サ責
『横浜介護求人センター』

第10回【食事を食べる際に気をつけたいポイント7選】

私たちは普段食事を食べる際の姿勢ってあまり気にしないですよね…。それは姿勢によって誤嚥するリスクが少ないから。高齢者は姿勢が悪いと誤嚥するリスクが高まります!!咽ることが出来る場合はまだいいですが、静かに誤嚥・窒息している場合もあります。

介護士にならなかったらきっと姿勢なんて気にしなかっただろうなと思います。食事は生きていくうえでなくてはならない事です。また利用者様にとって1日の中での唯一の楽しみになっている場合も多いです。介護士が出来るケアのポイントをまとめました!!

【1. 立ったまま食事介助を行わない】

自分が椅子に座っていて隣に人が立つと自然と見上げる姿勢になり顎が上がりませんか?そのまま食事を介助されたらどうでしょうか?食べやすいですか?私たちは食べられない事は無いかもしれませんが、利用者様はどうでしょうか?

介護現場ではまだ立ったままの食事介助を目にすることがあります。“いつでも動くことが出来るようにと立っている”“座って介助をしなくてはならないと教わったことが無い”“座ったり立ったりすることが面倒”“椅子に座ると先輩から注意されてしまう”等理由は様々でした…

食事介助の方って認知症で食事が理解できない方や身体が思うように動かなくなってしまい、自分で食べたくても食べられなくなってしまった方が主です。自分のタイミングで食べることが出来ないため介助だけでも咽やすいうえにさらに姿勢が崩れてしまったら余計に咽ますよね。

しっかり「食べにくい。」と言える方は良いですが言いたくても言えない方、介助してもらっているのに申し訳ないと思っている方、食事を食べている事を理解できていない方は何も言えないことも少なくありません。

時々こっそり「あなたの介助が一番食べやすい。」とおっしゃられる方がいらっしゃいますが、なんだかとても申し訳ない気持ちになります。介助をする際は利用者様と同じ目線になれるように椅子に座って介助しましょう。

先輩に言われてしまうとやりたくても出来ないかもしれませんが、会議の議題に出してみる・看護師やST・OTから指導してもらう・真似しないと自分に言い聞かせて椅子に座って介助する等試していただきたいと思います。誤嚥した時に後悔するなら是非解決しましょう!!

【2. 食事姿勢を整える】

仙骨座りや左右に傾いていたり、後ろにのけぞったりする体勢になっていませんか?またはリクライニングシートを倒しすぎたりベッドのギャッチが上がっていなかったりしていませんか?姿勢が崩れた状態で食事を摂ると気管に入りやすくなってしまいます。

STさんやOTさんが常駐している場合は相談して対処してもらう必要があります。いない場合は自分たちで解決しなくてはなりませんが、看護師も交えて対処できると良いですね。今はYoutubeで座位の治し方等の情報を得る事が出来る時代です!!

是非活用しながら出来る事から取り入れていただきたいと思います。座位が崩れてしまうのはお尻や背中が痛くてなのか、足の位置が合わないからなのか等原因によって対処方法は異なってきますよね。クッションを使用したり車いすを変更してみたりできる事から行います。

仙骨座りの方の場合、車いすや椅子の前側(膝側)が高くなるようにクッションやタオルをおいてみるだけで解消できた方もいらっしゃいました。円背の方の場合、車いすの座面を円背の曲がり具合に合わせてたゆませたり、椅子の場合は隙間が出来ないようにクッションを入れたりするだけでも姿勢崩れが解消された方もいます。

私は介護職なので身体の仕組みまでは良く理解できていません。できれば専門家の方に見ていただきたいですが、いない場合はどうしても自分たちで解決しないとなりません。YouTubeがあって良かったと本当に感じています!!

【3. 足の位置を確認する】

【2.】と重なる部分がありますが、足の位置も重要です。足が浮いてしまっていたり前の方に伸びていたり、フットレストの上で窮屈に曲がっていたり…。椅子に座りこのような体勢を取ってみてください。きっと姿勢よくすわっている事は難しいと思います。

足が床につかない場合は足台を用意する。足が伸びてしまう場合は座面の高い椅子や車いすに変更する。フットレストの上で窮屈に曲がっている場合はフットレストから足を下す。出来る事はいろいろとあります。足の踏ん張りが効かない方には板を設置してあげると良かったです。

これもSTさんやOTさんがいらっしゃる場合は相談して対処してもらってください。いない場合は参考にしてみてください。

【4. おかずとご飯をぐちゃぐちゃと混ぜない】

本人希望の場合は除きますが、介助が大変だからとおかずを全てご飯に混ぜていませんか?綺麗に分けて乗せているならまだしも、おかずを全部ぐちゃぐちゃに混ぜている光景を見たときは驚きとショックで言葉が出ませんでした…。

しかも、ご飯とは一緒に食べないおひたしやフルーツまで一緒に混ぜている方も居て“自分だったら食べるのかい?”と聞きたくなりました。転職直後だったため直接伝える事は出来ませんでしたが、利用者様に「味分かりますか?」「美味しいですか?」と遠回しに聞いていました。

まぁこんな事してもやっている方には全く響くことが無かったですが、こんな食事食べたくないよなぁ~と思いながら介助していました。慣れてきてからは「私だったらこれ食べられないんですが、食べられますか?」と聞いてみたりしていました!!

