夜勤
『横浜介護求人センター』

第11回【介護士の夜勤あるある7選】

夜勤ってどんなに落ち着いていた時でも家に帰るころには身体がぐったりと疲れますよね…。就職したての20代前半の頃は夜勤明けに遊びに行ったり、買い物や映画を見に行ったりしても体力がもっていましたが、年々その体力が無くなっているのを肌で感じています(泣)

昼間たっぷり寝て夜勤に備えても、日中と同じ8時間勤務だったとしても体への負担は大きいです。酷い時には家に帰ってから心臓がバクバクいっているのを感じる時もあります。無理したら体に悪いなぁと切に感じるようになってきました。

今回は夜勤あるあるをまとめてみました。私は介護歴=8時間のショート夜勤のみでした。今年転職してから初めて16時間のロング夜勤をやり始めたのでいつかショート夜勤とロング夜勤の比較記事を上げたいと思います。今回はショート夜勤目線のあるあると思っていただけたらと思います。

【1. 明け方に睡魔が襲ってくる】

夕方までがっつり寝たはずなのに…私の場合ホット一息ついた5時頃に強烈な睡魔が襲ってきます!記録を打ち込みながらウトウトと意識が遠のきそうになっては“ハッ”と起きるなんてことを繰り返すこともあります。

この後起きてこられた利用者様の介助をし始めて身体を動かしだすと眠気も飛んでいきますが、帰るころにはまた睡魔が襲ってきます…。ショート夜勤でもこんなに眠いのに、ロング夜勤大丈夫かと心配しています!!

眠気があるまま車の運転は事故のリスクが高いので、駐車場で眠気が取れるまで寝たり途中のコンビニで休憩したりして事故を起こさないように注意しながら帰るようにしています。“大丈夫”“事故らない”という過信は怖いです!事故ってしまってからでは遅いので皆さんもお気をつけください!

【2. 変に元気が出る】

明け方に身体を動かし始めると変に元気がみなぎってくることがあります。きっとそういうホルモンが出ているのだと思いますが、気持ちだけ何でも出来そうな気持になります。20代前半の頃は夜勤明けの休みを寝て過ごすことが勿体ない!と思っていました。

ショート夜勤は明の日が休み扱いで次の日が出勤なので、寝て1日を過ごしてしまうと休みの日が無駄に減ってしまうという気持ちが強かったです。寝て終わるなんて勿体ない!と明のままショッピングモールに行ったり映画や友達と遊んだりしていました。今思うと凄いなぁと。

昔はなんでも出来てしまう気持ちになっていましたが、年々疲れや眠気の方が酷くなり出掛けるなんて考えられません(笑)出かけるとしたらいったん夕方まで寝てから夜に飲み会程度ですね。そこで重要なのが次の日が早番じゃない日に限るという事!これ大事です。

【3. 家に着いたら爆睡する】

これは年々こうなっています。家に帰ってからいろいろやりたいと頭では思っていても夜勤明けからの解放と家に無事着いた安心感からか一気に睡魔が襲ってきます。床に座ったらそこからはもう動けません!!

食事もとらないまま眠りにつき、夕方に目が覚めるなんてことも多くなりました。「休みの日にだらけている。」と言われる事もありますが、この疲労感は夜勤をやっている人にしか分からないんだろうなぁ~と思っています。

寝ないと体が回復できないので、夜勤明けで寝ていたら目が覚めるまでそっとしておいていただけるととても嬉しいです。家に帰ってから寝ずに家の仕事をされている方には本当に頭が上がりません!凄すぎます!

【4. 日が昇ってくると安心する】

夜勤中は暗闇の中仕事をしています。施設内も最低限の電気のみで対応している為暗闇独特の何とも言えない緊張感があります。物音に敏感になりちょっとした音に驚いたり、心霊系の話をされた後はいつも以上に暗闇が怖くなったり…。

朝日が昇ってきて明るくなってくると“ホッ”と安堵します。日の光や電気の光って何故こんなにも安心感を与えてくれるのでしょうか?当たり前に感じてしまいますが、凄く有難い事だなぁと感じています。自然や文明に感謝ですね!!

