ショートステイ
『横浜介護求人センター』

第11回【介護士の夜勤あるある7選】

夜勤ってどんなに落ち着いていた時でも家に帰るころには身体がぐったりと疲れますよね…。就職したての20代前半の頃は夜勤明けに遊びに行ったり、買い物や映画を見に行ったりしても体力がもっていましたが、年々その体力が無くなっているのを肌で感じています(泣)

昼間たっぷり寝て夜勤に備えても、日中と同じ8時間勤務だったとしても体への負担は大きいです。酷い時には家に帰ってから心臓がバクバクいっているのを感じる時もあります。無理したら体に悪いなぁと切に感じるようになってきました。

今回は夜勤あるあるをまとめてみました。私は介護歴=8時間のショート夜勤のみでした。今年転職してから初めて16時間のロング夜勤をやり始めたのでいつかショート夜勤とロング夜勤の比較記事を上げたいと思います。今回はショート夜勤目線のあるあると思っていただけたらと思います。

【1. 明け方に睡魔が襲ってくる】

夕方までがっつり寝たはずなのに…私の場合ホット一息ついた5時頃に強烈な睡魔が襲ってきます!記録を打ち込みながらウトウトと意識が遠のきそうになっては“ハッ”と起きるなんてことを繰り返すこともあります。

この後起きてこられた利用者様の介助をし始めて身体を動かしだすと眠気も飛んでいきますが、帰るころにはまた睡魔が襲ってきます…。ショート夜勤でもこんなに眠いのに、ロング夜勤大丈夫かと心配しています!!

眠気があるまま車の運転は事故のリスクが高いので、駐車場で眠気が取れるまで寝たり途中のコンビニで休憩したりして事故を起こさないように注意しながら帰るようにしています。“大丈夫”“事故らない”という過信は怖いです!事故ってしまってからでは遅いので皆さんもお気をつけください!

【2. 変に元気が出る】

明け方に身体を動かし始めると変に元気がみなぎってくることがあります。きっとそういうホルモンが出ているのだと思いますが、気持ちだけ何でも出来そうな気持になります。20代前半の頃は夜勤明けの休みを寝て過ごすことが勿体ない!と思っていました。

ショート夜勤は明の日が休み扱いで次の日が出勤なので、寝て1日を過ごしてしまうと休みの日が無駄に減ってしまうという気持ちが強かったです。寝て終わるなんて勿体ない!と明のままショッピングモールに行ったり映画や友達と遊んだりしていました。今思うと凄いなぁと。

昔はなんでも出来てしまう気持ちになっていましたが、年々疲れや眠気の方が酷くなり出掛けるなんて考えられません(笑)出かけるとしたらいったん夕方まで寝てから夜に飲み会程度ですね。そこで重要なのが次の日が早番じゃない日に限るという事!これ大事です。

【3. 家に着いたら爆睡する】

これは年々こうなっています。家に帰ってからいろいろやりたいと頭では思っていても夜勤明けからの解放と家に無事着いた安心感からか一気に睡魔が襲ってきます。床に座ったらそこからはもう動けません!!

食事もとらないまま眠りにつき、夕方に目が覚めるなんてことも多くなりました。「休みの日にだらけている。」と言われる事もありますが、この疲労感は夜勤をやっている人にしか分からないんだろうなぁ~と思っています。

寝ないと体が回復できないので、夜勤明けで寝ていたら目が覚めるまでそっとしておいていただけるととても嬉しいです。家に帰ってから寝ずに家の仕事をされている方には本当に頭が上がりません!凄すぎます!

【4. 日が昇ってくると安心する】

夜勤中は暗闇の中仕事をしています。施設内も最低限の電気のみで対応している為暗闇独特の何とも言えない緊張感があります。物音に敏感になりちょっとした音に驚いたり、心霊系の話をされた後はいつも以上に暗闇が怖くなったり…。

朝日が昇ってきて明るくなってくると“ホッ”と安堵します。日の光や電気の光って何故こんなにも安心感を与えてくれるのでしょうか?当たり前に感じてしまいますが、凄く有難い事だなぁと感じています。自然や文明に感謝ですね!!