「これ何食べているか分かるんですかねぇ~?」「別々で食べたいと思いませんか?」「自分の食事がこんな風に出てきたら食べますか?」とも聞いていました。だいたい帰ってくる返答は“食べたくないです”“何を食べているか分からないと思います”という事でした。

そこからは次第に全部混ぜる事はなくなり、1品食べ終わったら次の1品をご飯に乗せるようにな流れになりました。大きな一歩だと感じています!私の場合は言える人なのでいいですが、言えない人は心を痛めているんだろうなぁ~と思っています…。

食事介助に時間がかかるのは分かります。しかし、全部混ぜても混ぜなくても食べる量が変わることはありません。時間もそんなに変わりません!!食事の度に何を食べているのか分からない・まずい食事を食べるよりも味が良くわかるように介助していきたいなぁと思っています。

【5. 薬をご飯と混ぜない】

ご飯に薬をぐちゃぐちゃと混ぜる光景を見ることがあります。薬って苦いですよね。苦い薬を美味しいご飯に混ぜたらおいしいわけがありません。苦くて飲めない方もいらっしゃるとは思いますが、仕方がないと決めつけずに出来る工夫をして頂きたいなぁと思っています。

例えば水分ゼリーやトロミのついた水分で薬を包むようにしたり、食感で吐き出されてしまう場合は食事を少し別皿に移してその分だけに薬を混ぜたりするだけで変わってきます。美味しい食事は美味しく召し上がって頂きたいですよね。

漢方もご飯に混ぜているしまっては白いご飯が茶色になりますし、臭いも漢方独特なので食べたいとは思えませんよね。もし数口食べていらないとなった場合薬が飲めないことにも繋がります。苦い思いは少なくなるように工夫出来たらいいですね。“お薬飲めたね”等を使用するのもありだと思います。

薬なので中々試す事は難しいですが、一度職員が体験する必要があるよなぁ~と感じています。出来たらご飯のぐちゃぐちゃ混ぜも一緒にやってみたいと思っています!!自分が体験してみないと相手の気持ちって案外分からないものなのかなぁ~と感じています。

【6. 咽る原因を探る】

何に咽ているのかを探ることってとても大切です。咽るには原因があります。食事形態なのか、食材なのか、トロミの付き方が弱いのか、水分でなのか等を観察して咽るものを取り除いていく事で誤嚥や誤嚥性肺炎を防ぐことに繋がります。

意外と食形態を細かくしすぎて咽てしまう方もいらっしゃり、一口大やあら刻みに形態を上げたことで咽が軽減されたケースもあります。細かい方が結構気管に入りやすいです。また、“お酢”がきつくて咽る方もいらしゃいます。私でも咽てしまう時があるので、利用者様は咽やすいだろうなぁと思います。

何に咽ているのかを記録やメモ等に書き出して分析していく事・周知していく事が大切になってくると思っています。ある程度その食材で咽ると分かれば食事形態やトロミの強さを変更するなどして対策しましょう!!

【7. 盛り付けを綺麗にする】

取り分け配膳を行っていた時、汁が垂れていようがグチャっとよそろうがお構いなしの方が居ました。見た目って大切ですよね。また、お皿を持った時にぬるっと汚れていたら嫌ですよね。お店のように時間をかけて綺麗に盛り付ける必要はありませんが見栄えが悪くないように盛り付けましょう。

汚れた部分はふき取る・間違って違うお皿に盛りつけてしまったら一度お皿をゆすいで綺麗にしてから盛り付ける等些細な事ですが些細な事こそ積み重ねだと思います。利用者様って結構見ています。「あの人の時はお皿が汚いんだよなぁ~。」「あの人の時は綺麗だよ。」等耳に入ってきます。

利用者様への信用にも繋がってきますので、是非気にしていただきたいポイントです!!

食事について如何でしたでしょうか?結構面倒だなぁと思われましたか?それとも気をつけなくちゃなと思われましたか?ちょっとした事かもしれませんが、この積み重ねが信頼につながると感じています。出来ている人を見ると“いいなぁ”と感じますし信頼度が上がります!!

同じ仕事をするのであれば信頼されながら働いていきたいですよね。“あなたに任せれば安心”ってとっても重要だと思います!是非目標とされる職員を一緒に目指していきましょう!!

 

(2023年1月31日)


第10回【シフトに対して言われた衝撃発言7選】

インスタ投稿記事の中で一番反応が良かった内容になります!!結構同じことで悩まれているシフト作成者の方がいらっしゃり、あるあるなんだなぁ~と感じました。シフト作成って結構大変で誰かの我儘を通してしまうと次から次へと要望が増えてきます…

各施設ごとにルールがあると思いますがそれを無視する人も居ますし、どう作ろうが毎回文句を言ってくる職員もいます…。各職員の希望休に会議・研修・勉強会・委員会なども調整しながら作成するのって結構大変です。

自分の希望休をずらしたり無くしたり、連勤にしたり結構自分を犠牲にしている人も居ます。シフト作成している方はきっと“あるある”と感じられると思いますし、シフト作成に関わった事が無い方には是非大変さを知って頂けたら嬉しいです。

【1. 夜勤入れても4連勤は無理です】

常勤さんに言われた言葉です!!夜勤を入れても3連勤までにして欲しいとの要望…。3連勤で休みを1日というペースで作ることは可能ですが、それはあくまでも希望休が3連勤の後に丁度うまい具合に重なる、希望休を取らないという事が無い限り難しい問題です…。

そこに研修や勉強会・会議・委員会などが入ってくるとさらにシフト調整が難しくなります。また有休を使用したとしても1人だけ有休の数が多くなるという事が発生してしまうと他の職員から不平等だという意見も出てきかねません…。

常勤って4連勤、夜勤を入れて5連勤になることもあるのは当たり前だと思っていたので、この要望を依頼された時は本当に驚きと困りました。有休もなるべく使わないで欲しいと言われたら、“自分で作ってください”と言いたくなります!!

