介護士
『横浜介護求人センター』

第13回【ユニットケアの理想と現実5選】

ユニットケアとは自宅に近い環境を施設内で実現し、一人ひとりの個性や生活リズムに合わせてサポートしていくケアの事を言います。従来型は業務の流れに利用者様が合わせていましたが、ユニットケアは利用者様の流れにケアを合わせるイメージです。

家での暮らしをそのまま施設でも実現する事を目的としているため、従来型特養よりも比較的自由度は高いかなぁと感じています。ユニットケアっていいなと思う反面、人手が足りないと実現は難しいとも感じています。今回は理想と現実についてまとめました。

【1. 起きたい時間に起床する】

<理想>
・自然と目が覚めた時に起きて欲しい
・職員都合で無理に起こしたくない
・眠い日は遅くまで寝ていてもいい

施設でこんな朝を過ごせたらいいですよね。毎日食事だからと眠いところを無理やり起こされたり、食欲が無いのに無理に起こされ食べさせられたり…。ゆっくり余生を過ごしたいのに学生や社会人のように管理された生活ってしんどいですよね。

<現実>
・手が回らない
・朝ごはんが食べられない
・薬が飲めない
・昼夜逆転してしまう
・いつまでも寝ている

人手が足りていた施設でユニットケアを行っていた際は目が覚めた方から起床介助を行っており、眠っている方は9時とか11時とかまで寝ている方もいらっしゃいました。無理に起こすことは無く、目が覚めたかなぁ~と何度も部屋を伺い目が覚めたら起きて頂いていました。

食事は個人で冷凍出来るものを用意していただいていたので、例えばパンを解凍してコーヒーと一緒にお出ししていました。ご家族様の協力があってこそですが、もしも自宅にいたらきっとこんな生活を望むだろうなぁと思っていました。

どうやって理想を作っていったのかというと、まずは第一に職員確保!!職員が足りないと遅く起きる方のケアに手が回りません!!人手があるからこそフロアをもう1人の職員に任せて起床介助に行くことが出来ていました。職員が足りなかったら、いろんなリスクがある中フロアを空にすることは出来ません。

仮に職員の確保が出来たとしたら、次に行うのは他職種連携およびご家族様との連携です。ご本人様の望む暮らしを行う中で栄養価やご家族様負担が発生してくることがあります。その点をよく話し合い進めていきます。ご家族様の負担が厳しい時ももちろんあります!!

そんな時は朝食や朝食後薬を飲めなくても大丈夫か栄養士や看護師と相談していく必要があります。ユニットのお菓子や寒天ゼリーを作っておいて出すこともありました。ここは工夫が大事になってきます。ここで働いていた時はユニット管理の食パンがあったので何とかなっていました。

【2. 設えは本人希望】

<理想>
・自宅に居た頃のような配置にしたい
・本人が住みやすい環境にしたい
・自宅で使っていたものを施設でも使用したい
・自分の部屋と認識できる・安心できる環境にしたい

施設ってどうしてもどの部屋も同じ感じになってしまいますよね。部屋の作りからベッド、床頭台・棚等同じですよね。そうすると自分の部屋なのか他人の部屋なのかってなかなか分かりにくいです。認知症の方は混乱しやすくなります。

だからこそ自宅で済んでいた時のような配置で違和感なく生活して欲しいと思っていますが

<現実>
・転倒のリスクが出てくる配置になることがある
・部屋が狭くて理想のような配置に出来ない
・自宅で使用していた棚が痛んでいて持ってくるのが大変
・大きな家具の運搬が大変

自宅に住んでいた時を再現すると床にものが多い叉は荷物が多すぎて足の踏み場が無いなんてことがあります。足腰が丈夫であればいいのですが、足が上がりにくく小回りが難しい状態では転倒のリスクしかありません。転倒で骨折してしまう事もあるので本人と話し合って決めていく事が大切です。

設えで大切な事は、職員都合の配置ではなく利用者様の意思を尊重した配置にする事です!!職員の使い勝手も大事かもしれませんが、そこに住むのは利用者様です。受け答えが出来る利用者様であれば必ず本人の意思を尊重しながら行えるといいですね。

時々模様替えをしたくなる利用者様がいらっしゃり時間を作って手伝う事もしていました。自分も模様替えしたくなる時があるので気分転換にもなっていいなぁと思いますが、人手があってこそ出来る事だなぁと感じています。人手が無いと、残業しないと絶対に出来ないからです…。

出来たらこれは本当に理想ですが、ご家族様と一緒に模様替えが出来たら一番いいのかなぁなんて思う事もあります。引っ越しの時みたいに、家族団らんで過ごせる時間でもあるのかなぁと。おそらくご家族様も自分の仕事や家事などで忙しいので難しいとは思っています。

【3. 炊飯はユニット炊飯・とりわけ配膳】

<理想>
・家にいた頃のように炊き立てのご飯の香りを感じてほしい
・好きなものを好きなだけ食べて欲しい
・一緒に調理をしたい

朝目覚めたら“トントントン”とまな板の音。美味しいご飯やみそ汁の香りがしてくるのが理想。学生までの頃はそういう環境を感じていたためよくわかります。利用者様世代なら、朝は早起きして家族みんなで食事という生活だったと思われるためそれが良いとされています。

<現実>
・空間が広い為ご飯の香りやみそ汁の香りってしない。
・炊飯は常食、軟飯、お粥等いくつか炊かないといけない
・毎食炊くのは本当に大変
・時間がかかる
・栄養価が変わってくる
・調理に集中できない

自宅にいる事の炊飯ってだいたい1日1回で済みますが、介護施設の場合10人の大人数な為毎食炊飯しないとなりません。毎回2~3種炊いていたらそれだけで時間がかかってしまいます。炊き立ては美味しい事は重々承知していますが、結構負担になっています…。

炊き忘れたときはもう他のユニットや厨房を駆けずり回ってご飯をもらっていて、足りずに冷凍ご飯を出す事もありました。スイッチの入れ忘れや時々炊飯器の時間そのものがずれている事もありバタバタします。でも炊き立てを食べて欲しいという気持ちもあります!!

取り分け配膳はプレートに乗ってくる食事を利用者様の前に持って行き食べたい量を言ってもらいながらお皿に盛りつけます。そんなに食べないのに「もっと食べるよ。」と取る方も居れば、取り分けたとたんに食べてしまい、ご飯が届く前におかずが無くなってしまうなんて方も…。

自分で取った食事に対しての食事量を記録に残していくため多くとって残された方が、他の利用者様と比べたときに十分な量を食べていたとしても全量にならない事もあります。その方が普段どのくらいの量を食べているのかを知ることが大切です。

待てない方に関しては、取り分けが終わるまでお皿は職員の方で管理し、すべてそろってからお出しする等していました。待っている間に隣の方の食事に手を伸ばして食べてしまったなんてハプニングはつきものですね。配りながら盗食にも目をやらないといけないので忙しい…。

調理も調理が終わるまで集中できればいいですが、介護施設ってそんな事出来ないことの方が多いです!コールで呼ばれたり転倒や転落のリスクがあったり、ご家族様から話を受けたり等々調理に集中できないです!!人手が無いと難しいです。

味噌汁を作る時は食材を鍋に投入しタイマーをかけてその場を離れていました。煮えたら出しと味噌を入れて味見して終了。時間があれば利用者様に味見をして頂いていました。人手が充実している時は一緒に具材を投入するところから行っていましたが、毎回は無理でした!!

