか等答えが分かりません。施設としても看取りの困難事例として事例検討の題材として今でも検討されています。ご家族様の気持ちに寄り添う事がこれほど難しいのかと考えさせられる看取りでした。

看取り期に入られてから数年過ごされる方、数日で帰天される方等本当に人それぞれですが、看取りに入ってすぐ帰天された場合ご家族様の気持ちの整理が追い付かない事は当たり前だと思っています。ご家族様のメンタルケアも職員が身に付けないといけないスキルなのかもしれません…。

この2例が私が看取りを経験してきた中で今でも印象に残っている出来事でした。看取りを経験されている施設では同じような出来事を経験した事があるのではないでしょうか?自分の施設だけでなく、いろんな施設での様々な事例を聞いて学んでいく事も必要だなぁ感じています。

看取りは色んな事がありますが、私は看取りに対してその方の最期まで寄り添える事・ケアの見直し(本当にこのケアで良かったのか)と感じ、ケアを見つめなおすきっかけになる事からこれからも携わっていきたいなぁと思っています。

(2023年7月31日)


第19回【夏の介護現場!仕事中の熱中症対策7選】

本格的な夏が始まる前からこの急な暑さに参っていませんか?年々異常な程に気温が高くなり、利用者様だけでなく職員も熱中症対策しないと危険ですよね!私は数年前に熱中症になり、熱が身体から抜けず体の芯から熱いという感覚と激しい頭痛に襲われました。

高齢者って温度調節が難しく、暑いのにも関わらず厚着をされたり冷房の風が嫌いだったり、中々涼しくできない環境がありますよね。さらに今年は電気代の価格が上がっている事もあり電気代には厳しい施設が多いのではないでしょうか。私の施設も毎日電気を消すようにとの館内放送が流れています。

そんな環境の中、自分の身は自分で守らないといけません!数年前に熱中症になってから熱中症対策には余念が無い私が行っている熱中症対策をご紹介します。少しでもお役に立てば幸いです!一緒にこれから来る熱い夏を乗り切ってきましょう!!

【1. 水分を1日2Lはとるようにする】

仕事をして動き回っていると中々水分を摂る機会って少なくないですか?私は500mlのペットボトルを3本程持って行っても1本しか飲まなかったなんてことが何度もあります。1Lを飲むのもやっとな日が多いです。喉の渇きが無い状態で身体に入れていく事はとてもしんどいです…。

しかし、熱中症とは喉が渇いたと思った時にはもう熱中症になっていたりなりかけていたりします。喉が渇いていない時からキッチンに入ったら飲むようにする等ルールを決めて意識的に摂るようにしています。飲み物はスポーツドリンクや果汁ジュースではなく水や麦茶等糖分の入っていないものを摂っています。

砂糖が多く入っている飲み物を多く摂取してしまうと血糖値が上がってしまい、小学生でも飲みすぎで糖尿病になってしまった人がいると聞いてから飲んだとしても1本にして残りは水や麦茶にするようにしています。糖分って飲めば飲むほど喉が渇いたりすることもあるのでほどほどに!!

入浴介助の後は過酷な環境の中での仕事を頑張ったご褒美に小さいサイズの炭酸を飲んでいい事にしています。高温多湿で頑張った後の冷えた炭酸ってなんであんなにも美味しいんでしょうか。やめられなくなります(笑)

【2. 塩分を摂るようにする】

汗っかきな方ならば理解していただけると思うのですが、汗を多量にかいた後って黒い服を着ていると白っぽくなることありませんか?汗もしょっぱい感じの臭いになり、きっと白いのは塩の結晶だと思っています。これからの季節汗をかくときに着る服の色は気にしないといけないなぁと思っています。

出てしまった塩分を補給する事ってとても大切ですよね。仕事中に効率的に塩分を補給できる手段としては塩飴や塩分入りの飲み物を飲むようにしています。食事では梅干や塩辛等“塩”を意識的に取り入れるようにしています。ただし、食べすぎると高血圧になる可能性があるので食べすぎには要注意です!!