でなければ常勤ではなく他の勤務形態になってはどうかと内心思ってしまいました…。そういう職員に限って施設長や理事長と直接交渉をして欲しいと伝えると一切言わなくなるの不思議で仕方がありません。リーダーの権限でシフトをひいきすることは出来ませんよ!!

【2. 夜勤少なめでor多めでお願いします】

基本的に夜勤の回数は平等になるように振り分けています。夜勤の回数でお金を増やしたいと思っている方もいると思いますし、それ以外にも個々に思う事があるとは思いますが全員の意を汲んでシフトを作成することは困難です!!

事情があってどうしてもそうして欲しい場合は施設長や理事長などと相談して決定してもらうように依頼します。しっかりと意見がある職員はちゃんと話し合いをして施設長から直接そのような対応になったと話を受けます。自分の好き嫌いで依頼してくる職員は話し合いをしないですね…

施設長からの話があった上で夜勤の回数が多くしたい職員、少なくしたい職員双方が納得いく形で夜勤の回数を振り分けるようにしています。それ以降は当人同士で調整し、報告してもらう形にしています。

【3. 早番が嫌だor多めにして欲しい】

皆それぞれ好きな勤務、苦手な勤務があるのは重々承知しています。しかし、そこを仕事と割り切ってみんなでローテーションで回すのが社会人です。皆苦手なシフトでも我慢しています!1人の要望だけ聞くことができません。

1人の要望を聞いてしまうという事は、その人が苦手とするシフトを他の職員がカバーしなくてはならなくなります。もしそのカバーしている職員もその勤務が苦手だった場合、不満が出る事は間違いありません!!なるべく同じ回数になるよう、偏りすぎないようにしています。

これも例外があり、電車やバス通勤の方で終電や始発が無い等の理由がある時は施設長や理事長を通して決定してもらうように伝えています。リーダーの判断では必ず文句が出るからです。トップの方が認めているとなれば文句は出ても酷くはなりません。

【4. 土日は休みたい】

常勤さんから言われた言葉です。私が勤務していた施設のルールでは常勤の希望休は3日まで、パート職員は人それぞれ出勤数が決まっているため、希望休の数は出勤日数が減らないなら何日でも可となっています。

要望を言ってくる常勤さんはいつも3日間しっかりと希望休を取っているにも関わらずこのような事を依頼してきます。無理と伝えても毎月お願いしてくるのでその精神力には驚きです!!この場合も施設長にと伝えますが、まぁ行かないですよね…

身内の結婚式・子供の行事が重なっている・家族旅行で等いろんな諸事情でどうしても休みが増えてしまう月もあると思います。その場合は施設長に要望書を申請してもらえればほとんどの場合休みが多くなることは承認してもらっています。その代わり次の月の希望休数が減ります。

きっとこれが嫌で施設長に申請せず、シフトを作成している私に直談判してどうにかしてもらおうという魂胆だと思っていますが、不平等には出来ません。時々、言われた通りのシフトを作成している方を見ますが、その後の要求がエスカレートしてさらに困っています。

一旦自分の我儘を聞いてもらえると人って“もっとこうして欲しい”“もっと我儘言っても大丈夫だろう”となるんだなと感じました!さらに他の人まで言い出すので作るのが大変そうでした…悪循環!!毅然とした態度で接しないといけないなと感じています。

【5. この人と同じ勤務は嫌です】

職員同士の相性があることが分かりますが、社会人でしょうよと思ってしまします…。万が一、一方的に嫌がらせをされている職員からの依頼の場合は言われなくても調整はしていますが、ただ単に好き嫌いで言ってくるのは違うかなと…。

ユニットケアの場合限られた人数で回すしかありません。その中で合う合わないが出てしまうと本当にシフトが作れません。作れたとしてもとんでもないシフトになってしまう可能性が高いです。一生懸命調整して作っても数日だけは一緒になってしまう事もあります。

それでも文句を言われる事もあるんです。“もう異動願い出してくれ”と心の中でお願いしてしまいますよね。あまりにも酷い場合は私から施設長に困りごととして報告してどちらかを異動できないかと打診することがあります。

【6. あの人ばかり贔屓されている】

まず新卒者じゃない限りそんな事はしないですよ!!仲の良い職員に贔屓したら文句を言われる事なんて想像しなくても分かります。仲の良い職員には楽なシフトというよりも逆に大変なシフトをお願いすることの方が多いです。

稀に希望休の取り方で連勤にならない、3連休の希望休で連休になっているシフトになる方がいるのですが、文句を言う職員って全員のシフトをチェックしていて「この人だけ楽なシフトでずるい!」「ひいきしているんだ!」と攻め立ててきます。毎回いちいち説明するのも面倒です。

途中から希望休の日に色を付けて出すようになりました。見てわかってくれればと思うのですが、文句を言う人はどんなシフトでも毎回文句を言ってくるんですよね。だったら初めから自分も連休を取ったり、休みの間を計算して希望休を入れてくれと思ってしまいます。

また、きつめなシフトになってしまった次の月はきつくならないように配慮するなどいろいろと気を使ってシフトを作っていますし、シフト作成者は文句が出るのを知っていて自分が一番きついシフトになるように作っている人が多いです。中には楽なシフトを作る方もいますが…。

自分のシフトだけを見て文句を言うのではなく、シフト作成者のシフトも是非見てから文句を言って欲しいなぁって思っています。他の職員が一番きついシフトにならないように気を使っているんです。それを伝えても「自分で作ったんだから。」と言われるときついですねぇ~。

文句を言う前に一度自分で作って欲しい!大変さを分かって欲しい!切実な願いです。シフト作成は簡単ではないんです!!

