ケアマネ
『横浜介護求人センター』

第10回【食事を食べる際に気をつけたいポイント7選】

私たちは普段食事を食べる際の姿勢ってあまり気にしないですよね…。それは姿勢によって誤嚥するリスクが少ないから。高齢者は姿勢が悪いと誤嚥するリスクが高まります!!咽ることが出来る場合はまだいいですが、静かに誤嚥・窒息している場合もあります。

介護士にならなかったらきっと姿勢なんて気にしなかっただろうなと思います。食事は生きていくうえでなくてはならない事です。また利用者様にとって1日の中での唯一の楽しみになっている場合も多いです。介護士が出来るケアのポイントをまとめました!!

【1. 立ったまま食事介助を行わない】

自分が椅子に座っていて隣に人が立つと自然と見上げる姿勢になり顎が上がりませんか?そのまま食事を介助されたらどうでしょうか?食べやすいですか?私たちは食べられない事は無いかもしれませんが、利用者様はどうでしょうか?

介護現場ではまだ立ったままの食事介助を目にすることがあります。“いつでも動くことが出来るようにと立っている”“座って介助をしなくてはならないと教わったことが無い”“座ったり立ったりすることが面倒”“椅子に座ると先輩から注意されてしまう”等理由は様々でした…

食事介助の方って認知症で食事が理解できない方や身体が思うように動かなくなってしまい、自分で食べたくても食べられなくなってしまった方が主です。自分のタイミングで食べることが出来ないため介助だけでも咽やすいうえにさらに姿勢が崩れてしまったら余計に咽ますよね。

しっかり「食べにくい。」と言える方は良いですが言いたくても言えない方、介助してもらっているのに申し訳ないと思っている方、食事を食べている事を理解できていない方は何も言えないことも少なくありません。

時々こっそり「あなたの介助が一番食べやすい。」とおっしゃられる方がいらっしゃいますが、なんだかとても申し訳ない気持ちになります。介助をする際は利用者様と同じ目線になれるように椅子に座って介助しましょう。

先輩に言われてしまうとやりたくても出来ないかもしれませんが、会議の議題に出してみる・看護師やST・OTから指導してもらう・真似しないと自分に言い聞かせて椅子に座って介助する等試していただきたいと思います。誤嚥した時に後悔するなら是非解決しましょう!!

【2. 食事姿勢を整える】

仙骨座りや左右に傾いていたり、後ろにのけぞったりする体勢になっていませんか?またはリクライニングシートを倒しすぎたりベッドのギャッチが上がっていなかったりしていませんか?姿勢が崩れた状態で食事を摂ると気管に入りやすくなってしまいます。

STさんやOTさんが常駐している場合は相談して対処してもらう必要があります。いない場合は自分たちで解決しなくてはなりませんが、看護師も交えて対処できると良いですね。今はYoutubeで座位の治し方等の情報を得る事が出来る時代です!!

是非活用しながら出来る事から取り入れていただきたいと思います。座位が崩れてしまうのはお尻や背中が痛くてなのか、足の位置が合わないからなのか等原因によって対処方法は異なってきますよね。クッションを使用したり車いすを変更してみたりできる事から行います。

仙骨座りの方の場合、車いすや椅子の前側(膝側)が高くなるようにクッションやタオルをおいてみるだけで解消できた方もいらっしゃいました。円背の方の場合、車いすの座面を円背の曲がり具合に合わせてたゆませたり、椅子の場合は隙間が出来ないようにクッションを入れたりするだけでも姿勢崩れが解消された方もいます。

私は介護職なので身体の仕組みまでは良く理解できていません。できれば専門家の方に見ていただきたいですが、いない場合はどうしても自分たちで解決しないとなりません。YouTubeがあって良かったと本当に感じています!!

【3. 足の位置を確認する】

【2.】と重なる部分がありますが、足の位置も重要です。足が浮いてしまっていたり前の方に伸びていたり、フットレストの上で窮屈に曲がっていたり…。椅子に座りこのような体勢を取ってみてください。きっと姿勢よくすわっている事は難しいと思います。

足が床につかない場合は足台を用意する。足が伸びてしまう場合は座面の高い椅子や車いすに変更する。フットレストの上で窮屈に曲がっている場合はフットレストから足を下す。出来る事はいろいろとあります。足の踏ん張りが効かない方には板を設置してあげると良かったです。

これもSTさんやOTさんがいらっしゃる場合は相談して対処してもらってください。いない場合は参考にしてみてください。

【4. おかずとご飯をぐちゃぐちゃと混ぜない】

本人希望の場合は除きますが、介助が大変だからとおかずを全てご飯に混ぜていませんか?綺麗に分けて乗せているならまだしも、おかずを全部ぐちゃぐちゃに混ぜている光景を見たときは驚きとショックで言葉が出ませんでした…。

しかも、ご飯とは一緒に食べないおひたしやフルーツまで一緒に混ぜている方も居て“自分だったら食べるのかい?”と聞きたくなりました。転職直後だったため直接伝える事は出来ませんでしたが、利用者様に「味分かりますか?」「美味しいですか?」と遠回しに聞いていました。

まぁこんな事してもやっている方には全く響くことが無かったですが、こんな食事食べたくないよなぁ~と思いながら介助していました。慣れてきてからは「私だったらこれ食べられないんですが、食べられますか?」と聞いてみたりしていました!!