これを朝・昼・夕とやっていた施設は本当に人手があり、1人になる時間ってほとんどなかったです。1人で業務を回す施設の場合やりたくても出来ません。利用者様の対応やその他の業務に追われ、そんな中取り入れたらきっと食事の時間押しますね…。

【4. お風呂は好きな時間に入る】

<理想>
・自宅に居た頃のような時間に入ってもらいたい
・週2回に限らず入りたい時に入ってもらいたい

自宅で生活している時ってお風呂と言えば夕食前後ですよね。昼間に入るって温泉や銭湯に行く時ぐらいじゃないでしょうか?介護施設では午前中や昼間に入ることが当たり前になっていますが、入所されたばかりの方に「昼間になんて入らないわよ。お風呂は夜でしょ。」と言われたことがあります。

また「なんで毎日入れないの?お風呂に入ってからじゃないと眠れないでしょうよ。」と言われた時“確かに!!”と思ってしまいました。なんと説明したらいいかとても困ったのを覚えています。実現出来たらいいですよね…。

<現実>
・シフトを組めない
・週2回入るのでさえギリギリな時がある
・本人の体力の問題

本当は理想を叶えたいですが、現実は人手が多い日勤さんが居る時間が9-16時あたり。人手があった施設でも3人確保できる時間は13-16時まででした。夕食前後の時間は職員2人になることが多く、お風呂に人手を割くことが出来ませんでした。

夕食前後に職員2人も職員が充実していた施設での話で、人手が足りない施設はほとんど1人対応になっている事も少なくありません。週2回の入浴を回す事すらきついなぁと感じる事が多々あります…。週2回は入れていればそれ以上は難しいというのが本音…。

仮に人手があったとしても利用者様の希望の入浴時間に合わせたシフトを作るとなるとその前後のシフトも合わせ調整が結構難しくなってきます。また、入りたい日に体調が悪くなってしまったり、気が乗らなかったりして組んだ意味が無くなってしまう事もあります。

しかし、出来る事なら月に1回だけでもいいから希望の時間にゆっくり入って欲しいという気持ちはあります。いつか実現出来たらいいなぁと想像を膨らませております…。希望がかなえられる施設にするため人は職員何人必要なんでしょうね…。

【5. ユニット外や地域交流】

<理想>
・好きな時にでかけてほしい
・社会交流を通して出かける楽しみを感じてほしい
・施設や部屋の中にこもらず過ごしてほしい
・施設に居ても楽しい生活を送って欲しい

こんな理想の施設があったら素敵ですよね。ここ数年はコロナの関係で施設の外に出ることがとても難しく、ご家族様との面会でさえも満足に出来ませんでした。楽しみが一気に減った方も多かったのではないかと思います。 コロナ化が落ち着いてきたらまた再開しだすと思います。

<現実>
・付き添っている時間が確保できない
・交流の準備が大変
・職員が足りない
・費用がかかる

ユニットの外に行くという事はユニット職員又は行く先の職員の誰かが付き添っていないといけません。付き添わなくても大丈夫な方もいらっしゃいますが、送迎には職員が必要になります。送迎ぐらいと思うかもしれませんが、人手が足りない時は送迎ですら時間が無い…と感じてしまいます。

また、ボランティアで来てくださった方に任せきりになってしまう事も少なくありません。本当に申し訳ないなぁと感じていますが、現実問題付き添えない事もあります。また、クラブ活動をしていた施設では人手が足りない上に準備や片づけ等もあり、毎回無料残業なんてことも。

職員が確保できる時にやるのではなく業務として毎月やると言われてしまうと、利用者様に楽しみを提供したい気持ちはありますが、毎度毎度無料残業となれば職員のモチベーションは反比例してだだ下がりになりますし、やりたくないと反発の声も上がってきます。

人手があった施設に居た頃はその日に「今日人が居るから何かやりませんか?」とクッキングやドライブに行く事も多々ありました。こういう感じで出来たら一番いいなぁと思っています。やはり“人”の確保が重要だなぁと通感じています。

この施設に居た頃は利用者様の“夢”の実現にも力を入れていて、電車に乗って映画館に行ったり、ディズニーランド開園以来行っていないため行ってみたいという方へ行く準備をしたりもしていました。残念ながら体調の関係で行けませんでしたが、関わっていた時間も楽しかったです。

“ユニットケア”が出来たら本当に理想の施設になると感じていますが、それを遂行するためには“人材”の確保がとても大切です。人材が集まればある程度は理想を叶える事が出来ると思いますが、その理念を浸透させていく事も重要です。

“楽しい”“やりがいがある”と思えなければ積極的に行う職員ってなかなかいません。理想のケアが出来るように人材の確保とやりがいをもって仕事をしていけたらと思っています。いつかそんな施設で働きたいと思っています!!

(2023年3月15日)


第12回 “あきらめ”の思考 Part.2【“あきらめ”と“やらない”は異なる】

前回は【あきらめの思考Part1.燃え尽きないために完璧を求めない!】をまとめしたが、如何でしたでしょうか?今回はPart2.【“あきらめ”と“やらない”は異なる】についてまとめます。前述と後述では全く意味が異なってきますよね。私が感じた事について出来事を踏まえまとめてみました。

【1. “あきらめ”と“やらない”は信頼関係にも繋がってくる】

介護施設って慢性的に人手不足で、その中でやりくりしてなんとか業務をこなしていますよね。食事介助や排泄介助・入浴介助は人手が無いからと怠ったりやらなかったりするわけにはいきません。そんな中で“あきらめ”と“やらない”について感じた出来事です。

私が経験した職員がいない場面はユニット内で朝から夕方まで1人勤務をしたことです。隣の協力ユニットも夜勤者が遅番者出勤まで残業して、遅番者が来たら遅番者が一人…。一人勤務って結構ハード!!何かが遅れたらそのまま全部遅れ休憩が取れないなんてことも。

ここでは職員A,Bを例に“あきらめ”と“やらない”について比較していきたいと思います。朝から体調不良者やイレギュラーな事がたて手続きに起こっていた時の10時のお茶の時間。食事介助が必要な利用者様が5名。また食事開始が11時からの利用者様も数名いる状況。

こんな場合みなさんはどう乗り越えますか?5名の水分介助を行うと、飲み込みに時間のかかる方もいて1時間程度かかります。ここで“あきらめ”を選択したA職員は水分摂取が比較的出来る利用者様の介助を諦め、水分がなかなか摂れない利用者様を優先的に介助して11時まで対応しました。

一方“やらない”を選択したB職員。介助なんてする時間はないと自分に言い聞かせ誰一人としてお茶の介助をしませんでした。自分で飲める利用者様にも提供しませんでした。この選択が“あきらめ”と“やらない”の違いだと感じています。

A職員の場合は今出来る範囲の中でしっかりと状況判断をして対応していますが、B職員の場合ははなからお茶を提供するつもりがありません。この違いって結構重要で、人手が無い時にA職員かB職員かで利用者様のトータルの水分摂取量がかなり異なってきます!!