【7. 連休、連勤いらないんだけど】

これはパート職員さんで月の出勤回数が決まっている方から言われたことです。希望休をまとめて取っている為どうしても3日間の連勤になってしまう事があるのですが、その時に「連勤いらない。」と言われると本当に困ります。

作る側としては休みの数を多くしていいのであれば出勤日数を減らしますが、減らされるのは嫌だとなれば“じゃぁどうしたらいいのよ?”となってしまいます。自分の希望休をずらしてもらう以外ありませんよね。でもそれは無理なんて言われたら“じゃぁ作るの無理だよ~!”と叫びたくなります。

連休も同じく予期せず連休になってしまう場合があるのですが「連休いらない。」「こんなに連休って事は私はいらないってことなのかしら?」と言われてしまうと心が痛みます。他の職員との兼ね合いや研修や会議・委員会等で常勤を日勤で置く場合どうしても休みになってしまう事があるんです。

人が充実しているのにさらに配置すれば上司からの注意が来ますし、難しい!!!“出勤日数が満たされていればいいんじゃないの~???”と思ってしまうのですが、違いますか?

シフトを作成されているすべての方に“お疲れ様です!!”と心から伝えたいです。本当に毎月毎月嫌だなぁ~と思いながら作成しています。中には「いつもありがとうございます。シフトはお任せしますよ。」や「大変な時は言ってくださいね。協力します。」と言ってくれる職員さんが居ます。

本当にありがたくて神様に見えます!!そういう職員さんを大切にしたいなぁってどうしても思ってしまいますよね。結構言葉に甘えてキツイシフトをこなしてもらう事が多いのですが、その分しっかりとフォローするようにしていますし、感謝を伝えるようにしています。

介護の仕事ってチームワークなので持ちつ持たれつの関係で進めていく事が出来たらとてもいいのになぁと感じています。シフト作成の大変さを感じてもらうために、全員に1回は作成してみて欲しいなぁと考えています。大抵作ってというと断られるんですが…。

やってみないと大変さって分からないと思います。希望休が出そろった後にシフト作成の用紙を配って是非1回作ってみて欲しいです。きっと大変さが分かるはず!!

 

(2023年1月24日)


第9回【知って得するおむつのプチ知識】

昨年“おむつ情報局”主催のおむつのセミナーを受講し終え晴れて“地域おむつアドバイザー”の一員となることが出来ました。勉強すればするほど排泄について奥が深くて難しいなぁと思う事が多くまだまだ半人前ですが、学んだ事を広めていけたらなと思いまとめました。

勉強して始めて知ったこともあり今までの考え方が間違っていたのだと驚いた事もあります!!少しでも皆さんのお役に立つことが出来ればうれしいです。ちなみにですが、一般的におむつと呼ばれているものは“テープ型おむつ”リハパンは“パンツ型おむつ”と呼ばれています。

地域おむつアドバイザーとしてテープ型、パンツ型と記載していきますのでよろしくお願いいたします。

【1. 総吸収量と目安吸収量がある】

テープ型、パンツ型おむつやパッドには“総吸収量”と“目安吸収量”があります。市販されているものは全て“目安吸収量”で書かれていますが、施設や病院専用の物には“総吸収量”しか書かれていません。

今までは袋に書かれていた吸収量で選定していましたがこの選定方法は間違っていたという事が分かりました。“総吸収量”とは端から端までもうこれ以上吸えないという状態で“目安吸収量”では荷重をかけても逆戻りしないという事です。これはセミナーを受けて初めて知り、目から鱗でした!

今までは施設用の吸収量を参考に尿測して選定していましたが、MAXまで吸収する場合は肌に逆戻りする可能性があるとの事。これでは漏れや皮膚トラブルを起こしやすくなってしまいますよね!施設用の場合は自分たちで目安吸収量を計算して選定しなければなりません。

メーカーさん、施設用も目安吸収量で書いてください…と思ってしまいました(笑)ちなみにですが、総吸収量を目安吸収量に直すにはメーカーによっても異なりますが概ね5~7割程度の計算が多いです。例えば総吸収量500㏄のパッドの場合の目安吸収量は250㏄~350㏄となります。

大分変ってきますよね!!これを知らず尿測した時に400ml以上出ている方の場合、総吸収量500㏄のパッドを使用していると漏れる原因になるという事です。本当に知ると知らないとでは対応が変わってくるなぁと思いました。是非ご参考にしてみてください。

【2. テープ型おむつやパッドには破れやすい方向がある】

テープ型おむつやパッドは縦の引っ張る力には強いですが、横の引っ張りには弱い性質があります。パッド交換時に横方向に引っ張って破ってしまったことありませんか?破けてしまうと中のポリマーや綿状パルプ、吸収紙が出てきてしまい大変な事に…。

微調整する際でも横方向に引っ張らないように気をつけましょう!!