「これ何食べているか分かるんですかねぇ~?」「別々で食べたいと思いませんか?」「自分の食事がこんな風に出てきたら食べますか?」とも聞いていました。だいたい帰ってくる返答は“食べたくないです”“何を食べているか分からないと思います”という事でした。

そこからは次第に全部混ぜる事はなくなり、1品食べ終わったら次の1品をご飯に乗せるようにな流れになりました。大きな一歩だと感じています!私の場合は言える人なのでいいですが、言えない人は心を痛めているんだろうなぁ~と思っています…。

食事介助に時間がかかるのは分かります。しかし、全部混ぜても混ぜなくても食べる量が変わることはありません。時間もそんなに変わりません!!食事の度に何を食べているのか分からない・まずい食事を食べるよりも味が良くわかるように介助していきたいなぁと思っています。

【5. 薬をご飯と混ぜない】

ご飯に薬をぐちゃぐちゃと混ぜる光景を見ることがあります。薬って苦いですよね。苦い薬を美味しいご飯に混ぜたらおいしいわけがありません。苦くて飲めない方もいらっしゃるとは思いますが、仕方がないと決めつけずに出来る工夫をして頂きたいなぁと思っています。

例えば水分ゼリーやトロミのついた水分で薬を包むようにしたり、食感で吐き出されてしまう場合は食事を少し別皿に移してその分だけに薬を混ぜたりするだけで変わってきます。美味しい食事は美味しく召し上がって頂きたいですよね。

漢方もご飯に混ぜているしまっては白いご飯が茶色になりますし、臭いも漢方独特なので食べたいとは思えませんよね。もし数口食べていらないとなった場合薬が飲めないことにも繋がります。苦い思いは少なくなるように工夫出来たらいいですね。“お薬飲めたね”等を使用するのもありだと思います。

薬なので中々試す事は難しいですが、一度職員が体験する必要があるよなぁ~と感じています。出来たらご飯のぐちゃぐちゃ混ぜも一緒にやってみたいと思っています!!自分が体験してみないと相手の気持ちって案外分からないものなのかなぁ~と感じています。

【6. 咽る原因を探る】

何に咽ているのかを探ることってとても大切です。咽るには原因があります。食事形態なのか、食材なのか、トロミの付き方が弱いのか、水分でなのか等を観察して咽るものを取り除いていく事で誤嚥や誤嚥性肺炎を防ぐことに繋がります。

意外と食形態を細かくしすぎて咽てしまう方もいらっしゃり、一口大やあら刻みに形態を上げたことで咽が軽減されたケースもあります。細かい方が結構気管に入りやすいです。また、“お酢”がきつくて咽る方もいらしゃいます。私でも咽てしまう時があるので、利用者様は咽やすいだろうなぁと思います。

何に咽ているのかを記録やメモ等に書き出して分析していく事・周知していく事が大切になってくると思っています。ある程度その食材で咽ると分かれば食事形態やトロミの強さを変更するなどして対策しましょう!!

【7. 盛り付けを綺麗にする】

取り分け配膳を行っていた時、汁が垂れていようがグチャっとよそろうがお構いなしの方が居ました。見た目って大切ですよね。また、お皿を持った時にぬるっと汚れていたら嫌ですよね。お店のように時間をかけて綺麗に盛り付ける必要はありませんが見栄えが悪くないように盛り付けましょう。

汚れた部分はふき取る・間違って違うお皿に盛りつけてしまったら一度お皿をゆすいで綺麗にしてから盛り付ける等些細な事ですが些細な事こそ積み重ねだと思います。利用者様って結構見ています。「あの人の時はお皿が汚いんだよなぁ~。」「あの人の時は綺麗だよ。」等耳に入ってきます。

利用者様への信用にも繋がってきますので、是非気にしていただきたいポイントです!!

食事について如何でしたでしょうか?結構面倒だなぁと思われましたか?それとも気をつけなくちゃなと思われましたか?ちょっとした事かもしれませんが、この積み重ねが信頼につながると感じています。出来ている人を見ると“いいなぁ”と感じますし信頼度が上がります!!