【5. 謎すぎる暗黙のルール】

謎の暗黙ルールありませんか?実際に〇〇さんが早番の時は△△さんまでの離床をしておかなくてはならない、着替えをしておかなくてはならない、ここまで準備をしておかなくてはならないって事がありました。正直誰の為に仕事をしているんだろうか?と思っていました…。

だいたいこういう暗黙のルールって意見が強かったり機嫌を損ねたら面倒だったりする職員さん相手に出来ていることが多いで印象です。自分の機嫌で相手を支配するなんて、なんて我儘な人なんだ思っていました。ギクシャクすると仕事がやりにくいという事は分かっていますが…

平社員の時は黙ってそれに従っていましたが、リーダーになってからはその暗黙のルールをしないように会議で決まりを作るようにしました。誰の為にやるのかを明確に決める事で次第に暗黙ルールを無くしていきました。

また、遅番者が誰かによって増える仕事もありました。□□さんが遅番の時は失禁して全更衣率が高い為最初の巡視の時によく当たっているか、排尿が出ていないか確認するという…。これも□□さん自体に問題があり、排泄記録には入ったと記しがあっても実際は入っていないなんて事が…。

ユニットケアの難しいところって人の目がないという事なんですよね。手を抜こうと思えば抜けてしまう。その場を見ていないから決めつける事は出来ないけれど、□□さんの時は決まって全更衣率が高い。最初の巡視の時点で排尿が多量に出ているなんてことが。

本人はバレていないと思っていますが、言われないだけで手を抜いている事はバレていますよ!こういう職員って注意されるといろんな言い訳を述べてきたり証拠があるのかと逆ギレしてきたりするので注意する事がとても難しいです…。

失禁した場合の尿量や時間を分かるようにして表示するようにしても全く見ないですし、他人事で済まします。この場合、利用者様に被害が及んでしまうため□□さんが遅番の時は最初の巡視時に確認するという本当はしなくてもいい仕事が増えています…。

“自分が楽したいから”ではなく“誰の為の仕事なのか”という事に目を向けて仕事をして欲しいなぁと常々感じていますが、介護職って本当にその“考えの差”が大きくそこを擦り合わすことがとっても難しいと感じています。

【6. 日の出の時間と起床時間が比例する】

冬の季節は太陽が昇るのが遅い為朝起きてこられる利用者様は少ないですが、日の出が早くなり始める季節になると起きてこられる方が増えてきます。これは結構あるあるではないでしょうか?夏に近づいてくると朝の時間が忙しくなってきます。

施設に入所されている利用者様方の時代は目覚まし時計に頼るよりも日の光で起床されていたんだなぁと実感します。暗くなったら寝て明るくなったら起きる。とても健康的ですし、生活習慣が乱れる事はあまりなかったんだろうなぁと思っています。

介護の仕事をしていて昼夜問わず寝たり起きたりしているためか、私は目覚ましが無いと日が昇ってもなかなか起きられない事が増えました。日の出とともに目が覚める利用者様が凄いなぁと思うと同時に寝坊なんてきっとできなかったんだろうなぁとも感じています。

【7. 朝の電話が怖い】

早番者が出勤してくる1時間前あたりからの電話が怖い! “あと少しで上がれる!!”という気持ちになった頃に“プルルルル~”と電話がなるともしかして“休みの連絡?”“遅刻の電話?”かなぁと思ってしまいます。上がれると思っていたところからの急遽残業って結構キツイですよね。

具合が悪かったりご家族様の事だったりで急遽休まなくてはならない事もあるので仕方がないと思います!休む方も申し訳ない気持ちでいっぱいであることも分かっています!お互い様なので協力しますが、ずる休みして休む方に関しては憤りしか感じません!

以前仮病を使って休んでいる方を外で見かけたという話が上がり、それ以降その方の急遽休みの連絡は疑われる事となりました。休む際は病院に行って診断書を持ってきてもらう等の措置が取られる事もあります。ズルするとこういう措置を取られる事ありますよ!!