【3. ギャザーの立て方のポイント】

ギャザーってとっても重要な役割を果たしています。ギャザーをしっかりと立てている時と立てていない時では失禁率が大分変ってきます。ギャザーの重要性を理解してパッド交換している方の時は失禁が少ないなぁと感じています。

ギャザーの役割は“防波堤”をイメージしていただくと分かりやすいかと思います。防波堤がある場所と無い場所では洪水の危険性が変わってきますよね。ギャザーをしっかり立てるように意識するだけでも失禁率が減ってきますので意識して当ててみましょう!!

また、今まで私はギャザーを立てる際は手でギャザーを引っ張って立てていましたが、なんと!前後に軽く引っ張るだけで簡単にギャザーが立つという事を知りました!!驚きでした。手で引っ張っていた方は是非前後に引っ張ることを試してみてください。

パンツ型おむつの場合は前後に軽く引っ張るとギャザーが立ちやすくなります。軽く引っ張ってもギャザーが立たない時は指で軽く引っ張って立ててください。

【4. 立体ギャザーはゴム製】

ギャザーの素材についてセミナーを受けるまでは考えたこともありませんでした。学べば確かに伸縮する為ゴム製という事が容易に理解することが出来ました。ゴム製という事は述べた通り伸縮する性質がありますので扱いには十分に気をつけないといけません。

鼠径部にピッタリ沿わそうと引っ張って当ててしまうとその後縮もうとする反動で皮膚を擦ってしまい皮膚トラブルと起こす原因になってしまいます。鼠径部に赤い直線が出来てしまっている時はギャザーを引っ張って当てていないか確認する必要があります。

鼠径部に当てる時は軽く、優しく当てるようにしましょう。ギャザーがしっかりと鼠径部に当たっていない時は自分で当ててみるとよくわかりますが違和感が凄いです!気持ち悪いのでギャザーの位置を気にしながら対応できると良いですね。

【5. ギャザーは横向きには弱い】

仰臥位で寝ている方よりも側臥位で寝ている方の方が失禁している事が多く無いですか?実はギャザーは仰向けの状態ではしっかりと防波堤の役割を果たしてくれますが、横向きの状態では排尿の重みでギャザーが倒れやすく防波堤の役割をしっかりと果たすことが難しくなります。

失禁が多い場合は無理してパッドを1枚で使用するよりもテープ型おむつの検討をすることも大切です。また、側臥位になる場合、パッドを下側多めに当てる事も有効です。実際に下側多めに当てる事で失禁が無くなった方もいました。

この場合は尿量とパッドのどの範囲が濡れていて、どの範囲は濡れていないか、何時ごろの排尿が一番多くどのタイミングで交換した方がいいのか、一定期間検証して当てる面積を工夫していきました。分析することがとても重要です!

おむつのプチ情報いかがでしたでしょうか?学ぶ事って大切だなぁ~とセミナーを受けて身をもって感じました。今までは感覚で行ってきていましたが、メーカーさんやおむつを専門で研究していらっしゃる方々の情報は凄いです!

これからも沢山学んでブログを読んでくださっている皆さんへ分かりやすく情報を発信していきたいと思っていますので楽しみにお待ちください。

(2023年1月20日)


第9回【排泄あるある Part2】

前回も排泄あるあるをまとめましたが、共感される方が多く反響があったため今回は前回とは異なる排泄あるあるPart2をまとめました。今回も楽しんでみて頂けたら嬉しいです。

【1. 横を向いた時に排尿が出る】

パッド交換をする際、排尿が出ていないことを確認し横を向いた際にも関わらず“チョロチョロ~”や“ジャァー”っと勢いよく出てしまう事があります。綺麗に出来ていたと思った矢先、“あぁ~”と叫びたくなります!!

排尿汚染で着替えをしなくてはならなかったり、シーツを全部交換しなくてはならなかったり…。時間がかかりますし、冬場なんて利用者様に寒い思いをさせてしまう為申し訳なく思ってしまいます。

横を向く際、パッドも一緒に向く側に曲げると防ぐことが出来る時もありますが、男性利用者様の場合はパッドを曲げても陰部にパッドが当たらなければ、排尿がパッドに吸収されない事が多いです。その時は横を向く際パッドを向く側に1枚横に当てるようにしています。

横を向くと排尿が出やすい方は大抵同じ利用者様なので、交換の際は確認しながら横を向く時間を短くするように意識して行っています。また、女性利用者様の場合はお腹を少し押すと排尿が出ることがあるので、仰向けの時点である程度出していただいてから横を向いて頂くようにしています。

【2. おむつが破ける】

テープ型おむつやパッドの調整をする為に引っ張った際に破けた事ありませんか?テープを止めたら終わりという段階の時に“ビリッ”と破けると“うわぁ~やってしまったぁ~”とがっかりしてしまいます。

テープ型おむつやパッドは縦の引っ張りには強いですが、横の引っ張りには弱い性質があるため簡単に破けてしまいます。微調整の為に引っ張るにしても利用者様の体が乗っている為余計に破けやすくなりますよね…。

横を向いて新しいパッドに交換する際はお尻の中心にしっかり当たっているか確認・調整するようにしています。この時にしっかりできないと利用者様を何度も左右にゴロンゴロンと向けなくてはならず負担になってしまうので気をつけたいポイントです。

急いでいる場合でも引っ張って破いてしまっては余計に時間がかかる為、焦らず引っ張らず交換していきたいものです。

【3. ズボンを下した途端に排尿】

トイレを我慢しているわけではない時でも、ズボンを下したと同時に排尿が出てしまう利用者様いますよね!!パンツやパンツ型おむつが汚れてしまったり、床に垂れてしまったり、手で受け取ってしまったりしたこともあります(泣)“あぁ~!”っと口に出てしまう事も…。

これも出やすい利用者様はある程度分かる為、座る直前までパッドを外さないように尿道口に当てるようにして下すようにしています。これだけで衣類やパンツ型おむつなどが汚れる事が大分減りましたので、お試しください!!