同じ仕事をするのであれば信頼されながら働いていきたいですよね。“あなたに任せれば安心”ってとっても重要だと思います!是非目標とされる職員を一緒に目指していきましょう!!

 

(2023年1月31日)


第9回【知って得するおむつのプチ知識】

昨年“おむつ情報局”主催のおむつのセミナーを受講し終え晴れて“地域おむつアドバイザー”の一員となることが出来ました。勉強すればするほど排泄について奥が深くて難しいなぁと思う事が多くまだまだ半人前ですが、学んだ事を広めていけたらなと思いまとめました。

勉強して始めて知ったこともあり今までの考え方が間違っていたのだと驚いた事もあります!!少しでも皆さんのお役に立つことが出来ればうれしいです。ちなみにですが、一般的におむつと呼ばれているものは“テープ型おむつ”リハパンは“パンツ型おむつ”と呼ばれています。

地域おむつアドバイザーとしてテープ型、パンツ型と記載していきますのでよろしくお願いいたします。

【1. 総吸収量と目安吸収量がある】

テープ型、パンツ型おむつやパッドには“総吸収量”と“目安吸収量”があります。市販されているものは全て“目安吸収量”で書かれていますが、施設や病院専用の物には“総吸収量”しか書かれていません。

今までは袋に書かれていた吸収量で選定していましたがこの選定方法は間違っていたという事が分かりました。“総吸収量”とは端から端までもうこれ以上吸えないという状態で“目安吸収量”では荷重をかけても逆戻りしないという事です。これはセミナーを受けて初めて知り、目から鱗でした!

今までは施設用の吸収量を参考に尿測して選定していましたが、MAXまで吸収する場合は肌に逆戻りする可能性があるとの事。これでは漏れや皮膚トラブルを起こしやすくなってしまいますよね!施設用の場合は自分たちで目安吸収量を計算して選定しなければなりません。

メーカーさん、施設用も目安吸収量で書いてください…と思ってしまいました(笑)ちなみにですが、総吸収量を目安吸収量に直すにはメーカーによっても異なりますが概ね5~7割程度の計算が多いです。例えば総吸収量500㏄のパッドの場合の目安吸収量は250㏄~350㏄となります。

大分変ってきますよね!!これを知らず尿測した時に400ml以上出ている方の場合、総吸収量500㏄のパッドを使用していると漏れる原因になるという事です。本当に知ると知らないとでは対応が変わってくるなぁと思いました。是非ご参考にしてみてください。

【2. テープ型おむつやパッドには破れやすい方向がある】

テープ型おむつやパッドは縦の引っ張る力には強いですが、横の引っ張りには弱い性質があります。パッド交換時に横方向に引っ張って破ってしまったことありませんか?破けてしまうと中のポリマーや綿状パルプ、吸収紙が出てきてしまい大変な事に…。

微調整する際でも横方向に引っ張らないように気をつけましょう!!

【3. ギャザーの立て方のポイント】

ギャザーってとっても重要な役割を果たしています。ギャザーをしっかりと立てている時と立てていない時では失禁率が大分変ってきます。ギャザーの重要性を理解してパッド交換している方の時は失禁が少ないなぁと感じています。

ギャザーの役割は“防波堤”をイメージしていただくと分かりやすいかと思います。防波堤がある場所と無い場所では洪水の危険性が変わってきますよね。ギャザーをしっかり立てるように意識するだけでも失禁率が減ってきますので意識して当ててみましょう!!

また、今まで私はギャザーを立てる際は手でギャザーを引っ張って立てていましたが、なんと!前後に軽く引っ張るだけで簡単にギャザーが立つという事を知りました!!驚きでした。手で引っ張っていた方は是非前後に引っ張ることを試してみてください。

パンツ型おむつの場合は前後に軽く引っ張るとギャザーが立ちやすくなります。軽く引っ張ってもギャザーが立たない時は指で軽く引っ張って立ててください。

【4. 立体ギャザーはゴム製】

ギャザーの素材についてセミナーを受けるまでは考えたこともありませんでした。学べば確かに伸縮する為ゴム製という事が容易に理解することが出来ました。ゴム製という事は述べた通り伸縮する性質がありますので扱いには十分に気をつけないといけません。

鼠径部にピッタリ沿わそうと引っ張って当ててしまうとその後縮もうとする反動で皮膚を擦ってしまい皮膚トラブルと起こす原因になってしまいます。鼠径部に赤い直線が出来てしまっている時はギャザーを引っ張って当てていないか確認する必要があります。