汗をかきやすい時期になるとユニットやお風呂場に塩飴を常備しておき、誰でもいつでも食べられるようにしています。ちょっとした工夫ですが、ユニット職員の健康を守ることも大切だと思っているので色んな種類の塩飴を用意していました。

私のお勧めは飲み物ならば“梅ソルティー”飴ならば“塩サイダー”がおススメです。塩サイダーの飴はユニット職員にも大好評でした!美味しく食べられるのがいいですよね。スーパーやドラッグストア、アマゾンなどで安くまとめて購入していました。

【3. ボディーシート】

有難い事に数年前から-〇℃という感じの冷感のボディーシートが発売されています。初めて使った時にはそのひんやり感にとても驚き、感動したのを覚えています。今では毎年まとめ買いして暑い夏を乗り切っています。なくてはならない必需品です!

最近ではいろんなメーカーさんが出してくださり、首に巻くタイプや大判型など種類も多くとてもありがたく思っています。冷感シートで拭いた後に扇風機等風が当たる場所に行くとさらに冷感を感じ涼むことが出来ます。とてもおススメです。

接触冷感タオルも使用していたことがありますが、襟元がびしょびしょになってしまったり首に巻いているとすぐにぬるくなってしまったり、その都度振って対応していましたが手間を感じるようになってしまい今では冷感シートに頼っています。そろそろまとめ買いする頃かなぁと思っています。

このタイプの冷感シートもお風呂場に香りやメーカーを変えて数個おいておくようにしていました。結構使ってもらえると嬉しいです。暑さ対策大切ですし、お風呂介助をしてくださっている職員さんが一番熱中症になるリスクが高いので少しでも予防に繋がったらなぁと思っています。

【4. 首を冷やす】

今は主流になりつつあるクールリングを使用しています。先ほども書いたように冷感タオルでは襟元がびしょびしょになってしまいますが、こちらはびしょびしょにはなりません。初めは“ひやっ”としますが30分もしないうちにぬるさを感じるようになるため3個ぐらい用意しています。

冷凍庫で早く固まってくれるので本当にありがたいです。保冷剤だと溶けてから固まるまで時間がかかりますが、クールリングは交換するまでの間の時間で十分冷えてくれるので夏の必需品になっています。使い終わったものはアルコールできちんとふき取ってから冷凍庫に入れるようにしています。

これ以前は首にかける扇風機を使っていましたが、ファンの音で利用者様の声が聞き取りにくかったり抱える時に利用者様にぶつかってしまう危険や圧迫してしまう危険があったりしたので使う回数がとても少なくなりました。一人の時間になり記録を打つ際に使っていたぐらいです。

また、メーカーにもよるのかもしれませんが風を感じても生ぬるい風で涼しいとはあまり感じませんでした。利用者様のドライヤーをかける時の汗対策にはいいのかもしれません。首にかける扇風機は買ったもののあまり出番がありませんでした。

【5. 接触冷感マスク】

コロナが5類相当に下げられた今でもマスク着用が義務化されている施設は多いのではないでしょうか?真夏のマスクって本当にしんどいですよね。特にマスクをしたままのお風呂介助なんて地獄です!!コロナ禍になって冷感マスクが発売されるようになって本当にありがたかったです。

とはいえいくら冷感といえどマスク無しよりは蒸れますし、熱いです!しかも私はですが、普通のマスクに対して汗の吸収が悪いような気がしています。きっと冷感加工や性能の問題なんだろうと思っていますが、汗が口周りに付いているなぁと感じる事が多いです。

肌が弱いので夏場は汗かぶれで肌荒れが酷くなり痛みを感じてしまう事が度々あります。マスクが汗を吸収しきれなくなったりある程度の時間使用したマスクは交換するようにすることで皮膚トラブルが大幅に軽減されました。勿論あまりにも酷くなってしまった時は皮膚科にも通いました。

夏の汗かぶれにお悩みの方は勿体ないと感じるかもしれませんがこまめなマスクの交換が一番有効的でしたのでお試ししてみてください。今年の夏もマスクによる肌荒れと戦いながら涼しくなる季節を待ちわびたいと思います。車やロッカーにも常備し持ってくるのを忘れたとしても大丈夫なようにしています。

【6. 冷感スプレー】

これは服にバシャバシャかけています。本当に涼しくなるのでお勧めです!「あっつ~い!!」と感じたらスプレーして冷感を感じています。結構涼しさを感じられることが出来ています。かけすぎるとヒリヒリするので注意が必要です(笑)