夜勤あるあるいかがでしたでしょうか?いろんな施設で夜勤を経験しましたが、たいていこのような出来事はどこの施設に行ってもあるんだなぁと感じています。今年転職してロング夜勤を行うようになったので、ショート夜勤とロング夜勤の違いについて知るチャンスだなと密かに思っています。

ロング夜勤に慣れてきたころにショート夜勤とロング夜勤それぞれのメリット・デメリットについてまとめらたらなぁと考えています。ショート夜勤が好きな方・ロング夜勤が好きな方それぞれにInstagramの方でアンケートをとっても面白いかなとも模索中です。

良かったらInstagramの方も是非登録していただきアンケートや質問にお答えいただけたらとてもうれしいです。皆様からのご意見から新な記事のアイディアを頂く事も多いので、是非ご協力いただけましたら嬉しいです。

Instagramサイトに関しましては是非“横浜介護求人センター様”公式Lineの方からお問い合わせください☆

 

(2023年2月15日)


第10回【シフトに対して言われた衝撃発言7選】

インスタ投稿記事の中で一番反応が良かった内容になります!!結構同じことで悩まれているシフト作成者の方がいらっしゃり、あるあるなんだなぁ~と感じました。シフト作成って結構大変で誰かの我儘を通してしまうと次から次へと要望が増えてきます…

各施設ごとにルールがあると思いますがそれを無視する人も居ますし、どう作ろうが毎回文句を言ってくる職員もいます…。各職員の希望休に会議・研修・勉強会・委員会なども調整しながら作成するのって結構大変です。

自分の希望休をずらしたり無くしたり、連勤にしたり結構自分を犠牲にしている人も居ます。シフト作成している方はきっと“あるある”と感じられると思いますし、シフト作成に関わった事が無い方には是非大変さを知って頂けたら嬉しいです。

【1. 夜勤入れても4連勤は無理です】

常勤さんに言われた言葉です!!夜勤を入れても3連勤までにして欲しいとの要望…。3連勤で休みを1日というペースで作ることは可能ですが、それはあくまでも希望休が3連勤の後に丁度うまい具合に重なる、希望休を取らないという事が無い限り難しい問題です…。

そこに研修や勉強会・会議・委員会などが入ってくるとさらにシフト調整が難しくなります。また有休を使用したとしても1人だけ有休の数が多くなるという事が発生してしまうと他の職員から不平等だという意見も出てきかねません…。

常勤って4連勤、夜勤を入れて5連勤になることもあるのは当たり前だと思っていたので、この要望を依頼された時は本当に驚きと困りました。有休もなるべく使わないで欲しいと言われたら、“自分で作ってください”と言いたくなります!!

でなければ常勤ではなく他の勤務形態になってはどうかと内心思ってしまいました…。そういう職員に限って施設長や理事長と直接交渉をして欲しいと伝えると一切言わなくなるの不思議で仕方がありません。リーダーの権限でシフトをひいきすることは出来ませんよ!!

【2. 夜勤少なめでor多めでお願いします】

基本的に夜勤の回数は平等になるように振り分けています。夜勤の回数でお金を増やしたいと思っている方もいると思いますし、それ以外にも個々に思う事があるとは思いますが全員の意を汲んでシフトを作成することは困難です!!

事情があってどうしてもそうして欲しい場合は施設長や理事長などと相談して決定してもらうように依頼します。しっかりと意見がある職員はちゃんと話し合いをして施設長から直接そのような対応になったと話を受けます。自分の好き嫌いで依頼してくる職員は話し合いをしないですね…

施設長からの話があった上で夜勤の回数が多くしたい職員、少なくしたい職員双方が納得いく形で夜勤の回数を振り分けるようにしています。それ以降は当人同士で調整し、報告してもらう形にしています。

【3. 早番が嫌だor多めにして欲しい】

皆それぞれ好きな勤務、苦手な勤務があるのは重々承知しています。しかし、そこを仕事と割り切ってみんなでローテーションで回すのが社会人です。皆苦手なシフトでも我慢しています!1人の要望だけ聞くことができません。

1人の要望を聞いてしまうという事は、その人が苦手とするシフトを他の職員がカバーしなくてはならなくなります。もしそのカバーしている職員もその勤務が苦手だった場合、不満が出る事は間違いありません!!なるべく同じ回数になるよう、偏りすぎないようにしています。

これも例外があり、電車やバス通勤の方で終電や始発が無い等の理由がある時は施設長や理事長を通して決定してもらうように伝えています。リーダーの判断では必ず文句が出るからです。トップの方が認めているとなれば文句は出ても酷くはなりません。