鼠径部に当てる時は軽く、優しく当てるようにしましょう。ギャザーがしっかりと鼠径部に当たっていない時は自分で当ててみるとよくわかりますが違和感が凄いです!気持ち悪いのでギャザーの位置を気にしながら対応できると良いですね。

【5. ギャザーは横向きには弱い】

仰臥位で寝ている方よりも側臥位で寝ている方の方が失禁している事が多く無いですか?実はギャザーは仰向けの状態ではしっかりと防波堤の役割を果たしてくれますが、横向きの状態では排尿の重みでギャザーが倒れやすく防波堤の役割をしっかりと果たすことが難しくなります。

失禁が多い場合は無理してパッドを1枚で使用するよりもテープ型おむつの検討をすることも大切です。また、側臥位になる場合、パッドを下側多めに当てる事も有効です。実際に下側多めに当てる事で失禁が無くなった方もいました。

この場合は尿量とパッドのどの範囲が濡れていて、どの範囲は濡れていないか、何時ごろの排尿が一番多くどのタイミングで交換した方がいいのか、一定期間検証して当てる面積を工夫していきました。分析することがとても重要です!

おむつのプチ情報いかがでしたでしょうか?学ぶ事って大切だなぁ~とセミナーを受けて身をもって感じました。今までは感覚で行ってきていましたが、メーカーさんやおむつを専門で研究していらっしゃる方々の情報は凄いです!

これからも沢山学んでブログを読んでくださっている皆さんへ分かりやすく情報を発信していきたいと思っていますので楽しみにお待ちください。

(2023年1月20日)


キャリアコンサルタントによる個別相談会

【キャリアコンサルタントによる個別相談会(オンライン)】

  • 今の職場が本当に自分に合っているのか、比較できないからわからなくて・・・
  • 転職して失敗と思ったら、取り返しがつかないし・・・不安。
  • 転職したいけど、転職活動する暇がないなぁ・・・
  • 情報が色々あってどこが自分に合っているのかわからないなぁ・・・
  • 状況によって働き方を変えたいし、キャリアプランを相談したいなぁ・・・
  • 年齢的に難しいのかな。でも生涯現役でまだまだ頑張りたいし・・・

などなど

色々不安なことも多いかと思います。

現状のことや将来の展望をお聞かせいただき、キャリアコンサルタントがアドバイスいたします。
転職をご希望の方にはヒアリングを元に、転職活動の伴走支援もさせていただきます。
是非、この機会に一度ご相談下さい。

※オンラインによる個別相談となります。完全無料。

個別相談会ご予約はこちら

(2023年1月4日)


第8回【介護士になって得意になった事7選】

介護の仕事に就くまでは不得意だったりやらなくても問題が無かった事も、今では出来るようになったり得意になったりしたものが沢山あります。

介護士の仕事って排泄・食事・入浴のイメージが強く、入職当時はそれ以外の仕事が多岐にわたるとは考えもつきませんでした。できない事から逃げる事も出来ますが、私は性格上“出来ない”と逃げるのが嫌いでとことんやってみたいタイプなのでどんどんトライしています!!

好奇心旺盛な性分で失敗することも多々ありますが、失敗から学ぶ事の方が多いので自分の財産になって行っていると感じています。今回は介護士になって得意になったことをまとめました。

皆さんも得意になった事ありますか?また、私と同じように“これ私も出来るようになったよ!!”という事がありますか?楽しんでみて頂けたら幸いです。

【1. 裁縫】

裁縫って学生の頃から家庭科の授業でミシンを使う事もあり、ある程度は出来ていました。得意という程ではありませんでしたが、就職してからウロバックカバー・柵カバー・湯たんぽカバー・アームカバーやフットカバーを作ったり破けを治したり何かと裁縫をするようになりました。

初めはミシンを持っていなかったため手縫いで頑張っていましたが、コロナでマスクが足りなくなった時にミシンを購入しマスクを作るようにもなりました。今ではアイディアが浮かんだら作ってみるというルーティンになっています。ミシンは素晴らしいですね。

使えば使うほどクオリティーが上がっていくのを実感しています。プライベートでも使えることに越したことは無いので、使えるようになって良かったなと思っています。

【2. お菓子作り】

お菓子作りなんてバレンタインデーの日にチョコかクッキーを作るのが精一杯でした。料理が得意では買ったので、お菓子を作るだけでもとても大変な作業でした。就職してからは誕生日会やクリスマスなどで何かとケーキ屋お菓子作りをする機会があり苦手ながらも頑張りました。

今では炊飯器でケーキを作ったり、ワッフルや季節のデザート、アップルパイ、ベーグル等を作ったりできるようになりました。凄くないですか!!?毎年少しずつ上達していき、食事形態によって硬さや細かさを調整できるようにもなりました。