お風呂介助前や仕事前、休憩中に服にスプレーすることはもちろんですが、ユニットやお風呂場にも用意しています。今は服だけで履く制汗剤でも冷感を感じられるものが出ているのでいろんなものを使っていい感じのものを見つけたいと思っています。

頭皮にも“バチバチ”となるスプレーをしていますが、ぱちぱち感が爽快で汗をかいた頭皮にスプレーするととても気持ちがいいです。これは大学生の頃から使用しているのでもう13年以上愛用しています。13年って凄いですよね!まだ廃盤にならず発売されている事に感謝しかありません。

【7. 小型扇風機】

これは本当に便利でもう何年も愛用しています。コードレスな事や扇風機の角度を変えられるものがおススメです。脱衣所で風を感じながら着替え介助を行ったり、記録を打つ際にデスクに置いて使用しています。私が使用している物は風量を5段階で調整できるのでそれもありがたいです。

普段使いはもちろんですが、これからは洪水などの水害で電気が使えない時に充電しながら使う事が出来るので重宝します。ソーラーで充電できるバッテリーも用意してあるので涼むものが何もないよりは安心です!施設に忘れて帰った時は他の職員が使っていたようです(笑)

一度使ってしまうと風が無い事がとても不便に感じます。広い空間での冷房は効き目を感じにくいですが、風があるだけで涼しく感じる事が出来ます。16時間夜勤で介助していない間はずっと使っていますが、充電が切れて朝には使えなかったという事は今のところありません。

汗で蒸れたマスクを乾かしたり、冷感マスクの冷感を感じる為に使う事もあります。やはり夏は冷感を感じる事が重要だなぁと思っています。便利なグッズが沢山出ているのでいろんなものを使ってみたいなぁと考えています。

熱中症対策いかがでしたでしょうか?ご参考になるものがあればとても嬉しいです。おススメの熱中症対策グッズがありましたら是非教えて頂きたいです。

(2023年7月14日)


第18回【介護士の痛い出来事7選】

介護の仕事をしていると、いつの間にか“あれっ?いつぶつけたんだろう?”と思うような内出血が出来ていたり傷が出来ていたりすることってありませんか?私がおっちょこちょいな事もあってしょっちゅうこういうことがあります。今回は自分のミスによる痛かった出来事をまとめました。

【1. ベッドに脛をぶつける】

柵を差し込む場所が出っ張っているタイプのベッドや、出し入れできるタイプのベッドの時に良くぶつけていました。利用者様の足はぶつからないように細心の注意を払って介助しているのに、リネン交換等で動く際は足元まで注意が向かず“ガン”とぶつけがちです。

柵を差し込む場所が出っ張っていない場合でもベッドの高さって結構低く丁度脛あたりにフレームが当たるので何かの拍子に安易にベッドに近づくとぶつけがちです。柵を保護したりプロテクターが必要かと思ったりする時もあります(笑)足の内出血がダントツで多いです。

ベッド以外ではテーブルや棚に足をぶつけたり、カーテンを開けようとして棚に腕をぶつけてしまったりなんてこともあります。結構危険な事があるんだなと感じています。職員でも怪我するので、自立されている利用者様の場合は気にかけてあげる必要があるなぁと思うようになりました。

ぶつけた直後は「痛てぇ~。」となるのですが、やることが多く業務に追われているといつの間にかぶつけたことすら忘れているんですよね…。お風呂に入る時に“ん?なんだこの内出血?”と思う事が多いです。結構思い出せないことが多いのですが、そんな経験無いですか?

【2. 頭をぶつける】

頭上に棚があったり、自宅用の乾燥機が洗濯機の上に設置してあったりする場合は要注意です。開けたときはそのことに気が付いているのですが、下に気を取られたり誰かに話しかけられたりしたらもう扉が開いている事は忘れています(笑)

下の物や洗濯機から洗濯物を取り出して頭をあげたときに“ゴン”とぶつけてしまう事が結構あります。同じ日に数回やってしまう事もあるんです。扉によってはぶつけると頭が切れてしまうのではないかと思うほどの痛みを伴う場合があり、とても危険だなぁと思っています(笑)

自分で開けたときは仕方が無いと思うのですが、他の職員さんが開けた状態のままどこかに行ってしまったためにぶつけたり、人が居る事が分かっていて黙って開けてぶつけたりするときは本当に“ちょっと~!”と突っ込みたくなります。実際は突っ込んでいますが(笑)

頭は打ちどころが悪いと大変な事になる可能性もなくはないと思っています。もっと注意を向けられるようにしたいなぁと思ってはいますが忘れてしまうので、指差し確認が必要ですかね?施設で指差し確認している職員が居たらそれは私かもしれません!!