【5. 謎すぎる暗黙のルール】

謎の暗黙ルールありませんか?実際に〇〇さんが早番の時は△△さんまでの離床をしておかなくてはならない、着替えをしておかなくてはならない、ここまで準備をしておかなくてはならないって事がありました。正直誰の為に仕事をしているんだろうか?と思っていました…。

だいたいこういう暗黙のルールって意見が強かったり機嫌を損ねたら面倒だったりする職員さん相手に出来ていることが多いで印象です。自分の機嫌で相手を支配するなんて、なんて我儘な人なんだ思っていました。ギクシャクすると仕事がやりにくいという事は分かっていますが…

平社員の時は黙ってそれに従っていましたが、リーダーになってからはその暗黙のルールをしないように会議で決まりを作るようにしました。誰の為にやるのかを明確に決める事で次第に暗黙ルールを無くしていきました。

また、遅番者が誰かによって増える仕事もありました。□□さんが遅番の時は失禁して全更衣率が高い為最初の巡視の時によく当たっているか、排尿が出ていないか確認するという…。これも□□さん自体に問題があり、排泄記録には入ったと記しがあっても実際は入っていないなんて事が…。

ユニットケアの難しいところって人の目がないという事なんですよね。手を抜こうと思えば抜けてしまう。その場を見ていないから決めつける事は出来ないけれど、□□さんの時は決まって全更衣率が高い。最初の巡視の時点で排尿が多量に出ているなんてことが。

本人はバレていないと思っていますが、言われないだけで手を抜いている事はバレていますよ!こういう職員って注意されるといろんな言い訳を述べてきたり証拠があるのかと逆ギレしてきたりするので注意する事がとても難しいです…。

失禁した場合の尿量や時間を分かるようにして表示するようにしても全く見ないですし、他人事で済まします。この場合、利用者様に被害が及んでしまうため□□さんが遅番の時は最初の巡視時に確認するという本当はしなくてもいい仕事が増えています…。

“自分が楽したいから”ではなく“誰の為の仕事なのか”という事に目を向けて仕事をして欲しいなぁと常々感じていますが、介護職って本当にその“考えの差”が大きくそこを擦り合わすことがとっても難しいと感じています。

【6. 日の出の時間と起床時間が比例する】

冬の季節は太陽が昇るのが遅い為朝起きてこられる利用者様は少ないですが、日の出が早くなり始める季節になると起きてこられる方が増えてきます。これは結構あるあるではないでしょうか?夏に近づいてくると朝の時間が忙しくなってきます。

施設に入所されている利用者様方の時代は目覚まし時計に頼るよりも日の光で起床されていたんだなぁと実感します。暗くなったら寝て明るくなったら起きる。とても健康的ですし、生活習慣が乱れる事はあまりなかったんだろうなぁと思っています。

介護の仕事をしていて昼夜問わず寝たり起きたりしているためか、私は目覚ましが無いと日が昇ってもなかなか起きられない事が増えました。日の出とともに目が覚める利用者様が凄いなぁと思うと同時に寝坊なんてきっとできなかったんだろうなぁとも感じています。

【7. 朝の電話が怖い】

早番者が出勤してくる1時間前あたりからの電話が怖い! “あと少しで上がれる!!”という気持ちになった頃に“プルルルル~”と電話がなるともしかして“休みの連絡?”“遅刻の電話?”かなぁと思ってしまいます。上がれると思っていたところからの急遽残業って結構キツイですよね。

具合が悪かったりご家族様の事だったりで急遽休まなくてはならない事もあるので仕方がないと思います!休む方も申し訳ない気持ちでいっぱいであることも分かっています!お互い様なので協力しますが、ずる休みして休む方に関しては憤りしか感じません!

以前仮病を使って休んでいる方を外で見かけたという話が上がり、それ以降その方の急遽休みの連絡は疑われる事となりました。休む際は病院に行って診断書を持ってきてもらう等の措置が取られる事もあります。ズルするとこういう措置を取られる事ありますよ!!