【4. 土日は休みたい】

常勤さんから言われた言葉です。私が勤務していた施設のルールでは常勤の希望休は3日まで、パート職員は人それぞれ出勤数が決まっているため、希望休の数は出勤日数が減らないなら何日でも可となっています。

要望を言ってくる常勤さんはいつも3日間しっかりと希望休を取っているにも関わらずこのような事を依頼してきます。無理と伝えても毎月お願いしてくるのでその精神力には驚きです!!この場合も施設長にと伝えますが、まぁ行かないですよね…

身内の結婚式・子供の行事が重なっている・家族旅行で等いろんな諸事情でどうしても休みが増えてしまう月もあると思います。その場合は施設長に要望書を申請してもらえればほとんどの場合休みが多くなることは承認してもらっています。その代わり次の月の希望休数が減ります。

きっとこれが嫌で施設長に申請せず、シフトを作成している私に直談判してどうにかしてもらおうという魂胆だと思っていますが、不平等には出来ません。時々、言われた通りのシフトを作成している方を見ますが、その後の要求がエスカレートしてさらに困っています。

一旦自分の我儘を聞いてもらえると人って“もっとこうして欲しい”“もっと我儘言っても大丈夫だろう”となるんだなと感じました!さらに他の人まで言い出すので作るのが大変そうでした…悪循環!!毅然とした態度で接しないといけないなと感じています。

【5. この人と同じ勤務は嫌です】

職員同士の相性があることが分かりますが、社会人でしょうよと思ってしまします…。万が一、一方的に嫌がらせをされている職員からの依頼の場合は言われなくても調整はしていますが、ただ単に好き嫌いで言ってくるのは違うかなと…。

ユニットケアの場合限られた人数で回すしかありません。その中で合う合わないが出てしまうと本当にシフトが作れません。作れたとしてもとんでもないシフトになってしまう可能性が高いです。一生懸命調整して作っても数日だけは一緒になってしまう事もあります。

それでも文句を言われる事もあるんです。“もう異動願い出してくれ”と心の中でお願いしてしまいますよね。あまりにも酷い場合は私から施設長に困りごととして報告してどちらかを異動できないかと打診することがあります。

【6. あの人ばかり贔屓されている】

まず新卒者じゃない限りそんな事はしないですよ!!仲の良い職員に贔屓したら文句を言われる事なんて想像しなくても分かります。仲の良い職員には楽なシフトというよりも逆に大変なシフトをお願いすることの方が多いです。

稀に希望休の取り方で連勤にならない、3連休の希望休で連休になっているシフトになる方がいるのですが、文句を言う職員って全員のシフトをチェックしていて「この人だけ楽なシフトでずるい!」「ひいきしているんだ!」と攻め立ててきます。毎回いちいち説明するのも面倒です。

途中から希望休の日に色を付けて出すようになりました。見てわかってくれればと思うのですが、文句を言う人はどんなシフトでも毎回文句を言ってくるんですよね。だったら初めから自分も連休を取ったり、休みの間を計算して希望休を入れてくれと思ってしまいます。

また、きつめなシフトになってしまった次の月はきつくならないように配慮するなどいろいろと気を使ってシフトを作っていますし、シフト作成者は文句が出るのを知っていて自分が一番きついシフトになるように作っている人が多いです。中には楽なシフトを作る方もいますが…。

自分のシフトだけを見て文句を言うのではなく、シフト作成者のシフトも是非見てから文句を言って欲しいなぁって思っています。他の職員が一番きついシフトにならないように気を使っているんです。それを伝えても「自分で作ったんだから。」と言われるときついですねぇ~。

文句を言う前に一度自分で作って欲しい!大変さを分かって欲しい!切実な願いです。シフト作成は簡単ではないんです!!