【3. 指を挟む】

居室やトイレの扉、車いすのアームレストやフットレスト等で指や指の皮を挟んでしまう事ありませんか?指を挟むことも痛いのですが、皮を挟んだ時が一番痛いと感じているのですが皆さんはどうでしょうか?皮膚の先端をつねられているかのような激痛!!

しかもつねっているのであれば離してもらえれば痛みは取れますが、挟んだ場合はアームレストやフットレストを動かして外さないと取れません。それらを動かしただけでも激痛で出血する時もありますし涙が出る時もあります。先端を挟むのは痛い!!

また、私は季節ごとの設えをすることが好きで脚立を使う事が多いのですが、脚立を片付ける時が凄く嫌です。脚立って真ん中のフレームを上に上げて半分に畳むタイプが多いのですが、力の入れ具合でよく指を挟んでしまいます。わかっているのでゆっくり行うのですがそうすると上手くフレームが上がってくれない…。

何度か指を挟めていますが、もぎれてしまうのではないかと思うほど物凄く痛いです!外そうと思っても脚立を開かなくてはならず1人の時はもう冷や汗かきながら内心指が無事か焦りながら対応しています。職場で脚立を使う際は誰かいる時にしていて、指を挟んだ際助けてもらえるようにしています。

こういう経験から自宅で使う脚立はフレームをあげて畳むタイプの脚立ではなく、指を挟む心配のない足を前後に動かして開いたり閉じたりできるタイプにしています。このタイプの脚立は結構重いのですが、指が無くなる心配やあの痛みを感じなくて済むのであれば重い方がいいです!!

【4. 足を挟む】

これは本当に複雑骨折したんじゃないかと思うほど痛い思いをした出来事です。以前送迎を担当していたことがあり、その日はハイエースの補助担当をしていました。利用者様をハイエースに乗せるために他の職員がリフトを操作していました。

だいたいリフトが下りる位置を把握していたはずが、自分の足の指先にリフトが乗ってしまいました。自分で操作しているのであれば痛みを感じた時点でリフトを止めてあげる事が出来たのですが、他の職員さんが操作していた為そんなことは出来ずどんどん指先に圧がのしかかってきました。

“痛い”と言えず「あっ。ちょっ。うぅ。」と悶絶していたのを今でも覚えています(笑)操作していた職員さんもまさか足を挟めるなんてこれっぽっちも思っていなかったと思うので、焦ってしまったと思います。利用者様の足ではなく、自分の足でまだ良かったと思いました。怪我をさせてしまたら大事だったと思います。

それ以降、リフト操作時は自分で行う場合は足を引っ込めて巻き込まない位置にいるか確認したり、他の職員さんが操作している時は一定の距離を開けてみるようにしています。勿論利用者様には絶対にそばに寄らないように声をかたり行ってしまわないように注意して見守りしたりしていました。

機械って踏んだなどの感覚が無い為こちらが悶絶していても止まることはありません。制御装置が付いている扉などであれば自動に開いてくれますが、こういう装置をつけるとなるとお値段が高くなりそうですが、これから必要になってくるのかもしれませんね…。

【5. 足を轢く】

車いすを操作している時に自分の足の上を通過させてしまう事が結構あります(笑)直進する時よりも回転するときの方が指を挟めやすいです。直進だと足に乗る前にものにぶつかったような感じがあり停止するのですが、回転の場合はタイヤが乗りやすいのだと感じています。

体重が軽い方の場合はまだ大丈夫なのですが、重い方の場合は結構ダメージを食らいますね(笑)足を良く引いてしまうからこそ靴の重要性を感じており、ある程度しっかりした靴を選ぶようにしています。靴って結構大事です!そして自分の骨の丈夫さに感謝しています。

自分で轢く時もありますが、たまに利用者様に足を轢かれることもありませんか?それほど多くは無いですが不意打ちやばいです。また、お風呂介助の際はサンダルになり足の防御力が格段に下がる為靴を履いている時に比べて倍以上痛みを感じます。指先を轢いてしまい爪が割れたり折れたりした職員もいました。痛い!!