夜勤あるあるいかがでしたでしょうか?いろんな施設で夜勤を経験しましたが、たいていこのような出来事はどこの施設に行ってもあるんだなぁと感じています。今年転職してロング夜勤を行うようになったので、ショート夜勤とロング夜勤の違いについて知るチャンスだなと密かに思っています。

ロング夜勤に慣れてきたころにショート夜勤とロング夜勤それぞれのメリット・デメリットについてまとめらたらなぁと考えています。ショート夜勤が好きな方・ロング夜勤が好きな方それぞれにInstagramの方でアンケートをとっても面白いかなとも模索中です。

良かったらInstagramの方も是非登録していただきアンケートや質問にお答えいただけたらとてもうれしいです。皆様からのご意見から新な記事のアイディアを頂く事も多いので、是非ご協力いただけましたら嬉しいです。

Instagramサイトに関しましては是非“横浜介護求人センター様”公式Lineの方からお問い合わせください☆

 

(2023年2月15日)


第6回【ショートステイあるある】

ショートステイって入所されている方よりも意思疎通が出来て楽しそうだなぁという印象ありませんか?私も経験しなかった時はそう思っていましたが、実際にやってみるとホント大変でした…。勿論やりがいもありましたが、入所の方とはサービスの考え方も違うので難しいなぁと思うことも。

毎日メンバーが入れ替わり立ち代わりするので、その日によって席の配置を考えなければならなかったり、部屋も変えた方がいいとなれば居室移動をしたりすることも。入所と退所が多く1日でほとんどの方が入れ替わる日もありました。

シーツ交換・居室掃除・荷物チェック・連絡帳作成等々行うとこは多く、人手が足りないと思うことが何度もありました。荷物間違いや忘れのミスはご家族様との信頼関係にかかわってくるためミスは許されません。紛失なんてあったらもう焦って職員総出で探し回っていました。

逆に綺麗に衣類や荷物をまとめて返却できるとご家族様からも感謝され信頼度も上がるなぁと感じました。汚れているジップロックを持って来られた場合、綺麗な物と交換する。ケースが汚れていたら綺麗にして返却する等ちょっとしたことかもしれませんが意識していました。

今回はショートステイあるあるをまとめました。ショートステイ勤務の皆さん、共感できることが多いのではないでしょうか?また、ショートステイ勤務が気になっている方、ご家族様はこんなことがあるのかぁと思っていただけましたら幸いです。

【1.利用を嫌がる利用者様を説得するのが難しい】

利用日当日。お迎え時間にお宅に到着し“ピンポ~ン”と玄関チャイムを鳴らします。出てきてくださるも職員を見て「何ですか?今日は行きませんよ。」と嫌がる方がいらっしゃいます。“用事がある”“体調が悪い”等理由は様々です。

時折ご家族様と言い合いされてしまう方もいらっしゃいます。何とか説得してお連れしますが、施設に到着すると嫌がっていたことなんて忘れ楽しそうに過ごされる事多いです。まれに、車から降りないなんて方もいらっしゃいます。

送迎する職員も無理やりはお連れしたくないのが本音。やはり日々慣れ親しんでいる自宅で過ごされた方が落ち着いて過ごすことが出来ると思います。しかしご家族様の都合やご利用者様と離れることでご家族様がリフレッシュできる時間を作るという現実問題も理解しているので葛藤を抱くことも。

施設に行きたくないという気持ちを抱かせてしまっている問題を解決しようという事で、施設に行きたくなる・泊まりたくなるようなサービスを提供できるように日夜努力しています!!レクや趣味に没頭できるなど嗜好を把握してなるべく準備できるようにしています。

【2.帰宅願望が強い方の対応が大変】

泊まりと伝えると行かないとなってしまうため、日帰りと言われたりデイサービスと言われたり言葉巧みに連れてこられる方が…。日が暮れる夕方頃になると「もう帰ります。」とデイサービスと思い、荷物をまとめだし落ち着かなくなる方いらっしゃいますよね。

自分で歩ける方が多い為、玄関まで行かれデイサービスのご利用者様に混じり外に行かれてしまう方も!!夕方って退所の準備に追われたり、退勤する職員もいて目が離れてしまう時間帯でもあり、気が付いたらいなくなっているなんてことがあります。