お菓子作りが出来るといろんな行事を企画して利用者様と一緒に作ることが出来るので出来るようになって良かったなと思っています。

【3. 掃除】

掃除と言えば簡単な掃除はいつも行っていましたが、大掃除でのカーテン洗濯・エアコン掃除・加湿器や壁の汚れ・トイレの臭い等々、家に居るだけでは調べたりそこまで行わなかった掃除も出来るようになりました。

今はネットで情報収集することが出来る為本当にありがたいです。この汚れには重曹・セスキ炭酸・クエン酸等いろんなものを100円ショップでそろえて簡単に掃除が出来るので助かっています。施設内の掃除は時間がかかる為毎年11月から開始しています。

洗濯できない布製品を洗う機械や窓や玄関の汚れが簡単に落ちる掃除グッズなどを個人で買って施設で使うなんて事も。掃除が好きになりましたし、自宅も綺麗になりました!!一石二鳥です。こういう仕事がなかったらきっと調べもしなかったことと思っています。

【4. PowerPoint】

学生の頃もパワーポイントは使っていましたが、施設として発表をする際に作り方のセミナーを受けさせてもらってから格段に作り方が変わりました。見やすさ、参加者を退屈させないようなスライドを意識して作るようになりました。

以前勤めていた施設では毎年ユニットごとに前年度の反省を踏まえた上で今年度の目標を発表する習慣があり、パワーポイントは大いに役立ちました。施設代表で発表した時も見やすかったとの評価を頂け、自信に繋がりました。

パワーポイントって文字がズラズラ書いてあると読みにくいし、文字が全部書いてあると配布資料を見返せばいいと思い真剣に聞かない方が多いのですが、配布資料を穴埋めにすることで聞き漏らしたらまずいと思う心理が働くので作り方に工夫が必要だと学びました。

【5. Excel】

Excelも学生の頃から使っていましたが、印刷をかける時にずれていたり白紙の部分が印刷されてしまったり、関数など本当に苦手意識がありました。出来たらワードで済むならワードで作っていた程です。

介護の仕事を始めてから何かと表を使う事が多く、毎月の曜日変更や色の変更が自動化出来たらいいなぁと思うようになりました。これもネットで情報を集め関数データを入れて作れるようになりました。いろんな方から依頼される程まで出来るようになりました。

誰かに頼ったりできないと諦めた方が速いかもしれませんが、好奇心旺盛で負けず嫌いな性格の私はとにかく1度は自分でやってみないと気が済まないので時間がかかってもやってみています。できたときの達成感は良いですよ!!

【6. Photoshop】

カメラが趣味な事も相まってPhotoshopにも手を出すようになりました。本を買って独学で学んでおり、初めはなんのこっちゃと混乱することが多かったですが、失敗を重ね覚えていく事でどんどんできるようになってきました。

季節の花と背景透過した利用者様を合成して印刷する事で利用者様やご家族様に喜んでいただけていたので初めて良かったなと思っています。自分で撮影した写真を大きく引き伸ばして季節ごとの風景を飾ることが出来るようになった事も良かったなと感じています。

施設ではだいたいデジタルカメラを各ユニットに用意していることが多いですが、一眼レフを使い始めると画質の違いに愕然とします。ここぞという時(例えば誕生日会や行事)の時には一眼レフを持って行って撮影するようにしています。

介護の写真コンクールで何度か入選することも出来て嬉しい限りです。また、パワーポイントでの発表時に利用者様の写真を加工して載せる事が出来るので他の人と差をつけることが出来ていいですよ!!西本貴美子さんのような楽しい写真を沢山作りたいなぁと思っています。

【7. 動画編集】

こちらも完全に趣味です。もともと動画を作ってみたいなぁという気持ちがありましたが、そこに職場の同僚から結婚式の出し物を依頼されて本格的に動画編集に足を踏み入れました。自分のパソコンのスペックの問題でフリーズしてしまう事が多く大変でした。

何よりPowerPointとは比べものにならない程時間がかかる・かかる・かかる…。動画編集初心者なので数十秒の編集にも1時間程度かかり、エフェクトや文字入れ、背景透過等手探り状態・YouTubeで作り方を調べながら作っていました。

依頼された職員に気が付かれないように休みの日に施設に行って職員や利用者様の動画を撮影し、相談室で作りこむなんてことも。精一杯作って結婚式で流した時、驚きと涙を流していた姿を見て疲れは一気に吹き飛びましたね。頑張ってよかったと思いました。

その後動画編集にはまり、もっとこうしたい。もっとこういうのを作ってみたいという意欲が沸き、毎年の発表スライドをPowerPointから動画に変更させてもらった程です。利用者様にも加わって頂き、PowerPointと絡ませながら作れることも知れたので良かったです。