高齢者って水分を中々摂らない方が多く、知らないうちに脱水になっていることが少なくありません。脱水は大量不良を引き起こす原因に繋がります。そう考えると、今出来る範囲の中で優先順位を考え水分摂取が難しい方を先に対応できる事は凄い事だと思っています。

そして“あきらめ”を選択したA職員のようなタイプの方は10時のお茶が飲めなかった利用者様に関しては昼食時にずらして提供し、ご利用者様の“無理のない範囲”で飲めるように対応していることが多い印象です。一度に飲めない方も優先して10時に提供することを選択しています。

15時の時間はまだ夕食まで時間がある為介助して飲めることが多いですが、B職員の場合は15時のお茶は自分で飲める人だけ…。なぜなら介助に1時間かけられないと判断しているから。または比較的のめる方を介助して時間のかかる方は次のシフトの職員に任せる叉はそもそも作っていないか…。

そうなると1日の中での水分摂取の差がA職員とB職員で最大400ccにもなります。これって結構大きな差だと思っています。A職員とB職員に対する意識の違いも感じていて、A職員の場合“できななった”と話すことが多いですがB職員の場合は“出来ないよ”“ムリだよ”と話す事が多いなぁと感じています。

A職員とB職員、同じ環境の中での対応の違いは“信頼度”にも繋がってくると思っています。やれる範囲で頑張るという姿勢はリーダーや上司の立場からすると何かあったらA職員に任せたい!頼りたい!となります。考え方や対応の仕方って大事です!!

【2.“あきらめ”と“やらない”は対象が異なる】

【1.】で感じられたかもしれませんが“あきらめ”を選択するAタイプ職員の対象は“利用者様”ですが、“やらない”を選択するBタイプ職員の対象は“自分自身”だと感じています。利用者様が困らないように対応するか、自分自身が大変にならないように対応するか…。

この選択の違いの差って大きいですよね。Aタイプ職員の場合は苦労することが多いですが、その分沢山の経験を積んで学び、人としても職員としても“凄いなぁ”と思える方が多い印象を受けています。Bタイプ職員の場合は出来ない理由ばかり見つけようとしている印象があります。

介護って毎日同じことの繰り返しというわけではなく、利用者様の状況は常に異なる為臨機応変な対応やその場その場での判断が大切になってきます。介護に携わり始めの頃は何を優先したらいいのか、どう業務をこなしていけばいいのか分からずただただ時間に追われていました。

経験年数と共に何を優先したらいいのか、どう動いたら効率よく行くのかを考えられるようになり、ここまではやらなくはならないが、この部分は“あきらめる”しかないという事も判断できるようになりました。また、諦めてはいけない事に関しては他職種に助けを求める事も必要だと学びました。

Aタイプ職員は頑張っているからこそ周りも自然と助けてくれるようになり、周りを巻き込む力も凄いなぁと感じています。憧れの職員さんであり真似したい職員さんでもあります。行動を真似することも大切ですが、考え方を教えてもらい真似することがA職員に近づく近道だと感じています。

頑張りって周りの職員や利用者様・ご家族様も良く見ています。Aタイプ職員が多くなることは施設の信頼度にも繋がってくると感じています。Aタイプ職員を目指すことは容易ではないですが、近づけるように私も頑張っていきたいと思います。

【3. “あきらめ”ていい事と“あきらめてはいけない”事の判断をつけられる】

例えば入浴の回数は国の基準で週2回は実施しないといけないと決まっています。これは人手が無いからと諦めてはいけない事で、これを“無理だから”とあきらめてしまうと監査で引っかかる事になります。監査に引っかかるという事は指導が入るという事!これはまずいですよね!!

職員1人で入浴対応が出来る利用者様の場合はどうにかなることが多いですが、職員が2人必要になってくる入浴介助の場合はどうにもならない事もあります。そんな時は入浴を“あきらめ”ても清拭に切り替えて対応します。この切り替えが出来るかがとても重要です。

この切り替え・判断が出来る職員が少なくても各ユニットに最低1人は居て欲しいなぁと思っています。判断できない人ばかり集まっている職場は、監査が怖いですねぇ…。以前勤めていた職場では主任クラスがこの事を理解できておらず衝撃を受けました。

主任クラスが「人がいないんだもんしょうがないよね~。」とお気楽な事を言っていましたが、今年が初監査との事で、どうなった事でしょうねぇ~(笑)。考えただけでも怖いなぁ~と…。この施設で学んだことは最低でもリーダーや主任クラスはこの点しっかりと把握しならないという事です。

施設としてはしっかりと役職者に監査基準や法についての教育も行っていかなくてはならない事だと痛感しました。勿論、自分個人で学ぶ事も大切です。私もまだまだ法については把握しきれていない事が多いので、一緒に勉強していきましょう!!

今回は“あきらめ”と“やらない”事は異なるについてまとめてみました。どう伝えたらいいか悩みましたが、意味合いが上手く伝わりましたでしょうか?伝え方についてもっと学んでスキルアップしていきたいと思います!!

次回は【あきらめの思考Part3.あきらめてはいけない事】についてまとめます。介護をするにあたり、あきらめてはいけない事って結構ありますよね。先日私が所属している地域おむつアドバイザーの中で「見慣れてはいけない。当たり前だと思ってはいけない。」という言葉を耳にしました。

凄く胸に響いたとともに、これって“あきらめてはいけない事”にも繋がってくるなぁと感じました。是非Part3を楽しみにお待ちいただけたら嬉しいです。最後までご拝読ありがとうござました。

 

(2023年3月9日)


第12回【介護施設にもたらしたコロナの影響5選】

コロナが広まって早3年が経過しました。今後インフルエンザと同じ5類に引き下げられる可能性がありますが、まだまだ収束する様子は見られません…。この3年間で介護業界だけでなくいろんな業界に大きな影響を及ぼしました。

今回はコロナがもたらした介護施設への影響をまとめました。外部の目が入りにくくなっているこの3年間。今まで気にしていたことも気に出来なくなっている可能性が高く、面会の制限なく再開になった際ちょっと怖いなぁ~なんて思っています。

【1. ADLの著しい低下】

コロナ陽性者が出ると居室隔離になります。陽性者が部屋で隔離出来る場合はまだいいですが、認知症で何故隔離させているか理解できない方の場合は部屋から出てこられてしまいます。マスク着用の習慣がほとんどない高齢者の場合装着している事は困難です。

そうなると1人だった陽性者は一気に広がりクラスターに。介護士がどれだけ気を付けていても密着しなくてはケアが出来なかったり、マスクを引っ張られたりすることによって感染リスクが高まり、他利用者様へ感染させてしまう可能性もでてきます。

クラスターが発生した場合、利用者様は基本的に部屋での隔離となりベッド上で過ごしていただく事になります。つまりほとんど起きることなく寝たきり状態になってしまうのです。自立されていた方がずっと寝たきりで食事も介助になってしまうとその期間が長い程ADLは低下します。

クラスターが収まる頃には起きている時間が短くなったり、立てなくなったり、立位保持が難しい、食事介助が必要になる等著しいADLの低下が見られることが多いです。後遺症なのか“痰がらみ”も多く見られており、痰きりの薬が処方される方も多い印象です。

【2. 基本的なケアが出来ない】

クラスターが発生するとお風呂や着替え、整容等まで手が回らなくなります。職員の感染も増える為人手が極限まで少なくなります。非陽性者で業務を回さなくてはならず、必要最低限のケアだけで手がいっぱいになります。