【6. やけどする】

食洗機の乾燥直後ってとてつもなく熱いですよね!!時間に余裕がある時は扉を開いて熱を取ってから食器を触るようにしていますが、急ぎの場合そんな時間はありません。熱いと分かって触りますが、分かっていても持っていられない程熱いです!!

私はまだ経験していませんが、あまりもの熱さに驚いて食器を床に落として割ってしまう職員さんもいました。食洗機は時短だけでなく熱処理してくれるので衛生的にもとてもありがたいアイテムですが、火傷には要注意が必要です。新人さんや実習生が来た際は要注意した方がいいと伝えるようにしています。

また、火傷と言えばポットや炊飯器の蒸気にも気を付けたいですね。蒸気って結構熱いです。蒸気に気が付かず火傷した事もあります。水膨れになってしまう場合もあるので熱いと感じたらすぐに冷やすことをお勧めします。お湯を手や足にかけてしまった時もすぐに冷やしましょう。侮れないです!

清拭する際のお湯の温度にも注意が必要です。推奨されているのは50度程度のお湯の準備なのですが、以前ポットのお湯を入れてやらなくては駄目だと看護師さんから注意を受けたことがあり、その時は80度近くのお湯を使っていました。

手袋を何枚重ねても熱すぎて手を入れる事が出来ませんでした。ちなみに指示を出してきた看護師さんは余裕で手を入れる事が出来ていたので驚きました!この場合、職員の火傷もそうですが、利用者様へそのままタオルを置いてしまえば利用者様も火傷してしまう可能性が高いです。

清拭の温度に関わらず、シャワーや湯温、陰洗ボトルや飲み物、味噌汁の温度等も利用者様に合わせて自分で冷ましながらのめる方なのか分からず飲んでいまい火傷のリスクがある方なのかを把握し、その方に合った温度で提供することが大切になってきますね。

シャワーや湯温は利用者様にかける前に職員の腕で温度確認をしてから対応する・陰洗ボトルの場合は自分の腕にかけてみて温度が大丈夫か確認する等の拝領が必要です。シャワーの場合温度の上下が激しい事があるので使っている間は常に自分の指で温度を確認するようにしています。

【7. 静電気】

乾燥シーズンが始まると静電気は恐怖でしかありません。秋口から利用者様は厚手の服や重ね着をし始める為着替える際の静電気がまず恐怖です。“バチバチ”“バチバチ”というあの音がもう嫌です(笑)静電気のシーズンは静電気除去用の髪留めをつけたり足にバンドを巻いたり、ゴム手袋を活用しています。

着替え以外にもリネン交換や乾燥機から衣類を取り出す時、エレベーターのボタンを押すときなども侮れません!私は電気を帯電しやすいようで普通の人よりも放電する為、暗闇の場合放電が光となって目に見える事があります。本当に恐ろしい!

最近は“バチッ”という衝撃が心臓まで“ドーン”と来ることがあり、いつか心臓発作系で倒れるのではないかという恐怖を感じています。出来る限り帯電しないようにしていきたいと思っていますが、何かいい方法がある方がいらっしゃれば是非教えて頂きたいです。

今出来る事としては静電気除去グッツを使う事・乾燥しないように水分をたくさん摂る事・帯電しにくい衣類を身につける事位しかできませんがやれることは何でもやってみようと思っています。ゴム手袋も結構有効で、乾燥機から衣類を取り出す際やエレベーターボタンを押す際などに使うようにしています。

介護士の痛い出来事いかがでしたか?私のInstagramの方では共感された方のコメントをいくつか頂いており、どれも結構あるあるなのだなぁと思っています。怪我に気をつけながら仕事をしていきたいですね。私の痛い思いが注意喚起となり皆さんの安全に繋がれば幸いです。

(2023年7月4日)


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(2023年6月23日)


第17回【昔は良かったけど今はNGになっている事5選】

私が介護士になって早13年目に突入しました!介護士なりたての頃は1年1年が長く感じていましたが、年数を重ねるごとに1年がとても速く感じます。悩みながらもあっという間に13年も介護に携わっている事に驚きつつ、介護も大分変ってきているなぁと感じています。

13年前は当たり前に行っていたことも、利用者様の権利を守ることが謳われるようになってきて禁止事項になった事が多々あります。きっとこれからも今は普通に行っている事もどんどん禁止や改善等で変わってくるだろうなと感じています。ここ10年弱で変わった事をまとめました。今も行っていたら要注意です!!