頑張ってPhotoshopで地道に作っていましたが、フィモーラ9を購入するかずっと悩んでいた程です。購入して沢山作るならいいのですが、年に1回程度しか使わないので今でも購入するかやめるか悩んでいます(笑)

もし購入した際は、撮りためた利用者様の写真を動画に編集しご家族様にお渡し出来たらいいなぁ~とひそかに考えています。施設の方針にもよるのでそれ次第ですが…。

いかがでしたでしょうか?私が出来るようになった事は多分特殊だと思っています。いろんな職員さんから“どこに向かっているの?”“何がしたいの?”と聞かれる事も多々あります。本当にどうなっていきたいんですかね?自分でもわかりません。

しかし、出来る事が増えていく事は決して悪い事ではないと思っています。出来る事が増えるという事は施設としても出来る事が増えるという事で、施設間での差別化にも繋がってきますし、何よりも自分という一介護職としても差別化できると感じています。

これからもどんどんいろんなことにチャレンジしていきたいなと思っています。今気になっているのはプログラミングです。本は購入したので少しづつチャレンジしていきたいと思います!

(2023年1月3日)


第7回【リーダーになって変わった事7選】

リーダーになると今までとは同じ感覚ではいけなくなってくることが増えますよね。どうしても変わらないとやっていけない事もあります。私もリーダーになりたての頃から10年目になる頃では大分考え方が変わったと思います。

今回は自分でもリーダーを担ってから変わったなぁと思う事をまとめました。この記事はInstagram投稿記事の中でもとても反応が良かった記事になります。是非最後までご覧いただけますと幸いです。

【1. 図太くなる】

リーダーになりたての頃って自分がリーダーをやっていけるのか不安の方が大きく、周りにどう思われているのか気にしてよそよそしい感じでした。人一倍他人の気持ちに敏感に気が付いてしまう性格でもあったことから余計に周りの目を気にして過ごしていました。

“あぁ、怒っているよなぁ~”“注意したいけどなんて伝えたら怒らないかなぁ”“これを実施しなくてはならなくなったけど、納得してくれないよなぁ”等々、利用者様ではなく職員の目ばかり気にしてしまっていました。勝手に想像して落ち込む事も少なくありませんでした。

しかしリーダーの年数がたつにつれ“自分の機嫌は自分で取ってくれ!”“意見があるなら態度ではなく意見で示してくれ!”“仕事としてお給金をいただいているのだから決まったことはやってくれ!”と思うように!!

考え方が180度変わっていますよね!!強気な姿勢に自分でも驚きです。リーダーなりたての頃の自信なさげな自分からは想像もできなかったと思います。このような考え方に変化が出たのは何と言っても“自信がついた”事だと思っています。

この10年間でさまざまな困難を乗り越えてきました!!職員間で意見が割れてもめてしまったこともあります。でも腹を割って話す事でよりお互いの考え方を知ることができ、お互いが信頼し合い話し合いながら物事を決めていけるようになりました。

話し合えるという事はとても大切で、利用者様へより良いケアを提供できることに繋がると実感しています。自分に自信が無い時は職員に嫌われないようにという思いが強く、優柔不断な考えや八方美人な考え方で自信がないうえに余計に信頼を無くしてしまっていました。

自分に自信が持てるようになってからは自分の意見をしっかりと伝えるだけでなく、いろんな職員さんの意見を聞きながら“話し合う”事が出来るようになりました。態度が悪い職員がいてもさほど気にしなくなり、逆に「体調悪いんですか?」と聞けるようにまで図太くなりました(笑) “自信”は経験と共についていくものと実体験を元に実感しています。リーダーになりたてて不安に襲われているリーダーさん、今は不安かもしれませんが時間と共に成長します。辛いことも多いですが、リーダーを経験してよかったと声を大にして言えます!一緒に頑張りましょう!!

 

【2. 判断できるようになった】

一般介護職員の時はリーダーや看護師の指示に従っていればいいだけでしたが、リーダーになるとそうもいきません。「どうしますか?」「どうしたらいいですか?」と判断を仰がれることが格段に多くなります!!これも慣れるまでは負担でしかありませんでした。

初めの頃は信頼できる先輩に聞いてアドバイスをもらって返答していましたが、他の職員からすると相談している職員の意見ばかり聞いていると“えこひいき”と思われてしまう事もしばしばありました。自分で決定する自信が無いうえに余計辛かったです。

自分の判断で物事を進めていかなくてはならないため、自分に自信が無い時は本当に責任を負うことが怖くて仕方がありませんでした。でもこれも経験と共に判断が早くなっていきます。勿論判断ミスで利用者様やご家族様にご迷惑をおかけしてしまったこともあります。

判断ミスは結構心にダメージが来るものがありますが、そういう失敗も含め自信や成長していくものだと感じています。逃げてばかりのリーダーよりも自分の考えでしっかり判断できるリーダーの方が信頼されますよね!!ここで大切なのは独断になってはいけないという事です!意見を集約する力が身に付きます。

また、事故対策やヒヤリハット対策、食事や排泄の変更等決めなくてはならないことは多岐にわたります。自分の知識も上げていく事によって自信につながります!!リーダーになったら自分の知識・技術のスキルアップも必須です!!