【4. 陰部を掻いてパッドがずれる】

綺麗にパッドを当てていたはずが次の排泄介助に入った時に丸まっていたりずれていたりすることがあります。大抵こういう時は手が陰部に入っていて無意識のうちに本人が陰部を掻きむしりパッドがずれてしまう事が多いです。

陰部が痒い時は陰部洗浄を行ったり、排泄介助の回数を増やしたりするなどして清潔を保持する事が大切ですが、すぐには治らないのでそれまでは失禁の対策に頭を悩ますことが多いです…。テープ型おむつを使用しても上手にテープを外している事も多く失禁していない時は“良かったぁ~”と思ってしまいます。

陰部洗浄ですが、回数を増やしたり石鹸を使ったりすればいいのかというと逆効果になることもあります。陰部洗浄回数が多いと常在菌まで洗い流してしまい陰部が乾燥してしまったり、感染症にかかりやすくなってしまったりします。

石鹸も手洗い石鹸やボディーソープを使用すると洗浄成分が強すぎてしまいこれまた常在菌を減らしてしまったり乾燥してしまったりします。また、石鹸を綺麗に洗い流せない場合、石鹸カスが陰部についたままになる為逆に痒みを誘発する可能性があります。

陰部洗浄をする際はデリケートゾーン専用の物を使用し、1日1回ないし2回までにしましょう!!洗い流す必要の無いお湯に数滴混ぜて使用する陰部洗浄用の物がおススメです!!臭いも軽減されましたよ。

【5. 衣類についた尿臭が取れない】

尿臭ってアンモニアの臭いがきつく、普通の洗濯洗剤では取れないですよね!!以前排泄介助を全く手伝わせていただけない利用者様がいらっしゃいました。トイレにも行かれず、尿臭の臭いがきつく漏れている事はわかっていました。

お風呂もとても嫌がる利用者様で短時間勝負。脱いだ衣類も洗濯されるのが嫌で浴槽に居られる数分の間に新しい物に一式交換しておかないとまた臭いのついた衣類を着る事になってしまっていました。週2回しかパンツ型おむつを交換することが出来ず、どうしたらいいか本当に悩みの種でした。

衣類も尿を吸ってアンモニアの臭いがきつく、ワイドハイターを使用しても何度洗濯しても臭いが取れませんでした。他利用者様からも臭いのクレームがあり、つけ置きや洗濯洗剤やワイドハイターを多めに入れてみる等あの手この手を使いましたがそれでも全く効果がありませんでした…。

部屋の中も尿臭がきつく、“ウッ”となるほどでした。そんな時、尿臭に特化した洗剤が発売されたと知り早速使ってみるとあれだけ悩んでいた尿臭が1度の洗濯でしなくなった時は皆で感激したほどです!!それは“アタック消臭ストロング”です。

発売された当初、どこのドラッグストアに行っても店舗に置いておらず探し回った記憶があります。ネットでしか購入できませんでしたが、買って良かったと思いました。初めは施設費でお試しとして購入し、効果があった事を確認してからご家族様に個人購入してもいいか相談して購入していました。

在宅介護をされいらっしゃる方でも尿臭の悩みを抱えていらっしゃる方が多く、本当にうれしい事だと思いました。今では多くの店舗に置いてあるので需要も多いのだなぁと感じています。また、尿臭に特化した洗剤もこれ以降に発売されており嬉しく思っています。

【6. 機嫌が悪いなぁと思ったら便秘だった】

いつもは穏やかな利用者様がイライラしているなぁと思っていたら、お通じが3日以上出ていなかったなんて事ありませんか?初めはたまたまかなぁ~なんて思っていましたが、毎回排便が3日出ないあたりからイライラし始め、お通じが出るといつもの穏やかな利用者様に戻るなんて事も!!

これって結構大事な観察ポイントで、こうなる率が高い場合は看護師に相談して下剤の調整や水分量の見直し等を行うようにしています。なるべくならばイライラし始める前に自然に出るのがいいですよね!お腹のマッサージや力む練習など看護師やOT,PTも巻き込んで解決できるようにしています。

【7. ピコスルファートや浣腸後入るのが遅くなり大失禁】

お通じがしばらくでない場合、看護師指示にてピコスルファートやグリセリン浣腸を行う事があります。対応してすぐには出ないため時間をおいて対応しますが、その間に他利用者様の介助に追われていると“あっ!忘れてた!”と急いで部屋に向かいます。

向かった時にはすでにおそし!部屋中に便臭が広がっている事が…。“やってしまったぁ~”と陰部洗浄ボトルに着替え、シーツなどを用意しいざ布団を開くとお尻から背中にかけて茶色い海になっているなんてことも!!利用者様に申し訳ない気持ちとどのくらいで終わるか焦る気持ちでいっぱいになります。