クラスターが落ち着くまで施設に泊まり込み交代でケアされている方、隔離ホテルに泊まりそこから通っている方など自宅に持ち帰らないようにしている職員さんもいました。夜勤続き、休みなく出勤し続けるなど心身ともに疲労の限界を迎えながら仕事をしていらっしゃいました。

クラスター発生までいかなくても数人陽性者が出る、職員が陽性になり休むという事があると職員のケアにかける時間がいつも以上に増える叉は職員数が減る事になり、排泄介助が従来通りの回数から大きなパッドを使用することで回数を少なくすることもありました。

日本のパッドやおむつは性能が良くまた皮膚にも優しい素材が多い為、皮膚トラブルがほぼ起きることなく済んだので本当にありがたいなぁと思いました。その流れで排泄回数の見直しを行った施設も多いのではないかと思います。

私は運よく大規模なクラスターに合うことなく、また感染することなく仕事をすることが出来ていますが、自分が感染しないように不必要な外出は控える・食事に行くときは同じ職種の人に限り、感染対策をしっかりしている人だけにするようにしていました。

勿論そうしたくても出来ない環境の方もたくさんいらっしゃり、ご家族様から感染をもらってしまった方も多く見受けられました。それは仕方が無い事だと思っています。施設内で陽性者を責めない事を周知する注意書きが何度も回ってきていました。お互いさまと思い対応したいですね。

【3. 面会出来ない】

高齢者が陽性になると命に関わる事もある為、面会制限をかけた施設が多いのではないでしょうか?人数・時間・接種回数・来られる地域等施設ごとにルールを設けたことと思います。この3年間は利用者様にとってもご家族様にとっても辛い時間だったのではないかと感じています。

毎日面会に来られていたり、面会の回数が多かったりしていた利用者様は不安を口にされる方が多かったです。寂しさを感じたり・家に帰りたくなってしまったり・ふさぎこんでしまったり・落ち着かなくなってしまったりした方が多くいらっしゃいました。

5類に引き下げられたら面会の制限が緩和されるかと思いますが、施設内マスク着用や検温・手指消毒はこれからも続くと思っています。“感染を持ち込まない”事がとても大切になってきますのでご協力をお願いいたします。

【4. クラスター時の職員不足】

【2.】でも触れましたが、陽性になったら職員は一定期間出勤停止となります。クラスターが発生した際は勤務できる職員の数は大幅に減ります。私が知っている限りでは通常の職員の半数が陽性になり夜勤を2人で回していたという事がありました。

ヘルプを依頼してもなかなかクラスターが発生したユニットに行きたいと申し出てくれる人は少なく、派遣さんに依頼するにしても断られることが多いとも耳にしました。派遣さんも1か所の施設勤務だけでない場合がある為仕方が無いとは思います。

本当に猫の手も借りたい程手が回りません!!連勤・残業・泊まり込み等になることも少なくなく疲労困憊な様子を目の当たりにするとどうにか出来ないかと心苦しくなります。防寒着を着て・いつ自分が感染するかも分からない不安も相まって心身共に疲労が凄かったと思います。

そこまで陽性者が出ていなかった時でも無症状で菌を持っている可能性もあり、ケアする際に密着する回数が多い介護ではトランス時や口腔ケアの時に飛沫をもらう可能性も高くちょっとしたことにも敏感になってしまう程でした。予防でN95のマスクを着用していた時もありました。

目からの感染もあるとの事でフェイスシールドやゴーグルを使用してケアをする日々でしたが、トランス時にフェイスシールドが利用者様の肩に引っかかったり、ゴーグルは蒸して汗まみれになったり、何か良いグッズが無いかと探し回っていました。

病院関係者の方はもっと大変な環境の中ケアに当たられているので頭が上がりませんし、クラスターを防ぐことが医療関係者の方々への負担を増やさない事だと思い“うつらない”“うつさない”を仕事中だけでなくプライベートでも意識していました。

【5. 業績悪化】

クラスターが発生するとデイサービスやショートステイの受け入れが出来なくなったり、訪問系もサービスの提供が出来なくなったりします。営業停止は収益が入らないため、停止期間が延びれば延びるほど業績が悪化します。

介護業界に限った事ではありませんが、ボーナスカットや各種手当が無くなったり、休業や廃業になったりした施設も多く見受けられました。サービスの提供が出来ないと休業や廃業だけでなく、利用できなくなってしまったご家族様にも負担が増えてしまったと思います。

また、クラスター対応に尽力したにもかかわらずボーナスカットでは職員のモチベーションが下がり、退職に繋がったという声も多く聞かれました。また燃え尽き症候群になられた方もいらっしゃいました。

数年前にもサーズという感染症が流行りましたが、コロナ程これほどまで世界中で何年にも渡り感染が収まらないなんてことは初めてではないでしょうか?今の医学的技術があってもこれだけの年数がかかるので、未知の感染症がどれほど怖いものかと思い知らされました。

行事や外出もまだまだ今まで通りには出来ていない施設が多いかと思います。早くコロナが落ち着いて今まで通り外出や行事・面会が出来るようになってくれたらと願っています。利用者様にとって1日1日はとても大切です。今は限られた範囲の中で精いっぱいの楽しみを提供していけたらと思っています。

 

(2023年2月28日)


第11回 “あきらめ”の思考 Part.1【燃え尽きないようにするために】

“あきらめ”と聞くとあまり良いイメージが無いですよね。私も少し前までは悪いイメージしかありませんでした。しかし、仕事をしていくうえでどうしても諦めないといけない事、いったん諦めた方がいい事等があるという事に気が付きました。

“あきらめ”について考えた時
① 燃え尽きないために完璧を求めない!諦める事も時には必要!
② “あきらめ”と“やらない”は異なる
③ あきらめてはいけない事
に分類できるのではないかと思いました。おなじ“あきらめ”でも①~③に分けてみると意味は大分異なりますよね!!

今回は【①の燃え尽きないために完璧を求めない!あきらめる事も時には必要】について私なりの考えをまとめてしました。頑張りすぎて疲れてしまった方・頑張っているけどこれでいいのか悩まれている方等、迷われている方に是非見て頂けたらと思います。

【1. 燃え尽きないようにするために】

完璧主義の方・頑張り屋さんの方に燃え尽きてしまう方が多いですよね。私の周りでも燃え尽きて仕事が出来なくなってしまった職員さんが何人かいました。頑張っている姿を近くで見ていただけに苦しんでいる様子を見るのがもどかしく、助けてあげられなかった事を後悔しています。

介護ってチームワークが大切で、他職種とも密に連携を取っていかなければならず自分一人ではどうにもならない事が多いですよね。問題に対する原因が分かっていても物理的に時間や人手が足りないとなるとどうしても解決できない事もあります。

“利用者様の為に”とあれもこれもしなくてはと思いがちですが、できない事があることもあると認識しあきらめる事も大切です。根詰めて根詰めて自分をダメにしてしまうならば、一旦あきらめて環境が整うように努める事も必要かなと感じました。

私も最善のケアを目指すあまり力が入りすぎて次の日が休みの日は明け方まで仕事をする・誰が見ても分かるようなユニット内のマニュアルを作る・統一したい事は見える化する・利用者様の買い物やユニット内の買い物は仕事後や休みの日にする等常に仕事の事気にして生活をしていました。