「今日はお泊りなんです。」とお伝えしても「何言ってるんだ!今日は帰るんだ。泊まらない。」と怒りだしてしまう方もいらっしゃり、職員が1対1で対応しなくてはいけないなんて結構あります。

どういったら納得してくださるかご利用の度に声掛けを変えてみたり、対応を変えてみたりして探ります。安心できる自宅に帰りたい気持ちは痛い程良くわかります。無下に引き留めるのではなく、どうしたら“納得”して頂けるのかを考えることが大切だと感じています。

ご家族様に急用が出来てしまった。お風呂が壊れてしまった。水漏れが…。ご家族様から連絡があり、1泊止めていただきたいとお願いされたこと、荷物を先ほどお預かりしてお部屋を用意した旨お伝えし、明日帰れるということが一番納得していただけていました。

初めから泊りの予定ではなく、急遽仕方なくというところがミソですね。もちろんこんなことでは納得されない方もいらっしゃいます。実例は前回アップした“落ち着かない利用者様が落ち着いた対応”をご覧ください。

日々いろんなアイディアを出して試す力が身についたと思います。

【3.緊急ショートステイ利用がある】

何度か経験していますが、ホントに緊急で来られます。道路で徘徊されているところを警察官が保護したが、個人情報が分かるものを携帯しておらず分からない状態で来られる方、介助をされているご家族様が救急搬送などで家に一人になってしまう方、虐待の疑いで保護された方など理由は様々です。

個人情報が全くない状況で利用される事が多く、手探りで情報を集めて対応します。食事・薬・排泄・着替え・夜間の様子など事細かに情報を集め次の職員へと繋いでいきます。食事に関しても嫌いな物・食形態も観察します。

ケア事態を嫌がる方、帰りたいと施設から出ていこうとされる方、怒ってしまう方もいます。一人では手が回らない場合相談員やケアマネージャーが手伝ってくれる場合もあります。ショートステイは臨機応変に動ける・観察力がある職員でないと働くことは難しいなぁと感じました。

【4.荷物チェックが大変】

1泊しかしないのに何か月分の荷物ですか?と驚くような程の量を持って来られる方・洗濯してますか?と思ってしまう程汚れや臭いがきつい衣類ばかりの方、カビが沢山生えている歯ブラシやコップ等を持って来られる方等本当に驚くことが多いです。

また、収集癖がある方は他利用者様の物や施設の備品をカバンの中にしまっている事もあります。こっそりと回収しますが、帰る直前にも再度確認する必要がある等情報共有が大切になってきます。

利用者様によっては荷物チェックを嫌がる方もいらっしゃいます。その時はリビングで過ごしていただいている時に、探偵のようにスピーディーに荷物チェックを行っています。

衣類が多い場合は必要分だけカバンから引き出しにしまいその分だけチェックする・汚れが目立つ服の場合は全部洗濯して返却する。自分で管理できない方の場合はユニットでお預かりして管理するなど本当に1人1人細かく対応が異なるので覚えるまでが大変でした。

退所前の荷物チェックでは汚れや水気は切れているか確認し、濡れた状態で返却しない。入っていた袋に戻して返却する等なるべく元の状態に戻すように意識していました。写真で見えるようにしていると分かりやすかったです。

【5.利用者様同士の人間関係が複雑】

ショートステイってご近所さん同士でご利用されることがあります。またはご近所ではないけれど知っている間柄な事も…。たまたま同じ曜日利用の場合、“あの方とは同じ車にならないようにして欲しい”や“同じテーブルにはしないで欲しい”等細かい要望を受けることがあります。

特に難しいなぁと感じた事はAさんはBさんの隣の席で過ごしたいと思っているが、BさんはAさんが苦手なので隣同士にはしないで欲しいという要望です。どちらの要望も叶えることは難しいケースです。

その場合はBさんには同じテーブルになることを妥協していただき、Aさんには席が離れてしまうことを妥協していただくようにしました。Aさんの性格が強く、無理やり隣になろうとされることもありましたが、その時は職員がそっとフォローするようにしていました。難しいなぁと感じる出来事でした。