【7. 連休、連勤いらないんだけど】

これはパート職員さんで月の出勤回数が決まっている方から言われたことです。希望休をまとめて取っている為どうしても3日間の連勤になってしまう事があるのですが、その時に「連勤いらない。」と言われると本当に困ります。

作る側としては休みの数を多くしていいのであれば出勤日数を減らしますが、減らされるのは嫌だとなれば“じゃぁどうしたらいいのよ?”となってしまいます。自分の希望休をずらしてもらう以外ありませんよね。でもそれは無理なんて言われたら“じゃぁ作るの無理だよ~!”と叫びたくなります。

連休も同じく予期せず連休になってしまう場合があるのですが「連休いらない。」「こんなに連休って事は私はいらないってことなのかしら?」と言われてしまうと心が痛みます。他の職員との兼ね合いや研修や会議・委員会等で常勤を日勤で置く場合どうしても休みになってしまう事があるんです。

人が充実しているのにさらに配置すれば上司からの注意が来ますし、難しい!!!“出勤日数が満たされていればいいんじゃないの~???”と思ってしまうのですが、違いますか?

シフトを作成されているすべての方に“お疲れ様です!!”と心から伝えたいです。本当に毎月毎月嫌だなぁ~と思いながら作成しています。中には「いつもありがとうございます。シフトはお任せしますよ。」や「大変な時は言ってくださいね。協力します。」と言ってくれる職員さんが居ます。

本当にありがたくて神様に見えます!!そういう職員さんを大切にしたいなぁってどうしても思ってしまいますよね。結構言葉に甘えてキツイシフトをこなしてもらう事が多いのですが、その分しっかりとフォローするようにしていますし、感謝を伝えるようにしています。

介護の仕事ってチームワークなので持ちつ持たれつの関係で進めていく事が出来たらとてもいいのになぁと感じています。シフト作成の大変さを感じてもらうために、全員に1回は作成してみて欲しいなぁと考えています。大抵作ってというと断られるんですが…。

やってみないと大変さって分からないと思います。希望休が出そろった後にシフト作成の用紙を配って是非1回作ってみて欲しいです。きっと大変さが分かるはず!!

 

(2023年1月24日)


第9回【排泄あるある Part2】

前回も排泄あるあるをまとめましたが、共感される方が多く反響があったため今回は前回とは異なる排泄あるあるPart2をまとめました。今回も楽しんでみて頂けたら嬉しいです。

【1. 横を向いた時に排尿が出る】

パッド交換をする際、排尿が出ていないことを確認し横を向いた際にも関わらず“チョロチョロ~”や“ジャァー”っと勢いよく出てしまう事があります。綺麗に出来ていたと思った矢先、“あぁ~”と叫びたくなります!!

排尿汚染で着替えをしなくてはならなかったり、シーツを全部交換しなくてはならなかったり…。時間がかかりますし、冬場なんて利用者様に寒い思いをさせてしまう為申し訳なく思ってしまいます。

横を向く際、パッドも一緒に向く側に曲げると防ぐことが出来る時もありますが、男性利用者様の場合はパッドを曲げても陰部にパッドが当たらなければ、排尿がパッドに吸収されない事が多いです。その時は横を向く際パッドを向く側に1枚横に当てるようにしています。

横を向くと排尿が出やすい方は大抵同じ利用者様なので、交換の際は確認しながら横を向く時間を短くするように意識して行っています。また、女性利用者様の場合はお腹を少し押すと排尿が出ることがあるので、仰向けの時点である程度出していただいてから横を向いて頂くようにしています。

【2. おむつが破ける】

テープ型おむつやパッドの調整をする為に引っ張った際に破けた事ありませんか?テープを止めたら終わりという段階の時に“ビリッ”と破けると“うわぁ~やってしまったぁ~”とがっかりしてしまいます。

テープ型おむつやパッドは縦の引っ張りには強いですが、横の引っ張りには弱い性質があるため簡単に破けてしまいます。微調整の為に引っ張るにしても利用者様の体が乗っている為余計に破けやすくなりますよね…。

横を向いて新しいパッドに交換する際はお尻の中心にしっかり当たっているか確認・調整するようにしています。この時にしっかりできないと利用者様を何度も左右にゴロンゴロンと向けなくてはならず負担になってしまうので気をつけたいポイントです。

急いでいる場合でも引っ張って破いてしまっては余計に時間がかかる為、焦らず引っ張らず交換していきたいものです。

【3. ズボンを下した途端に排尿】

トイレを我慢しているわけではない時でも、ズボンを下したと同時に排尿が出てしまう利用者様いますよね!!パンツやパンツ型おむつが汚れてしまったり、床に垂れてしまったり、手で受け取ってしまったりしたこともあります(泣)“あぁ~!”っと口に出てしまう事も…。

これも出やすい利用者様はある程度分かる為、座る直前までパッドを外さないように尿道口に当てるようにして下すようにしています。これだけで衣類やパンツ型おむつなどが汚れる事が大分減りましたので、お試しください!!