そうすることでケアの統一やミスが格段に減りましたが、自分の貴重な時間を使い、無料残業でボーナスに反映されるわけでもなくただただ“リーダー”としての責任感だけで行ってきました。しかし、その行動が知らないうちに心身ともに疲労を蓄積し体に反応として出てしまうのです。

私が体への反応として経験した辛かった出来事は
1.朝目が覚めたら体が全く動かなくなっていた。
2.休みの日でも外に出ず1日中起きられずに寝ている。人と会うのが億劫だったり笑顔が出なくなったり、楽しみを感じなくなる。
3.息を吸うと肺なのか心臓なのか覚えていませんが激痛が走り息が吸えず、少しでも動くと体に激痛が走り泣きながらもう死んでしまうのではないかという恐怖を覚えた という出来事がありました。

それぞれの詳細をまとめてみました。読んで辛くなってしまう方もいらっしゃるかもしれません。その方は読まずに次の項目に飛んでください。

1. の時は入職1年目の冬の事でした。特殊な業種で入職した為数か月ごとに職場が変わり、その間に夜勤までをこなして独り立ちしなくてはなりませんでした。介護は全くの未経験で知識もなくこなすのに必死でした。自分に“出来る”“大丈夫”と言い聞かせていた真っ最中の事でした。

もう少しで1年が経過するという時に体の方が限界を迎えてしまいました。朝目が覚めたら目線以外動かない。というよりも動かすと体中に激痛が走り首を動かす事もしんどく、起き上がるなんて激痛すぎて出来ない程身体が思うように動かなくなっていました。

前日までは問題なく動けていただけに自分でもどうしたのか分からずパニックです。一人暮らしをしていたので頼れる人も近くにおらずとりあえず親と職場に電話して病院へ。首を動かすだけで激痛が走る状態だったためタクシーで向かいました。

どこを受診していいのか分からなかったためとりあえず整形外科へ受診に行きましたが、道中のブレーキやアクセルの振動でさえ全身に痛みが走り苦痛でした。着いてからも歩く事、レントゲン台に乗ること・降りる事がきつかったのを覚えています。検査の結果はというと異状なし。混乱でした。

有難いことに次の日に親が駆けつけてくれかかりつけの整体に向かい針治療にかけてみる事に。針治療を行なった後恐る恐る起き上がると、なんと!!痛み無くスムーズに動くように!!激痛から解放された事・動くようになった安堵感を今でも鮮明に覚えています。

1年の中で数か月ごとに特養・グループホーム・デイサービス・事務所など次々と職場が変わり、介護のケアや業務を必死に覚えている中で心身ともに常に緊張状態になっておりそれが蓄積され体が限界を迎えたのだろうとの事でした。

2. は完全に鬱のような症状だったなと今なら冷静に考えられます。本当に仕事以外で人とあることが億劫で出 来たら一人になりたかったです。仕事中は笑顔を意識していたため周りには気づかれていませんでしたが職場を出ると真顔や疲れた顔をしていたと思います。

今でいう笑顔うつ(微笑みうつ)病だったのかなと思います。このケースの場合他人に気が付かれにくくどんどん悪化しやすいです。私の場合丁度長期休暇が取れるタイミングで実家に帰りゆっくりしたことで解消された気がします。

介護職って心身ともに疲労が蓄積されやすく健康を保てるようにしないといけないはずなのに、なかなか長期休みが取れない職種ですよね…。たまたまリフレッシュ休暇を取り入れている法人に就職することが出来たので1週間しっかり休むことが出来たのが大きかったです。

人が充実していないと取り入れる事が難しいかもしれませんが、職員の心身の健康を守るためにも是非取り入れていって頂きたいなと節に願っています。今まで4施設を経験しましたが、リフレッシュ休暇があったのは初めの1施設だけでした。それが現状です…。

3. は仕事上の人間関係やご家族様の対応で疲れていた時に発症しました。結構クレーマー気質のご家族様で毎日面会に来られその対応だけでも気が滅入っていました。今は携帯を持って入所される方が多く、何かあるとすぐに電話をされご家族様が来られる…。

認知症症状があることが理解できていないご家族様の場合、電話の内容が事実とは異なる内容だとしても本当だと思いその都度時間を問わず面会に来られ職員に詰め寄っていました。その時の施設は何時に面会に来られても許可している施設でした。

クレーマーだと分かっているなら面会時間を決めて対応して欲しかったのですが、ご家族様の希望優先でその訴えも叶わず…。事務所職員も退勤している時間帯。職員は1人しかいない。1人になる時間の恐怖とストレスから来た症状だと思っています。

何度か対応しきれずに他のユニットに逃げ込んで施設長を呼ぶ事もありました。その後“みんな大変事はわかっているよ”と言われましたが、ならば毅然とした態度で面会に制限をかける等して職員を守って欲しかったと思いました。

そんなある日の夜勤明け、自宅に帰りヒット一息ついていると急に息をすることが出来なくなる程に息を吸うだけで激痛が。次第に空気がほんの少ししか吸えなくなり助けを呼びたくても声が出せずただ泣くだけ。体もちょっと動くだけで全身に痛みが走りもうだめかと思ったほどです。

たまたま家族が休みで異変に気が付いてくれたのですぐに病院に行きましたが病院に着くころには症状が治まり、肺のレントゲンを撮影しても異常なし。ストレスって本当に怖いです!!

自分では“まだ大丈夫”“もっとやれる”と思っていましたが、身体が“もう限界だよ!”と訴えていたんだなと感じました。きっとこうなる前から症状はあったのだと思いますがそれに気が付くことが出来ませんでした。

こういうことがあると介護から離れたい気持ちが強くなるのですが、燃え尽きる前に自分と向き合って休む事・逃げる事も大切だなと感じました。無理は絶対に禁物です!同僚も頑張りすぎて顔面麻痺の症状が出た人もいます。“大丈夫”と思おうとすること自体“大丈夫ではない!”です!!

【2. チームの輪を乱さないようにするために】

介護って本当に意識や技術・向上心の差が大きい職業だと思っています。例えば介護未経験者や経験が浅いチームの場合、経験豊富な職員や意識が高い職員のレベルに合わせてしまうと付いてこられなくなってしまいます。

頑張っていてもそこまでの余裕が無く必死に働いている職員にとっては自分を責めてしまう事もあります。また、出来ていない事に着目しがちになる為チーム内がギクシャクしだす事もあります。そうなってしまうとチームの輪が乱れますよね…。

リーダーになりたての頃、自分がリーダーなのだから同じユニット職員のレベルを上げるのも仕事!出来ていないことは注意し出来るようになってもらう。指導していく事が役割だと意気込み行っていましたが、出来ていないことに目がいってしまい雰囲気を悪くしてしまいました。

相談されることも減り、次第に孤立しはじめギクシャク…。注意しかされないリーダーとはきっと一緒に仕事をすることも嫌だったと思います。その人なりの考え方やキャパシティーを全く気にする余裕もなく、今思えば自分の理想を一方的に押し付けていたのだと猛省しています。

責任感で指導するのではなく、自分が率先して質の高いケアをする事で真似したいと思える職員・リーダーになることの方がいい関係性を築きながら良いチームワークを作っていく事が出来ると今は思っています。楽しい雰囲気を意識した方がおのずと質も上がっていきました。

手を抜いている事に対して目をつぶることは出来ないですが、例えば忙しくて掃除が出来なかった・急変対応があってどうしてもできなかった業務に関しては“仕方がない”事としています。また、時間がかかってしまう事についてもスピードを求めないように気を付けています。