“知らない”ということが恥ずかしいと知ったふりをしてしまう事は危険をはらんでいます。“知らない”事を“知らない。教えて欲しい”を言える人でいたいと思っているため、どんどん分からないことはおしえてもらっています。いらないプライドは捨てましょう!!

【3. 根拠を述べるようになった】

リーダーになりたての頃は自分での判断が出来ずにすぐ上司や他部署の役職者に相談していました。しかし“で?”“だから?”“何?”“どうして欲しいの”“どうしたいの”と聞かれることが多かったです。上司の立場としては何の考えもなしに相談されても困るだけですよね…。

今となってはそういう返答になってしまうのも仕方がないと理解できますが、当時は“冷たいな”“怖いな”と感じていました。正直相談すること自体嫌になってしまう程で、一人で抱え込むこともありました。

何がきっかけだったのか忘れてしまいましたが、本を読んだかセミナーを受けたかの際に根拠を示すことが大切という事、数字で示すことで納得感が格段に変わるという事を知りました。そこからは数値化、見える化、考察を考えるようになしました。

例えばたまに「なんだか様子がおかしいんです!!」と慌てる職員さんっていませんか?看護師やリーダーとしては「何がどうおかしいの?」ってなりますよね。その場合は伝える前にバイタルを測る・何がどうおかしいのか客観視して話すようにするだけで相談された方の対応って変わってきます。

相談された側の判断材料があるからです。緊急性を要するのか、後で見に行くで大丈夫なのか、病院受診が必要なのか等々…。これが身につくだけで信頼感が格段に変わってきますよ!!

また数値で示すことについてはグラフを利用するようにしていました。単にこう思うではなく、実際に期間を決めてデータに集める事をしました。例えば水分量と覚醒の因果関係を調べる際には何時に何を何CC飲んだのか、時間も4時間おき程度にまとめ覚醒状態を〇△□で記録する。

正式な記録以外の追加業務になる為、簡単に記録できるように〇つけできるようにするや記号を使う等負担にならないようにする工夫が大切でした。どうだったのか文書を記録するようにしていた時は負担でしかなく、途中から記載が無くなってしまいました。

データを取ることでそう思っていただけで実際は変化がなかったことや、思っていたこととは異なった成果が出た等結構面白い結果になることもしばしばありました。自分たちも目で見ることで納得できますが、説得する際にはとても効力があります!!

嫌がる前にとりあえずやってみる。やってみて意見を言うようにしていました。“~だろう”“きっと無理だよ!”“やっても意味ないと思う”等の想像ではなくやってみた結果を言われた方が納得できますよね。数値化大事です!!

ここだけの話ですが、介護リーダーの参考書を沢山買って読み漁っていました。読んですぐに実行できるわけではありませんが、たくさん読んだことで学んだこと、活かせた事があります。リーダー像を見つけるのに必死でしたねぇ~(笑)

【4. 説得できるようになった】

【3.】の内容と重なりますが、根拠や数値があることによって説得することが出来るようになります。また、上司からの無理難題を振られた際も「無理だと思っていると思いますが、上司に納得してもらうためには実際にやってみてデータを示すしかないんです。」と言えばだいたい実行してくれます。

口で言うだけよりもデータがあった方が説得しやすいと伝えるとやりたくない職員もやらなくていい理由を作りたいため意外と積極的に実行してくれていました。これは驚きでした!!もちろんやらない職員もいますが、やらないとデータを取る期間が延びるだけなので結局は他の職員に促され行っていました。

上司も同様でただ単に“無理だと思います”“できません”“やる意味が理解できません”“それは他の施設だからできるんです”と言われるよりも実際に実行してみたデータを見れば納得しやすくなります。

【3.】でもお伝えしましたが、できないと思っていたが実際に行ってみたら出来てしまった、成果が出たなんて事もあるので、一概に“できない”とは言えなくなりました(笑)また、自分の好奇心に火が付き一度はトライしてみたいと思うようになりました。

データ、数値化って強いなぁと実感しています!!