【4. 陰部を掻いてパッドがずれる】

綺麗にパッドを当てていたはずが次の排泄介助に入った時に丸まっていたりずれていたりすることがあります。大抵こういう時は手が陰部に入っていて無意識のうちに本人が陰部を掻きむしりパッドがずれてしまう事が多いです。

陰部が痒い時は陰部洗浄を行ったり、排泄介助の回数を増やしたりするなどして清潔を保持する事が大切ですが、すぐには治らないのでそれまでは失禁の対策に頭を悩ますことが多いです…。テープ型おむつを使用しても上手にテープを外している事も多く失禁していない時は“良かったぁ~”と思ってしまいます。

陰部洗浄ですが、回数を増やしたり石鹸を使ったりすればいいのかというと逆効果になることもあります。陰部洗浄回数が多いと常在菌まで洗い流してしまい陰部が乾燥してしまったり、感染症にかかりやすくなってしまったりします。

石鹸も手洗い石鹸やボディーソープを使用すると洗浄成分が強すぎてしまいこれまた常在菌を減らしてしまったり乾燥してしまったりします。また、石鹸を綺麗に洗い流せない場合、石鹸カスが陰部についたままになる為逆に痒みを誘発する可能性があります。

陰部洗浄をする際はデリケートゾーン専用の物を使用し、1日1回ないし2回までにしましょう!!洗い流す必要の無いお湯に数滴混ぜて使用する陰部洗浄用の物がおススメです!!臭いも軽減されましたよ。

【5. 衣類についた尿臭が取れない】

尿臭ってアンモニアの臭いがきつく、普通の洗濯洗剤では取れないですよね!!以前排泄介助を全く手伝わせていただけない利用者様がいらっしゃいました。トイレにも行かれず、尿臭の臭いがきつく漏れている事はわかっていました。

お風呂もとても嫌がる利用者様で短時間勝負。脱いだ衣類も洗濯されるのが嫌で浴槽に居られる数分の間に新しい物に一式交換しておかないとまた臭いのついた衣類を着る事になってしまっていました。週2回しかパンツ型おむつを交換することが出来ず、どうしたらいいか本当に悩みの種でした。

衣類も尿を吸ってアンモニアの臭いがきつく、ワイドハイターを使用しても何度洗濯しても臭いが取れませんでした。他利用者様からも臭いのクレームがあり、つけ置きや洗濯洗剤やワイドハイターを多めに入れてみる等あの手この手を使いましたがそれでも全く効果がありませんでした…。

部屋の中も尿臭がきつく、“ウッ”となるほどでした。そんな時、尿臭に特化した洗剤が発売されたと知り早速使ってみるとあれだけ悩んでいた尿臭が1度の洗濯でしなくなった時は皆で感激したほどです!!それは“アタック消臭ストロング”です。

発売された当初、どこのドラッグストアに行っても店舗に置いておらず探し回った記憶があります。ネットでしか購入できませんでしたが、買って良かったと思いました。初めは施設費でお試しとして購入し、効果があった事を確認してからご家族様に個人購入してもいいか相談して購入していました。

在宅介護をされいらっしゃる方でも尿臭の悩みを抱えていらっしゃる方が多く、本当にうれしい事だと思いました。今では多くの店舗に置いてあるので需要も多いのだなぁと感じています。また、尿臭に特化した洗剤もこれ以降に発売されており嬉しく思っています。

【6. 機嫌が悪いなぁと思ったら便秘だった】

いつもは穏やかな利用者様がイライラしているなぁと思っていたら、お通じが3日以上出ていなかったなんて事ありませんか?初めはたまたまかなぁ~なんて思っていましたが、毎回排便が3日出ないあたりからイライラし始め、お通じが出るといつもの穏やかな利用者様に戻るなんて事も!!