この状態を夜勤者に対応してもらうのは申し訳ないので、なるべく朝に下剤を内服し日中に出るような感じにしています。出る時間は下剤を追加してから何時ごろに出るかを分析し逆算して内服しています。

【8. パッド交換しようと扉を開けると空っぽ】

パッド交換をしようと思い、トイレの棚を開けると使いたいパッドが空になっていると“ウワァ~”と思ってしまいます。離れられる方の場合はまだいいですが、そばを離れられない方の場合は“終わった…”と内心思います。別のバッドで代替えしますが、気が気ではないです…。

なるべくなら次の人が困らないようにある程度補充しておいて頂けると嬉しいですよね。忙しいのはわかってしますが、これが出来る職員さんは素敵です!!私自身もパッドの枚数を気にして足りなそうな場合はトイレにお連れする前にパッドを持ってトイレにお連れするようにしています。

【9. 便にあたりやすい職員がいる】

不思議なのですが、この職員さんの時は皆お通じがでる叉はいつも便意弄りの時にあたるなんて方いませんか?何故か当たる率が異常に多い方がいらっしゃるんですよね!!本人も分かっているため、排便が出ない日が続いてくると“当たるわ”と思ってくるそうです。

毎回便コネの時に当たる職員さんには申し訳ない気持ちになってしまいます。日中に何とか出していただこうと頑張るもそう簡単にいかないのが現実です。排便コントロールってすごく難しいなぁと感じています。これを対処できるようになったら凄い事ですよね!!

排便あるあるPart2はいかがだったでしょうか?介護の仕事や在宅介護をされている方ならばいくつか共感できる内容だったのではないでしょうか?排泄ケアってすごく奥が深いですよね。地域おむつアドバイザーとして活動するようになりましたが、まだまだ難しい問題だらけです。

一緒に勉強していろんな引き出しを沢山作っていきましょう!!“おむつ情報局”でおむつについての無料の勉強会を行っていますので、気になる方は是非検索してみてください。

 

(2023年1月17日)


キャリアコンサルタントによる個別相談会

【キャリアコンサルタントによる個別相談会(オンライン)】

  • 今の職場が本当に自分に合っているのか、比較できないからわからなくて・・・
  • 転職して失敗と思ったら、取り返しがつかないし・・・不安。
  • 転職したいけど、転職活動する暇がないなぁ・・・
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  • 状況によって働き方を変えたいし、キャリアプランを相談したいなぁ・・・
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などなど

色々不安なことも多いかと思います。

現状のことや将来の展望をお聞かせいただき、キャリアコンサルタントがアドバイスいたします。
転職をご希望の方にはヒアリングを元に、転職活動の伴走支援もさせていただきます。
是非、この機会に一度ご相談下さい。

※オンラインによる個別相談となります。完全無料。

個別相談会ご予約はこちら

(2023年1月4日)


第8回【介護士になって得意になった事7選】

介護の仕事に就くまでは不得意だったりやらなくても問題が無かった事も、今では出来るようになったり得意になったりしたものが沢山あります。

介護士の仕事って排泄・食事・入浴のイメージが強く、入職当時はそれ以外の仕事が多岐にわたるとは考えもつきませんでした。できない事から逃げる事も出来ますが、私は性格上“出来ない”と逃げるのが嫌いでとことんやってみたいタイプなのでどんどんトライしています!!

好奇心旺盛な性分で失敗することも多々ありますが、失敗から学ぶ事の方が多いので自分の財産になって行っていると感じています。今回は介護士になって得意になったことをまとめました。

皆さんも得意になった事ありますか?また、私と同じように“これ私も出来るようになったよ!!”という事がありますか?楽しんでみて頂けたら幸いです。

【1. 裁縫】

裁縫って学生の頃から家庭科の授業でミシンを使う事もあり、ある程度は出来ていました。得意という程ではありませんでしたが、就職してからウロバックカバー・柵カバー・湯たんぽカバー・アームカバーやフットカバーを作ったり破けを治したり何かと裁縫をするようになりました。

初めはミシンを持っていなかったため手縫いで頑張っていましたが、コロナでマスクが足りなくなった時にミシンを購入しマスクを作るようにもなりました。今ではアイディアが浮かんだら作ってみるというルーティンになっています。ミシンは素晴らしいですね。

使えば使うほどクオリティーが上がっていくのを実感しています。プライベートでも使えることに越したことは無いので、使えるようになって良かったなと思っています。

【2. お菓子作り】

お菓子作りなんてバレンタインデーの日にチョコかクッキーを作るのが精一杯でした。料理が得意では買ったので、お菓子を作るだけでもとても大変な作業でした。就職してからは誕生日会やクリスマスなどで何かとケーキ屋お菓子作りをする機会があり苦手ながらも頑張りました。

今では炊飯器でケーキを作ったり、ワッフルや季節のデザート、アップルパイ、ベーグル等を作ったりできるようになりました。凄くないですか!!?毎年少しずつ上達していき、食事形態によって硬さや細かさを調整できるようにもなりました。

お菓子作りが出来るといろんな行事を企画して利用者様と一緒に作ることが出来るので出来るようになって良かったなと思っています。

【3. 掃除】

掃除と言えば簡単な掃除はいつも行っていましたが、大掃除でのカーテン洗濯・エアコン掃除・加湿器や壁の汚れ・トイレの臭い等々、家に居るだけでは調べたりそこまで行わなかった掃除も出来るようになりました。