【1. Y字拘束帯】

始めて介護に携わった時、車いすに縛り付けられているのを見て驚いた事を覚えています。初めは車いすに縛り付ける事に抵抗や申し訳ない気持ちがありましたが、慣れって怖いもので時と共に“つけなければいけないもの”“転ばないように必要な道具”という認識になってしまっていました。

当時は拘束具を使用している利用者様が数名いらっしゃり、少しでも転倒や転落の危険があるとすぐに拘束具を使用していました。Y字拘束帯を使用していても車いすごと転倒される方もいて、その場合は太い柱にも縛るなんてことも行われていました。

今考えたらとても異常な光景ですよね。自分の親が縛られていたらとても悲しくなります。今ではY字拘束帯は全く見なくなりました。使用しない代わりにいろんな工夫をしていかなくてはなり、転倒や転落のリスクが上がり大変になりましたが、人権を考えると無くした方がいいですよね。

用具に頼らずにいろんなアイディアを出して対応していかなくてはならないため、アイディアを多く出せる事が求められます。とはいえ、どれが利用者様にあてはまるかを探すまでの道のりが大変ですし、他の方にも同じことが当てはまるかといえばまた違ってきたりします。

しかし、沢山悩んで失敗して成功した経験は自分の知識の引き出しを多くすることに繋がるので、沢山のアイディアを出してトライしていく事が大切だと思っています。“3人寄れば文殊の知恵”と言いますが、いろんな職員から沢山のアイディアが出るような関係性つくりをしていきたいですね。

【2. 拘束帯】

こちらは就寝する際に使用する拘束帯です。骨盤上にベルトを通し、強力な磁石でベルトを固定します。ベッド上ではマットレス、布団では布団に括り付けていました。本来ならば骨盤上で止めているため抜ける事は無いはずなのですが、スルッと抜けている方がいて驚いた事を今でも覚えています。

緩く縛り付けると意味が無い為結構きつめに止めるようにと教わっていたので、苦しかったのではないかと思います。強力な磁石を使用しているため、カギとなる磁石が紛失したときは解除できないためいつも大騒ぎになっていました。

使用されている利用者様は鍵の磁石を必死に取ろうとされていたり、ベルトを外そうとしたりされている様子を見て申し訳なく感じていました。自分がされたら必死で外そうとしますし、抜けようとしますよね。抵抗しているうちに何らかの偶然が重なりスルッと抜け出ていたのだろうと思います。

当時は監視カメラをつけるなんてことはまだ無かった為どうやって抜け出ていたのか知る由もありませんでしたが、今は見守りセンサー等で様子を見る事が出来る為あの頃にこういうシステムがあったらどうやって抜けていたのか知りたかったなぁと思う時があります。

今はベッドから落ちてしまう方にはベッドではなく畳やマットを敷いて床に寝て頂く、這って出てこられる方には部屋の床全体に畳をしく、クッションマットを敷く等で対応するようにしています。部屋から這ってこられる方もいらっしゃいますがその時は危険が無いように見守りを行うようにしています。

本人が何をしたいと思っているのかを知ることが大切で、闇雲に否定しない・連れ戻さない・叱責しないことが大切です。気が済むまで時間がかかることもあります。根気がいる時もあります。しかし、否定等した時の方が余計大変になる事の方が多いです。

介護士も感情のある人間なので、時には怒ってしまう時もありますが、なるべくは見守るようにしたり、話をして意識を違う方に変えてもらえるようにしたりしています。言葉の選び方ってすごく重要で、声掛けによって落ち着かれることもあります。俳優さんになったつもりで色んな仮面をつけられたらいいなぁと思っています。

【3. つなぎの服を着る】

普通の作業機のようなつなぎではなく、介護用のつなぎは足首から首にかけて1本のファスナー、足首から股下を通って反対柄の足首までのファスナーが付いている物になります。自分で外すことが出来ないようにファスナーの持ち手が外せるものやファスナーを隠すようになっている物があります。