【5. 積極的に動く】

一般の介護職員の時は自分の仕事だけ気にして行っていました。リーダーになってからは自分の仕事以外にユニット職員の仕事も把握しなくてはなりません。仕事の進捗状況を確認したり、一緒に調整したり、期間を決めて実行できるように声をかけたりしていました。

ユニット内での問題も常に吸い上げ利用者様が過ごしやすい環境にするだけではなく、職員も働きやすい環境を作るように意識していました。主に“もっとこうした方がやりやすいなぁ~”“これあると便利”という声を聞き、早めに対処します。

動線も見直し無駄な時間を省くようにするだけでもストレスなく働くことが出来ると感じています。時間は有限です。少しでも時短短縮になるのであれば解消していきます。これを繰り返すことで年間比で大きな時間のロスを減らすことに繋がります!!

行動するのにはスピード感が大切です!!いいなと思ったら、これで悩みが解決すると思ったらすぐに行動に起こすようにしていました。行動力はもともとあったので自分に合っているやり方だと思っています。苦手な人には苦かもしれませんね…。

それ以外にもケア、掃除、補充等も我先にと動くようにしていました。リーダーが率先して行うユニットでは他職員も自発的に動く人が増え、手を抜くリーダーの場合はやる気のあった職員でさえ手を抜いてしまう傾向にあると感じています。

自分が率先して動く姿を見せていく事は大切で、自分が沢山動くからこそ相談や依頼しやすい関係性を築くことが出来ると思います。まずは率先して動きましょう!!

【6. 個性を生かす】

人にはそれぞれ得意・不得意ってありますよね。リーダーなりたての頃は得意・不得意に関係なくどんな仕事でもやるのが社会人!!と思っていましたが、実際はそうもいかない事が多いです。

介護現場独特なのか「パソコンできないからやらない。できる人やって~」「これ苦手なんだよね~。やりたくない。」が結構横行していてその我儘が通用してしまうなんて事も…。苦手でも我慢してこなしている職員にしてみれば“ずるい”と不満に繋がります!

これを無くすために得意・不得意に関連した業務担当を依頼することにしました。得意な事を仕事にするとやる気がアップしどんどん計画を立ててくれる職員や積極的に行動してくれる職員が増えました!!単純ですがこれも大事な采配なのだと思いました。“得意な事を活かす采配”が重要です!!

不得意な事に関してはやらなくていいのではなく、目で見て分かるように工夫しました。イラストや文書を添える、手順を書き出すだけで“苦手だからやらなくていいよ”から“苦手だけど、これを見てやってみて”に変わりました。

誰が見ても分かるように作ることを意識し、一度はそれを見ながら一緒に作業を行いそのあとは自分で行っていただきます。それでも“できない”“苦手”“やって”という言葉をかけられること多いですが、見てやってみて分からない所があれば相談してくださいというスタンスを貫きました。

キツイと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、お給金をいただいている以上最低限の事は出来るようになって頂かないといけないと思っています。リーダーがなんでもかんでもやってしまうのは優しさではなく、できるようにしていく事が優しさだと自分に言い聞かせています(笑)

出来るようになる事で職員の自信にも繋がります。実際に感謝してくださった職員さんも沢山います!変わろうと思うのは本人次第ですが、そのきっかけを提供できるようになりたいなと思っています。

【7. 感謝するようになる】

一般の介護職員の時は全く感謝しなかったというわけではありませんが、今まで以上に感謝するようになりました。一般の介護職員の時ってリーダーの仕事に関して「ありがとうございます。」と伝えたり、他の職員の担当仕事に感謝したりする事って案外無かったように思います。

リーダーになると仕事を振る立場である為、行ってもらったら「ありがとうございます。」と感謝することが多くなりました。自分の時間の中で積極的に行ってくださっているので本当に感謝しかありません。

他にも手が回らないと思っていたところをフォローしてくれたり、いろんなことに気が付いて提案してくれたり、身を案じてくれたり、自分がやりますと言ってくれたり…本当にたくさんの職員さんに支えられながらリーダー業務をこなすことが出来ています!!

リーダーって指示や判断するだけでなく、みんなが働きやすい環境を整備する事、裏方として率先して動くことも大切な役割だと思うようになりました。お互いがフォローし合って仕事が出来る環境って素敵ですよね!!

結構偉そうなことを述べてしまいましたが、私もまだまだ至らない事が多くもっともっと成長していなくてはならないと思っています。今はSNSの普及で色んな介護士さんや他の業種で社長をされている方などの考え方や行動を学べる時代になりました。

沢山吸収してともに成長できる関係性を作れる人になりたいと思っています!!人は生涯学習していくものと聞きますが、本当だなぁと感じています。ストップしてしまったらそこで成長は止まってしまいます。常に動ける人でありたいと自分に喝を入れています(笑)

 

(2022年12月22日)


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