スピードが速い=仕事が出来るではないと思っているからです。仕事が早くてもケアが雑であれば意味がありません。安全かつ利用者様に不快な思いをさせないように丁寧且つ迅速なケアを目指すように伝えています。チーム内の力量に合わせたケアを意識して目標ラインを決めています。

時折出来ていないことをチクチク詰め寄る方を見かけますが、見ている方もとても嫌ですし雰囲気に出ます。職員も利用者様もいやすいようにある程度目をつぶる(今は諦める)ことも大切だと学びました。見守り指導しつつ徐々に高いレベルを目指していく事が大切だと感じています。

【3. 自分を守る為に】

【1.】とも重なってきますが、頑張りすぎる事は自分をないがしろにしている事だと気が付きました。自分が健康でなければいいケアは出来ません。まずは自分のメンタルや体力を万全の調子にすることが何よりも大切です。

早出出勤や無料残業、休日出勤、急な休みに対応するための出勤・休みの返上等々体力的に辛い事をしていました。始めは“大丈夫?”と心配されていても次第に“やってくれるのが当たり前”になっていきました。やってしまうから出来るものだと思われてしまうのだと学びました。

こうなってしまうと自分を自分で追い込むだけです。定時内に上がる・仕事は家に持ち帰らない・出来ない事は出来ないと断る・仲間に頼るという事を意識するようにしました。自分を犠牲にしてまで頑張る必要はありません!!

優先順位を考えて今やらなくてはいけない事・後回しでもいい事を見極めていく事が大切になってきます。また、 “あきらめる”のではなく、“どうしたら解決できるのかを考える”“自分が頑張るのではなくチームで頑張る”へ考え方を変えました。

以前の私は人に頼ることが悪い事だとどこかで思っていて、なんでもかんでも一人で乗り切ろうとしていました。せっかく「手伝いますか?」と声をかけてもらっても「大丈夫。」と答えていました。悪いと思って断っていましたが実はこれ“頼りにされていない”と相手に思わせてしまっていたんです!!

そんなこと全く考えもしていなかったのですが、ある時とても尊敬しているリーダーさんから「頼ってもらえると嬉しいもんだよ。頼りにしてもらえないと自分じゃ頼りにならない。ダメなんだと思ってしまう。」と言われハットしたのを今でも覚えています。

私は“悪い”と思っていても受け取る側は“役に立たない”“信用してもらえていない”と感じてしまう。言葉にしないことでいつの間にか溝が出来てしまっていました。これでは上手くいかず余計一人で頑張るしかなくなりますよね…。気持ちをきちんと伝えていく事も大事だなぁと思いました。

一人だと無理をしてしまったり“出来ない”“無理だ”と諦めたりしていたこともチームで取り掛かればどうにかなることが多いです。それは仲間の知識やアイディアで対応できるから。自分では考えつかない事が沢山出るのであきらめなくてはいけないなと思っていたことでも突破できることが増えました。

頼るってとても勇気がいる事ですが、“信じて頼る”という事もリーダーとして、ないより仲間としてもとても大切な事だと学びました。

以上の事から燃え尽きないためにあきらめる事も大切だと実体験を元に感じました。実際に経験しないと“頑張ればいい”“あきらめる事はいけない事!”と思っていたかもしれません。時には肩の力を抜くことも必要です。少しでもこの出来事が誰かのお役に立てたらと思います。

次回以降②“あきらめ”と“やらない”は異なる、③あきらめてはいけない事についてまとめていきたいと思います。

(2023年2月21日)


第11回【介護士の夜勤あるある7選】

夜勤ってどんなに落ち着いていた時でも家に帰るころには身体がぐったりと疲れますよね…。就職したての20代前半の頃は夜勤明けに遊びに行ったり、買い物や映画を見に行ったりしても体力がもっていましたが、年々その体力が無くなっているのを肌で感じています(泣)

昼間たっぷり寝て夜勤に備えても、日中と同じ8時間勤務だったとしても体への負担は大きいです。酷い時には家に帰ってから心臓がバクバクいっているのを感じる時もあります。無理したら体に悪いなぁと切に感じるようになってきました。

今回は夜勤あるあるをまとめてみました。私は介護歴=8時間のショート夜勤のみでした。今年転職してから初めて16時間のロング夜勤をやり始めたのでいつかショート夜勤とロング夜勤の比較記事を上げたいと思います。今回はショート夜勤目線のあるあると思っていただけたらと思います。

【1. 明け方に睡魔が襲ってくる】

夕方までがっつり寝たはずなのに…私の場合ホット一息ついた5時頃に強烈な睡魔が襲ってきます!記録を打ち込みながらウトウトと意識が遠のきそうになっては“ハッ”と起きるなんてことを繰り返すこともあります。

この後起きてこられた利用者様の介助をし始めて身体を動かしだすと眠気も飛んでいきますが、帰るころにはまた睡魔が襲ってきます…。ショート夜勤でもこんなに眠いのに、ロング夜勤大丈夫かと心配しています!!

眠気があるまま車の運転は事故のリスクが高いので、駐車場で眠気が取れるまで寝たり途中のコンビニで休憩したりして事故を起こさないように注意しながら帰るようにしています。“大丈夫”“事故らない”という過信は怖いです!事故ってしまってからでは遅いので皆さんもお気をつけください!

【2. 変に元気が出る】

明け方に身体を動かし始めると変に元気がみなぎってくることがあります。きっとそういうホルモンが出ているのだと思いますが、気持ちだけ何でも出来そうな気持になります。20代前半の頃は夜勤明けの休みを寝て過ごすことが勿体ない!と思っていました。

ショート夜勤は明の日が休み扱いで次の日が出勤なので、寝て1日を過ごしてしまうと休みの日が無駄に減ってしまうという気持ちが強かったです。寝て終わるなんて勿体ない!と明のままショッピングモールに行ったり映画や友達と遊んだりしていました。今思うと凄いなぁと。

昔はなんでも出来てしまう気持ちになっていましたが、年々疲れや眠気の方が酷くなり出掛けるなんて考えられません(笑)出かけるとしたらいったん夕方まで寝てから夜に飲み会程度ですね。そこで重要なのが次の日が早番じゃない日に限るという事!これ大事です。

【3. 家に着いたら爆睡する】

これは年々こうなっています。家に帰ってからいろいろやりたいと頭では思っていても夜勤明けからの解放と家に無事着いた安心感からか一気に睡魔が襲ってきます。床に座ったらそこからはもう動けません!!

食事もとらないまま眠りにつき、夕方に目が覚めるなんてことも多くなりました。「休みの日にだらけている。」と言われる事もありますが、この疲労感は夜勤をやっている人にしか分からないんだろうなぁ~と思っています。

寝ないと体が回復できないので、夜勤明けで寝ていたら目が覚めるまでそっとしておいていただけるととても嬉しいです。家に帰ってから寝ずに家の仕事をされている方には本当に頭が上がりません!凄すぎます!

【4. 日が昇ってくると安心する】

夜勤中は暗闇の中仕事をしています。施設内も最低限の電気のみで対応している為暗闇独特の何とも言えない緊張感があります。物音に敏感になりちょっとした音に驚いたり、心霊系の話をされた後はいつも以上に暗闇が怖くなったり…。

朝日が昇ってきて明るくなってくると“ホッ”と安堵します。日の光や電気の光って何故こんなにも安心感を与えてくれるのでしょうか?当たり前に感じてしまいますが、凄く有難い事だなぁと感じています。自然や文明に感謝ですね!!