これって結構大事な観察ポイントで、こうなる率が高い場合は看護師に相談して下剤の調整や水分量の見直し等を行うようにしています。なるべくならばイライラし始める前に自然に出るのがいいですよね!お腹のマッサージや力む練習など看護師やOT,PTも巻き込んで解決できるようにしています。

【7. ピコスルファートや浣腸後入るのが遅くなり大失禁】

お通じがしばらくでない場合、看護師指示にてピコスルファートやグリセリン浣腸を行う事があります。対応してすぐには出ないため時間をおいて対応しますが、その間に他利用者様の介助に追われていると“あっ!忘れてた!”と急いで部屋に向かいます。

向かった時にはすでにおそし!部屋中に便臭が広がっている事が…。“やってしまったぁ~”と陰部洗浄ボトルに着替え、シーツなどを用意しいざ布団を開くとお尻から背中にかけて茶色い海になっているなんてことも!!利用者様に申し訳ない気持ちとどのくらいで終わるか焦る気持ちでいっぱいになります。

この状態を夜勤者に対応してもらうのは申し訳ないので、なるべく朝に下剤を内服し日中に出るような感じにしています。出る時間は下剤を追加してから何時ごろに出るかを分析し逆算して内服しています。

【8. パッド交換しようと扉を開けると空っぽ】

パッド交換をしようと思い、トイレの棚を開けると使いたいパッドが空になっていると“ウワァ~”と思ってしまいます。離れられる方の場合はまだいいですが、そばを離れられない方の場合は“終わった…”と内心思います。別のバッドで代替えしますが、気が気ではないです…。

なるべくなら次の人が困らないようにある程度補充しておいて頂けると嬉しいですよね。忙しいのはわかってしますが、これが出来る職員さんは素敵です!!私自身もパッドの枚数を気にして足りなそうな場合はトイレにお連れする前にパッドを持ってトイレにお連れするようにしています。

【9. 便にあたりやすい職員がいる】

不思議なのですが、この職員さんの時は皆お通じがでる叉はいつも便意弄りの時にあたるなんて方いませんか?何故か当たる率が異常に多い方がいらっしゃるんですよね!!本人も分かっているため、排便が出ない日が続いてくると“当たるわ”と思ってくるそうです。

毎回便コネの時に当たる職員さんには申し訳ない気持ちになってしまいます。日中に何とか出していただこうと頑張るもそう簡単にいかないのが現実です。排便コントロールってすごく難しいなぁと感じています。これを対処できるようになったら凄い事ですよね!!

排便あるあるPart2はいかがだったでしょうか?介護の仕事や在宅介護をされている方ならばいくつか共感できる内容だったのではないでしょうか?排泄ケアってすごく奥が深いですよね。地域おむつアドバイザーとして活動するようになりましたが、まだまだ難しい問題だらけです。

一緒に勉強していろんな引き出しを沢山作っていきましょう!!“おむつ情報局”でおむつについての無料の勉強会を行っていますので、気になる方は是非検索してみてください。

 

(2023年1月17日)


第8回【一緒に仕事をしていて楽しい人の特徴7選】

介護の仕事って心身共にハードですよね…。時間が無かったり人手が足りなかったりして心に余裕が無いと利用者様にも優しく接することが出来ず、ついきつくなってしまったなぁと反省するときがあります。

楽しくない環境で働いているとつい愚痴やため息が多くなってしまい、ストレスが溜まり出すと虐待にもつながると危惧しています。また、違う環境で働くことが出来ていたら、この職員さんはきっと介護が好きになって楽しく働けるのになぁ…“もどかしいなぁ”と思う事もあります。

だからこそ一緒に働く職員との関係ってとても大切だと感じています。一緒に働くのであれば、愚痴やため息が多い人よりも楽しい雰囲気の人との方がいいですよね。和気あいあいと楽しく相談し合いながら働けるのが理想です。※無駄話は別です!