使用する対象の方は主にパッドを弄ってしまう方や身体を掻き壊してしまう方、ウロバックの管を引っ張って抜いてしまう方等でした。介護施設では拘束具にあたる為今では全く見なくなりましたが、以前勤めていた有料老人ホームではまだまだ使っている状況でした。

確かにパッドを弄って失禁してしまう方・身体を掻き壊してしまう方・ウロバックの管を引っ張ってしまう方の対応って本当に大変です。今でもどう対処したらいいのか分からず困ることの方が多く、排泄介助の頻度を増やしたり、軟膏やクリームを塗って対処したりしてもうまく行かないことばかりです。

何が正解なのか分かりませんが、どうしてそのような行動をしてしまうのかを探り知ることが大切だと思っています。無意識で行ってしまう行為の場合はどんなに考えても分からないことの方が多く挫折することが何度もあります。この問題はいつになっても出てくるので対策が難しいんだろうなと感じています。

【4. ミトン】

介護用のミトンって料理に使うミトンのような物の手首部分にボタンが付いていてミトンをつけた手では取れない仕組みになっています。また、柵につなぐようにして使用していました。胃婁の管を引っ張ってしまったり、点滴を抜いてしまったり、身体を掻きむしってしまったりする方に使用していました。

両手を自由に使えないため鼻を掻くにしても目をこするにしても何もできません。行動が制限されるため大きな声を出される方や噛みつこうとされる方、足で蹴ろうとされる方がいらっしゃいました。認知症の症状がある方は理解できないまま行動が制限される為恐怖でしかないと思います。

何をされるのか分からない恐怖・身体が思うように動かせない恐怖。そこから来る行動だと思います。今はこのような場合に拘束をする場合、施設内で本当に拘束する必要があるのか、代わりの案は無いのか等をしっかりと話し合ったうえでご家族様に同意を頂き、時間を決めて行う事となっています。

安易に行ってはいけないことだと認識してしっかりと話し合う事が大切ですね。とはいえ外している間のリスクについてもしっかりと話あり対策を立てる必要があります。ここもしっかりと検討していかないと同じ事故を繰り返すことになります。とはいえ、対策立てるのって結構難しいですよね…。

【5. 4点柵】

ベッドから降りてしまう方に行っていました。ベッドから降りられないようにするために行っていましたが、逆にこの対応が余計に危ない事もあります。また、柵を自分で外される方もおり、その場合は柵をベッドに縛って取れないようにもしていました。

その場合柵を外すことが出来ないため柵を超えて床に落ちてしまう事故が出てきます。その場合柵の無いベッドから落ちるよりも高い位置から落ちてしまうため骨折等の怪我に繋がります。ベッド柵を乗り越えて横に置いてあったリクライニングの車いすの上に乗っていた方もいました。

このように動けてしまう方に使う場合は降りられないようにすることによるリスクの方が高い場合もあります。 今は4点柵にすること自体拘束にあたる為行う事はほぼほぼ無いと思いますが、実は3点柵でも拘束になることもあります。

それは壁付けになっている事です。壁側に付け片側のみ2点柵になっていても壁があってベッドから降りられないようにしている時点で4点柵と同じ行為となりますので注意が必要です。どのような対応が拘束に当てはまるのか確認しながら対応していきたいですね。

身体拘束を行う場合は“切迫性”“非代替性”“一時性”の条件を満たしている必要があります。“切迫性”は利用者様や他の利用者様の生命や身体に危険が及ぶ可能性が著しく高いこと、“非代替性”は身体拘束に替わる介護方法が無いこと、“一時性”は身体拘束が一時的であることを指します。

今回上げた物以外には向精神薬を使用して行動を抑止してしまう事も拘束に当たります。“ドラックロック”ですね。薬って本当に怖い物で元気だった利用者様が寝たきり状態や食事がとれず全介助になってしまう事もあります。薬の使用は本当に慎重に決めなければいけません。

介護経験が浅い方は昔の介護を知って驚かれる方もいらっしゃるかもしれませんね。この10年でケアの仕方が大分変ってきているなぁと見返していて感じます。利用者様の“人権”“権利”が謳われるようになってきましたが、職員に対する“人権”についてももっと変わっていって欲しいなと節に願うばかりです。

(2023年6月20日)


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