【5. 謎すぎる暗黙のルール】

謎の暗黙ルールありませんか?実際に〇〇さんが早番の時は△△さんまでの離床をしておかなくてはならない、着替えをしておかなくてはならない、ここまで準備をしておかなくてはならないって事がありました。正直誰の為に仕事をしているんだろうか?と思っていました…。

だいたいこういう暗黙のルールって意見が強かったり機嫌を損ねたら面倒だったりする職員さん相手に出来ていることが多いで印象です。自分の機嫌で相手を支配するなんて、なんて我儘な人なんだ思っていました。ギクシャクすると仕事がやりにくいという事は分かっていますが…

平社員の時は黙ってそれに従っていましたが、リーダーになってからはその暗黙のルールをしないように会議で決まりを作るようにしました。誰の為にやるのかを明確に決める事で次第に暗黙ルールを無くしていきました。

また、遅番者が誰かによって増える仕事もありました。□□さんが遅番の時は失禁して全更衣率が高い為最初の巡視の時によく当たっているか、排尿が出ていないか確認するという…。これも□□さん自体に問題があり、排泄記録には入ったと記しがあっても実際は入っていないなんて事が…。

ユニットケアの難しいところって人の目がないという事なんですよね。手を抜こうと思えば抜けてしまう。その場を見ていないから決めつける事は出来ないけれど、□□さんの時は決まって全更衣率が高い。最初の巡視の時点で排尿が多量に出ているなんてことが。

本人はバレていないと思っていますが、言われないだけで手を抜いている事はバレていますよ!こういう職員って注意されるといろんな言い訳を述べてきたり証拠があるのかと逆ギレしてきたりするので注意する事がとても難しいです…。

失禁した場合の尿量や時間を分かるようにして表示するようにしても全く見ないですし、他人事で済まします。この場合、利用者様に被害が及んでしまうため□□さんが遅番の時は最初の巡視時に確認するという本当はしなくてもいい仕事が増えています…。

“自分が楽したいから”ではなく“誰の為の仕事なのか”という事に目を向けて仕事をして欲しいなぁと常々感じていますが、介護職って本当にその“考えの差”が大きくそこを擦り合わすことがとっても難しいと感じています。

【6. 日の出の時間と起床時間が比例する】

冬の季節は太陽が昇るのが遅い為朝起きてこられる利用者様は少ないですが、日の出が早くなり始める季節になると起きてこられる方が増えてきます。これは結構あるあるではないでしょうか?夏に近づいてくると朝の時間が忙しくなってきます。

施設に入所されている利用者様方の時代は目覚まし時計に頼るよりも日の光で起床されていたんだなぁと実感します。暗くなったら寝て明るくなったら起きる。とても健康的ですし、生活習慣が乱れる事はあまりなかったんだろうなぁと思っています。

介護の仕事をしていて昼夜問わず寝たり起きたりしているためか、私は目覚ましが無いと日が昇ってもなかなか起きられない事が増えました。日の出とともに目が覚める利用者様が凄いなぁと思うと同時に寝坊なんてきっとできなかったんだろうなぁとも感じています。

【7. 朝の電話が怖い】

早番者が出勤してくる1時間前あたりからの電話が怖い! “あと少しで上がれる!!”という気持ちになった頃に“プルルルル~”と電話がなるともしかして“休みの連絡?”“遅刻の電話?”かなぁと思ってしまいます。上がれると思っていたところからの急遽残業って結構キツイですよね。

具合が悪かったりご家族様の事だったりで急遽休まなくてはならない事もあるので仕方がないと思います!休む方も申し訳ない気持ちでいっぱいであることも分かっています!お互い様なので協力しますが、ずる休みして休む方に関しては憤りしか感じません!

以前仮病を使って休んでいる方を外で見かけたという話が上がり、それ以降その方の急遽休みの連絡は疑われる事となりました。休む際は病院に行って診断書を持ってきてもらう等の措置が取られる事もあります。ズルするとこういう措置を取られる事ありますよ!!

夜勤あるあるいかがでしたでしょうか?いろんな施設で夜勤を経験しましたが、たいていこのような出来事はどこの施設に行ってもあるんだなぁと感じています。今年転職してロング夜勤を行うようになったので、ショート夜勤とロング夜勤の違いについて知るチャンスだなと密かに思っています。

ロング夜勤に慣れてきたころにショート夜勤とロング夜勤それぞれのメリット・デメリットについてまとめらたらなぁと考えています。ショート夜勤が好きな方・ロング夜勤が好きな方それぞれにInstagramの方でアンケートをとっても面白いかなとも模索中です。

良かったらInstagramの方も是非登録していただきアンケートや質問にお答えいただけたらとてもうれしいです。皆様からのご意見から新な記事のアイディアを頂く事も多いので、是非ご協力いただけましたら嬉しいです。

Instagramサイトに関しましては是非“横浜介護求人センター様”公式Lineの方からお問い合わせください☆

 

(2023年2月15日)


第10回【食事を食べる際に気をつけたいポイント7選】

私たちは普段食事を食べる際の姿勢ってあまり気にしないですよね…。それは姿勢によって誤嚥するリスクが少ないから。高齢者は姿勢が悪いと誤嚥するリスクが高まります!!咽ることが出来る場合はまだいいですが、静かに誤嚥・窒息している場合もあります。

介護士にならなかったらきっと姿勢なんて気にしなかっただろうなと思います。食事は生きていくうえでなくてはならない事です。また利用者様にとって1日の中での唯一の楽しみになっている場合も多いです。介護士が出来るケアのポイントをまとめました!!

【1. 立ったまま食事介助を行わない】

自分が椅子に座っていて隣に人が立つと自然と見上げる姿勢になり顎が上がりませんか?そのまま食事を介助されたらどうでしょうか?食べやすいですか?私たちは食べられない事は無いかもしれませんが、利用者様はどうでしょうか?

介護現場ではまだ立ったままの食事介助を目にすることがあります。“いつでも動くことが出来るようにと立っている”“座って介助をしなくてはならないと教わったことが無い”“座ったり立ったりすることが面倒”“椅子に座ると先輩から注意されてしまう”等理由は様々でした…

食事介助の方って認知症で食事が理解できない方や身体が思うように動かなくなってしまい、自分で食べたくても食べられなくなってしまった方が主です。自分のタイミングで食べることが出来ないため介助だけでも咽やすいうえにさらに姿勢が崩れてしまったら余計に咽ますよね。

しっかり「食べにくい。」と言える方は良いですが言いたくても言えない方、介助してもらっているのに申し訳ないと思っている方、食事を食べている事を理解できていない方は何も言えないことも少なくありません。

時々こっそり「あなたの介助が一番食べやすい。」とおっしゃられる方がいらっしゃいますが、なんだかとても申し訳ない気持ちになります。介助をする際は利用者様と同じ目線になれるように椅子に座って介助しましょう。

先輩に言われてしまうとやりたくても出来ないかもしれませんが、会議の議題に出してみる・看護師やST・OTから指導してもらう・真似しないと自分に言い聞かせて椅子に座って介助する等試していただきたいと思います。誤嚥した時に後悔するなら是非解決しましょう!!