また、男性利用者様が近くにいると落ち着かれる女性利用者様、女性の隣だと距離が近くなってしまう男性利用者様など組み合わせを考えるのが毎回難しいなぁと思っていました。一人席希望の方もいらっしゃるのでスペースの問題もあり妥協していただきながら対応していました…。

また、中には「ここは私の席なのになんであなたが座っているのよ!」と怒ってしまう方もいらっしゃいます。ショートステイの場合ほぼ毎日席が変わるなんて当たり前にあります。その方の好み等を把握しながらトラブルにならないように対応するのってホントに大変ですよね。

ショートステイ勤務の皆様、デイサービスの職員さんも大変だなぁと感じています。私も体験してみて大変さが良くわかりました。いろんな分野を体験して学んでいきたいなぁと感じた経験でした。同じ高齢者介護でも業態が異なるだけで全く違うサービスになりますよね!!介護って奥が深いですね!!

(2022年11月24日)


第5回【夜勤時に驚いた・恐怖を感じた出来事9選】

夜勤って真っ暗で静まりかえった施設の中を少ない人数で業務にあたる為、慣れない頃は夜勤自体が少し怖い印象を持っていました。ホラー番組なんて見た日の夜勤なんてちょっとした物音にも反応してしまうことも。夜勤は暇よりも忙しいぐらいが気にしなくていいなぁと思っています。

介護士さんって結構オバケが見えたり、聞こえたりする方の割合が多い印象を持っています。見える職員さんが帰り際に「ほらあそこに人が居るよ。」とか「どこどこに行くと赤ちゃんの声が聞こえる…。」など脅かして帰る事もあるあるだなぁと思っています。

そういう話が嫌いな職員さんにとってはとてもつらい夜勤になりますよね…。今回はオバケではなく、利用者様の言動で驚いたり、恐怖を感じたり、心臓が止まりそうになった事をまとめました。

【1. カーテンを開けたら目の前に立っていた】

従来型特養に勤めていた時の話です。従来型の多床室ってカーテンでプライベートスペースを仕切っている事がおおいですよね。病院の多床室をイメージしていただけると想像しやすいと思います。

巡視の為カーテンを開けて様子を見ようとそ~っと開けたらなんと!!目の前に利用者様が笑顔で立っていたのです!!寝ていると思っていたのでまさか目の前に立っているなんて。しかも笑顔という事も怖かったです。心臓が止まるかと思いました。お化け屋敷よりも怖かったかもしれません…。

お茶目なおばぁさんで、職員が来たことが分かりカーテンの内側に隠れて脅かそうと思ったと話していました。お茶目な性格はとてもかわいいのですが、夜中はほどほどにして欲しいですね(笑)

その方は夜中にペットボトル片手に「ハァハァ、ハァハァ。」と上下白の下着姿で洗面所に水を汲みに小走りで移動される方でもあり、夜中の暗闇の中で視界の端にスッと入る時も怖かったです。ショートステイご利用者様だったので、ご利用中は何度職員を驚かしていたことでしょう(笑)

【2. 部屋を開けたらベッドの上でお札を数えていた】

ユニット型特養勤務時の話です。巡視の為部屋をそ~っと開けると暗闇の中ブツブツと話している声が…。明かりを点けると暗闇の中、ベッドの上で通帳を開いたりお札を数えたりしていました。そしてこの方も笑顔で数えていて暗闇の中浮かび上がる笑顔って怖いんですよね。

いつも現金を手元に置いていないと不安になってしまう方で、ご家族様ご了承のうえで金庫預かりにはせず手元に置いているのですが、本当にお金が好きな方なんだなぁ~と思いました。巡視に来た職員に全く気が付かない程です。

 

【3. 急に大きな声を出す】

巡視を終え介護記録を打ち込んでいると、急に

「ワァー。」

「キャー。」

「助けて~。」

「何だよ!!」

等の大きな声がユニット内に響き渡る時があります。全く構えていない時の叫び声は心臓が止まるかと思うほど驚きます。

思い当たる居室を確認し寝ている時は他の部屋も全部確認しますが大抵皆さん寝ていて寝言で大きな声を出されている事が多いので、誰が大きな声を出したのか分からない時があります。寝言でない時は幻視が見えていたり幻聴が聞こえていたり、時にはベッドから転落されている事が多いですかね。