今はネットで情報収集することが出来る為本当にありがたいです。この汚れには重曹・セスキ炭酸・クエン酸等いろんなものを100円ショップでそろえて簡単に掃除が出来るので助かっています。施設内の掃除は時間がかかる為毎年11月から開始しています。

洗濯できない布製品を洗う機械や窓や玄関の汚れが簡単に落ちる掃除グッズなどを個人で買って施設で使うなんて事も。掃除が好きになりましたし、自宅も綺麗になりました!!一石二鳥です。こういう仕事がなかったらきっと調べもしなかったことと思っています。

【4. PowerPoint】

学生の頃もパワーポイントは使っていましたが、施設として発表をする際に作り方のセミナーを受けさせてもらってから格段に作り方が変わりました。見やすさ、参加者を退屈させないようなスライドを意識して作るようになりました。

以前勤めていた施設では毎年ユニットごとに前年度の反省を踏まえた上で今年度の目標を発表する習慣があり、パワーポイントは大いに役立ちました。施設代表で発表した時も見やすかったとの評価を頂け、自信に繋がりました。

パワーポイントって文字がズラズラ書いてあると読みにくいし、文字が全部書いてあると配布資料を見返せばいいと思い真剣に聞かない方が多いのですが、配布資料を穴埋めにすることで聞き漏らしたらまずいと思う心理が働くので作り方に工夫が必要だと学びました。

【5. Excel】

Excelも学生の頃から使っていましたが、印刷をかける時にずれていたり白紙の部分が印刷されてしまったり、関数など本当に苦手意識がありました。出来たらワードで済むならワードで作っていた程です。

介護の仕事を始めてから何かと表を使う事が多く、毎月の曜日変更や色の変更が自動化出来たらいいなぁと思うようになりました。これもネットで情報を集め関数データを入れて作れるようになりました。いろんな方から依頼される程まで出来るようになりました。

誰かに頼ったりできないと諦めた方が速いかもしれませんが、好奇心旺盛で負けず嫌いな性格の私はとにかく1度は自分でやってみないと気が済まないので時間がかかってもやってみています。できたときの達成感は良いですよ!!

【6. Photoshop】

カメラが趣味な事も相まってPhotoshopにも手を出すようになりました。本を買って独学で学んでおり、初めはなんのこっちゃと混乱することが多かったですが、失敗を重ね覚えていく事でどんどんできるようになってきました。

季節の花と背景透過した利用者様を合成して印刷する事で利用者様やご家族様に喜んでいただけていたので初めて良かったなと思っています。自分で撮影した写真を大きく引き伸ばして季節ごとの風景を飾ることが出来るようになった事も良かったなと感じています。

施設ではだいたいデジタルカメラを各ユニットに用意していることが多いですが、一眼レフを使い始めると画質の違いに愕然とします。ここぞという時(例えば誕生日会や行事)の時には一眼レフを持って行って撮影するようにしています。

介護の写真コンクールで何度か入選することも出来て嬉しい限りです。また、パワーポイントでの発表時に利用者様の写真を加工して載せる事が出来るので他の人と差をつけることが出来ていいですよ!!西本貴美子さんのような楽しい写真を沢山作りたいなぁと思っています。

【7. 動画編集】

こちらも完全に趣味です。もともと動画を作ってみたいなぁという気持ちがありましたが、そこに職場の同僚から結婚式の出し物を依頼されて本格的に動画編集に足を踏み入れました。自分のパソコンのスペックの問題でフリーズしてしまう事が多く大変でした。

何よりPowerPointとは比べものにならない程時間がかかる・かかる・かかる…。動画編集初心者なので数十秒の編集にも1時間程度かかり、エフェクトや文字入れ、背景透過等手探り状態・YouTubeで作り方を調べながら作っていました。

依頼された職員に気が付かれないように休みの日に施設に行って職員や利用者様の動画を撮影し、相談室で作りこむなんてことも。精一杯作って結婚式で流した時、驚きと涙を流していた姿を見て疲れは一気に吹き飛びましたね。頑張ってよかったと思いました。

その後動画編集にはまり、もっとこうしたい。もっとこういうのを作ってみたいという意欲が沸き、毎年の発表スライドをPowerPointから動画に変更させてもらった程です。利用者様にも加わって頂き、PowerPointと絡ませながら作れることも知れたので良かったです。

頑張ってPhotoshopで地道に作っていましたが、フィモーラ9を購入するかずっと悩んでいた程です。購入して沢山作るならいいのですが、年に1回程度しか使わないので今でも購入するかやめるか悩んでいます(笑)

もし購入した際は、撮りためた利用者様の写真を動画に編集しご家族様にお渡し出来たらいいなぁ~とひそかに考えています。施設の方針にもよるのでそれ次第ですが…。

いかがでしたでしょうか?私が出来るようになった事は多分特殊だと思っています。いろんな職員さんから“どこに向かっているの?”“何がしたいの?”と聞かれる事も多々あります。本当にどうなっていきたいんですかね?自分でもわかりません。

しかし、出来る事が増えていく事は決して悪い事ではないと思っています。出来る事が増えるという事は施設としても出来る事が増えるという事で、施設間での差別化にも繋がってきますし、何よりも自分という一介護職としても差別化できると感じています。

これからもどんどんいろんなことにチャレンジしていきたいなと思っています。今気になっているのはプログラミングです。本は購入したので少しづつチャレンジしていきたいと思います!

(2023年1月3日)


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