【2. 食事姿勢を整える】

仙骨座りや左右に傾いていたり、後ろにのけぞったりする体勢になっていませんか?またはリクライニングシートを倒しすぎたりベッドのギャッチが上がっていなかったりしていませんか?姿勢が崩れた状態で食事を摂ると気管に入りやすくなってしまいます。

STさんやOTさんが常駐している場合は相談して対処してもらう必要があります。いない場合は自分たちで解決しなくてはなりませんが、看護師も交えて対処できると良いですね。今はYoutubeで座位の治し方等の情報を得る事が出来る時代です!!

是非活用しながら出来る事から取り入れていただきたいと思います。座位が崩れてしまうのはお尻や背中が痛くてなのか、足の位置が合わないからなのか等原因によって対処方法は異なってきますよね。クッションを使用したり車いすを変更してみたりできる事から行います。

仙骨座りの方の場合、車いすや椅子の前側(膝側)が高くなるようにクッションやタオルをおいてみるだけで解消できた方もいらっしゃいました。円背の方の場合、車いすの座面を円背の曲がり具合に合わせてたゆませたり、椅子の場合は隙間が出来ないようにクッションを入れたりするだけでも姿勢崩れが解消された方もいます。

私は介護職なので身体の仕組みまでは良く理解できていません。できれば専門家の方に見ていただきたいですが、いない場合はどうしても自分たちで解決しないとなりません。YouTubeがあって良かったと本当に感じています!!

【3. 足の位置を確認する】

【2.】と重なる部分がありますが、足の位置も重要です。足が浮いてしまっていたり前の方に伸びていたり、フットレストの上で窮屈に曲がっていたり…。椅子に座りこのような体勢を取ってみてください。きっと姿勢よくすわっている事は難しいと思います。

足が床につかない場合は足台を用意する。足が伸びてしまう場合は座面の高い椅子や車いすに変更する。フットレストの上で窮屈に曲がっている場合はフットレストから足を下す。出来る事はいろいろとあります。足の踏ん張りが効かない方には板を設置してあげると良かったです。

これもSTさんやOTさんがいらっしゃる場合は相談して対処してもらってください。いない場合は参考にしてみてください。

【4. おかずとご飯をぐちゃぐちゃと混ぜない】

本人希望の場合は除きますが、介助が大変だからとおかずを全てご飯に混ぜていませんか?綺麗に分けて乗せているならまだしも、おかずを全部ぐちゃぐちゃに混ぜている光景を見たときは驚きとショックで言葉が出ませんでした…。

しかも、ご飯とは一緒に食べないおひたしやフルーツまで一緒に混ぜている方も居て“自分だったら食べるのかい?”と聞きたくなりました。転職直後だったため直接伝える事は出来ませんでしたが、利用者様に「味分かりますか?」「美味しいですか?」と遠回しに聞いていました。

まぁこんな事してもやっている方には全く響くことが無かったですが、こんな食事食べたくないよなぁ~と思いながら介助していました。慣れてきてからは「私だったらこれ食べられないんですが、食べられますか?」と聞いてみたりしていました!!

「これ何食べているか分かるんですかねぇ~?」「別々で食べたいと思いませんか?」「自分の食事がこんな風に出てきたら食べますか?」とも聞いていました。だいたい帰ってくる返答は“食べたくないです”“何を食べているか分からないと思います”という事でした。

そこからは次第に全部混ぜる事はなくなり、1品食べ終わったら次の1品をご飯に乗せるようにな流れになりました。大きな一歩だと感じています!私の場合は言える人なのでいいですが、言えない人は心を痛めているんだろうなぁ~と思っています…。

食事介助に時間がかかるのは分かります。しかし、全部混ぜても混ぜなくても食べる量が変わることはありません。時間もそんなに変わりません!!食事の度に何を食べているのか分からない・まずい食事を食べるよりも味が良くわかるように介助していきたいなぁと思っています。

【5. 薬をご飯と混ぜない】

ご飯に薬をぐちゃぐちゃと混ぜる光景を見ることがあります。薬って苦いですよね。苦い薬を美味しいご飯に混ぜたらおいしいわけがありません。苦くて飲めない方もいらっしゃるとは思いますが、仕方がないと決めつけずに出来る工夫をして頂きたいなぁと思っています。

例えば水分ゼリーやトロミのついた水分で薬を包むようにしたり、食感で吐き出されてしまう場合は食事を少し別皿に移してその分だけに薬を混ぜたりするだけで変わってきます。美味しい食事は美味しく召し上がって頂きたいですよね。

漢方もご飯に混ぜているしまっては白いご飯が茶色になりますし、臭いも漢方独特なので食べたいとは思えませんよね。もし数口食べていらないとなった場合薬が飲めないことにも繋がります。苦い思いは少なくなるように工夫出来たらいいですね。“お薬飲めたね”等を使用するのもありだと思います。

薬なので中々試す事は難しいですが、一度職員が体験する必要があるよなぁ~と感じています。出来たらご飯のぐちゃぐちゃ混ぜも一緒にやってみたいと思っています!!自分が体験してみないと相手の気持ちって案外分からないものなのかなぁ~と感じています。

【6. 咽る原因を探る】

何に咽ているのかを探ることってとても大切です。咽るには原因があります。食事形態なのか、食材なのか、トロミの付き方が弱いのか、水分でなのか等を観察して咽るものを取り除いていく事で誤嚥や誤嚥性肺炎を防ぐことに繋がります。

意外と食形態を細かくしすぎて咽てしまう方もいらっしゃり、一口大やあら刻みに形態を上げたことで咽が軽減されたケースもあります。細かい方が結構気管に入りやすいです。また、“お酢”がきつくて咽る方もいらしゃいます。私でも咽てしまう時があるので、利用者様は咽やすいだろうなぁと思います。

何に咽ているのかを記録やメモ等に書き出して分析していく事・周知していく事が大切になってくると思っています。ある程度その食材で咽ると分かれば食事形態やトロミの強さを変更するなどして対策しましょう!!

【7. 盛り付けを綺麗にする】

取り分け配膳を行っていた時、汁が垂れていようがグチャっとよそろうがお構いなしの方が居ました。見た目って大切ですよね。また、お皿を持った時にぬるっと汚れていたら嫌ですよね。お店のように時間をかけて綺麗に盛り付ける必要はありませんが見栄えが悪くないように盛り付けましょう。

汚れた部分はふき取る・間違って違うお皿に盛りつけてしまったら一度お皿をゆすいで綺麗にしてから盛り付ける等些細な事ですが些細な事こそ積み重ねだと思います。利用者様って結構見ています。「あの人の時はお皿が汚いんだよなぁ~。」「あの人の時は綺麗だよ。」等耳に入ってきます。

利用者様への信用にも繋がってきますので、是非気にしていただきたいポイントです!!

食事について如何でしたでしょうか?結構面倒だなぁと思われましたか?それとも気をつけなくちゃなと思われましたか?ちょっとした事かもしれませんが、この積み重ねが信頼につながると感じています。出来ている人を見ると“いいなぁ”と感じますし信頼度が上がります!!

同じ仕事をするのであれば信頼されながら働いていきたいですよね。“あなたに任せれば安心”ってとっても重要だと思います!是非目標とされる職員を一緒に目指していきましょう!!

 

(2023年1月31日)


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