寝言ならまだいいですが、ベッドから転落しているのを発見した時も「うわっ!!」と驚きます。そして出血や腕が変な向きを向いていた時は「あぁっ。やばい。骨折してるかも!刺さっているかも!救急車かも!」と違う意味で驚きます。驚いている暇はないのですぐに対応しますが、発見時は恐怖です。

幻聴や幻視の時は気持ちを落ち着かせていただくことが大切で、傾聴し職員が居るから安心して欲しい旨伝えるようにしています。中々落ち着かれない時は他の利用者様の介助が無い場合、数十分一緒に過ごすこともあります。

【4. 介護室の前を頭頂部が静かに通過する】

従来型特養に勤めていた時の話です。ユニット型の場合はユニットの一角や2ユニットの間の介護室での記録が多いですが、従来型特養ってカウンタースペースがあり人の行き来が見えるようになっていることが大半かと思います。これも病院のナース室を想像していただくと想像しやすいですかね。

記録は介護室ですることが多く、打ち込みをしているとカウンターの先に頭頂部が右から左へとゆっくり雨後している姿が!!音もなく見えないものを見てしまったかと恐怖を覚えました。

介護室入口に差し掛かった時、車いすに乗って自走されている利用者様の姿を確認できた時は安堵しました。車いすに乗った高さがカウンター越しには頭しか見えない感じになっていました。

職員に気が付くと「点検よ~し!!」と親指を立ててにこっと合図を送ってくだされており、ご本人様曰く施設内巡回をしてくださっているとの事でした。昔警備員のお仕事をされていたのかなと思ったのですが、警備員をしたことは無いそうで何故巡回するようになったのか不思議でした。

 

【5. 急に水が出たりエレベーターが動く】

電気機器なのでそういうことが起きる事は理解していますが、それでも急に動き出すのは怖いですよね。トイレの場合は深夜に水を流す設定になっている場合もあると以前テレビで観てからは流れるものだと思うようになり、怖さはなくなりました。

エレベーターの場合は介護施設って普通のエレベーターとは異なり利用者様が一人で乗り込んで閉じ込められてしまう事を防ぐために長押しや複数のボタンを押す等の仕組みになっていることが多い為、時間で点検はなのかなぁと思っています。

エレベーターの前にトイレがあり、トイレから出たときに丁度エレベーターが開いた時はもう恐怖でしかなかったです。怖すぎて防犯カメラを確かめるのはやめました。

【6. 後ろや天井誰かいると言われる・お客さんが居ると言われる】

これは~

幻視であってくれと心底願っています!!怖すぎます。中には本当に見えるようになっているご利用者様もいるので、頼むから夜中には言わないで欲しいと思ってしまいます。

同僚は数人のご利用者様に「あれ?赤い服着た女の子連れてきたの?」と言われゾッとしたと話していました。1人から言われるのであればまだしも、複数人に言われてしまうと本当にいるのではないかと思ってしまいますよね。それを聞いた私も恐怖に怯えました!!

天井に人が見える方もいらっしゃり、排泄介助で伺った際「あぁ来た。来た。」と職員が来たことを喜んでいるのかと思ったら、天井に向かって手招きし「皆さん来ました。来ましたよ。」と話し始めたときは

やめて~!!!と泣きそうになりました。

別な時は部屋に伺うと泣いており「どうしました?」と尋ねると

「いるよ。いるよ。赤い口紅を塗ったお父さんが居るよ。」と泣かれており、号泣しているご利用者様の横で

“えっ?お父さん何してるんですか?”と一人心の中で突っ込み笑いそうになるのを堪えた事もあります(笑)

また、急に部屋から出て来られたり、コールで呼ばれたりして部屋に伺った際「お客さんが来てね。今そこに座ってもらっているからお茶をお願いします。」と言われた時も恐怖でしかありませんでした。

「えっ?どこにいらっしゃいますか?」

「何人来られていますか?」

「何の御用でしょうか?」

と聞いてみますが、内容がはっきりしているほど怖いですよね。

「用意してきますねぇ~。」と話をしていったん部屋を後にして落ち着くか様子を見て、それ以降要望が無ければそこで終了し、再度お茶の要望がある時には人数分お茶を入れてお持ちすることもありました。

中には子供たちが遊びまわっていてうるさいと話される方もいらっしゃいました。子供が見える時はその後誰かが無くなられることが度々あり、お迎えが見えていたのかなと思う事もありました。

【7. 部屋の外までいざって来て静かに床で寝ている】

部屋から静か~に廊下やキッチンまでいざって来て寝てしまうご利用者様がいらっしゃいました。巡視で見回りに行く際、曲がり角を曲がってすぐの所で横たわっている姿を見つけたときは「うわっ。」と思わず声が出てしまいます。心臓が飛び出るかと思うほどバクバクしていました。

床ってなかなか注目して歩かないため、黒いシルエットが見えるだけでもとても恐怖を感じます。もしかしたら、見える職員さんに床を這っているとてつもなく怖い物が居る。その時は目を開くことが出来ないと聞いていたから余計に怖かったのかもしれませんが…。

この利用者様、1度だけ口元が真っ赤に染まっていたことがあり、夜勤者が吐血かと思い慌てて対処しようとしたところ、甘い香りがしてきて冷蔵庫を確認すると空になったいちごジャムの瓶が入っていたという事もありました。

お腹が空いて冷蔵庫を開けていちごジャムを食べたのでしょう。食べた後ご丁寧に冷蔵庫に空になった瓶を戻し、空腹が満たされて眠くなりその場で眠ってしまったと思われますが、本当に驚かされたと話していました。リビングの防犯カメラにその行動が詳細に記録されていました。今では笑い話です。

【8. 寝ていると思ったら心肺停止していた】

私が経験したわけではありませんが、同じ施設の同僚が体験した出来事です。夜勤の時、自分でトイレに行かれていた利用者様。トイレに起きられている事を確認し、会話もしていたそうですが、巡視で部屋に伺うとそこには心肺停止状態で寝ている姿が!!!

実はこういう事私は2回同じ施設で経験しています。2回とも冬場だったためヒートショックを起こしたのではないかと思われています。布団内と部屋やユニット内の温度差が大きかったのではないかと。トイレが部屋にない場合はユニット内の温度管理も大切です。

施設内は結構冷え込みやすいですので対策が必要という事と、自立されているからといって安心してはいけないという事を思い知らされました。ヒートショックによる高齢者の死亡事故はトイレ・お風呂に多いという事を理解して対策できると良いですね。

【9. 変態からの迷惑電話】

これも同僚が体験した話です。深夜グループホームで勤務していると1本の電話が…

この時は電話マニュアルで「お電話ありがとうございます。〇〇(施設名)の〇〇(職員名)です。」と返答することになっていました。それを逆手に取られたケースです。

職員:「お電話ありがとうございます。〇〇施設の〇〇です。」

変態:「あっ〇〇(職員名)さん?今日のパンツの色は何色?」

と聞かれたそうです。

グループホームって宿直者が居ないことが多く、また小規模の場合夜勤者が1人対応の事もあります。同僚の施設は少人数だったため夜間1人勤務だった為乗り込んでこられるのではないかと恐怖でしかなかったと話していました。

その件があってからは「お電話ありがとうござます。〇〇(施設名)でございます。」と職員の名前を名乗らないようにマニュアルが変更されました。本当にこういう事は迷惑でしかありませんのでやめていただきたいです!!

夜間帯の出来事って驚きや恐怖体験結構ありますよね。よくテレビでは病院での話を目にしますが、介護施設でも結構あるんです!!心霊が嫌いな方には嫌な情報になってしまったかもしれません。

冒頭でも記載しましたが、暇な時間があるほどいろいろと考えてしまうので、私は夜勤帯にする仕事を探し用意しておいています。何かに集中していればあっという間に朝が来ます。朝日って本当にホットしますよね。太陽や早番者に感謝することが増えました。

夜勤時に驚いた・恐怖を感じた事いかがでしたか?経験した事ありましたか?夜勤時は職員数が少なく気が張りがちですが、安心して過ごしていただけるようにしていきたいですね。

(2022年11月8日)


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