今回は介護の仕事を12年間してきた中で“この人と一緒に仕事をすると楽しいなぁ”と感じている方の特徴をまとめました。

【1. 笑顔が多い】

楽しい雰囲気を醸し出している職員さんの共通点は何と言っても“笑顔”です!!出勤したときに「おはようございます!!」と明るい声と素敵な笑顔で職場に入ってくるだけで場が“パァ~”っと明るくなります。

今まで忙しくバタバタ動いていて余裕の無かった心が“ホッ”としたことが何度もありました。笑顔だけで心が救われるなぁと痛感した出来事でした。笑顔が多い職員は利用者様からも好かれている事が多く、「待っていたよ~。」と素敵なお笑顔を見ることも出来ます。

利用者様や職員をあっという間に明るく出来るので“笑顔”って凄いな!!と実感しています。また、笑顔の多い職員さんってポジティブに物事をとらえる傾向にもあり、マイナス思考よりも次に生かすプラス思考な傾向があると感じています。

笑顔の多い職員さんと愚痴やため息の多い職員さん両方の方と働いた事がありますが、笑顔が多い職員さんとの時は職員も利用者様も笑い声が多く聞かれ、反対に愚痴やため息が多い職員との時は怒る声や不満の方が多く聞かれ、いつも以上に疲れるなぁと感じています。

一緒に働くのであれば、愚痴やため息が多い人よりも笑顔の多い職員さんとの方が気持ちが穏やかに仕事をする事が出来るのでいいですよね。私も笑顔を意識して働くようにしています。

以前、他職種の職員さんから「〇〇のユニットはいつも暗くてピリピリしているから入りにくいけど、△△のユニットはいつも明るくて行きたくなるんだよね。」と言われたことがあります。これって施設内の職員が感じているという事はご利用者様やご家族様も絶対に感じています!

本当に意識して改善していかなければ信頼関係やクレームにも繋がってくることだと感じています。是非笑顔を意識して仕事に取り組んでみていただきたいです。1人でも変われば連鎖していくと実体験を元に声を大にしてお伝えしたいです!!

【2. 感謝できる】

雰囲気のいい職員さんって「ありがとうございます。」「助かります。」等感謝の言葉を多く使っているように感じています。初めは感謝していても毎回行ってもらっているといつの間にか“当たり前”になってしまい感謝しなくなってしまう傾向にありますが、毎回きちんと感謝できる方素敵だと思います。

自分では自分の仕事と思って何気なく行ったことでも「あっ!ありがとうございます。」や「やろうと思っていたけど出来なくて、助かりました。」なんて声をかけられて嫌な気持ちになる方っていないですよね。

よく人の動きを見ていたりいろんなことに目が行き届いていたりするからこそ、やってもらったことに対して気が付けるし感謝ができるのだなぁと考察しています。観察能力も素晴らしい職員さんです。

あの人がやるのが当たり前ではなく、どんなことに対しても“有難い”と思って感謝できるのは凄い事です。私も当たり前ではなくてどんなことにも感謝を伝えられるように意識するようにしています。

言い慣れていないと恥ずかしさの方が勝ってしまうかもしれませんがこれは慣れです!意識して訓練していく事でいつの間にか感謝の言葉が自然と出てくるようになります。伝えた後は自分の心も晴れ晴れする感覚があります。いい循環になっていくのが肌で分かりました。

【3. 否定しない】

何か相談した時や提案をした時「それいいじゃない!」「やってみたい」「やってみよう」と言われるのと「ハァ?」「何言ってるの?」「それ無理だから」と言われるのであればどちらの方が嬉しいですか?当然前述ですよね!

折角考えついて出した提案を否定されたら“また否定されたら嫌だな”“馬鹿にされたら傷つく”と思い次からは提案したくなくなります。それが繰り返されれば誰も何も言わない・言えない環境になってしまいます。

実際にそのような現場を見た事がありますが、ユニット内の雰囲気は暗く職員のやる気もなくなっていき行事すらやらなくなってしまっていました。これでは利用者様が可哀そうですし、職員の離職率も大幅に上がります。

一方“いいね”“やってみよう”と肯定的な感じであればどんどんアイディアが浮かんできて“次はこれをやりたい”“これもやってみたい”となります。ユニット内が活気づき沢山の工夫や行事等を行っている印象を受けています。利用者様やご家族様との関係も良好な事が多いです。

話し合いも無駄話ではなく、どうしたらよくなるかという内容なので凄いなぁと感じています。時間があったら手を抜くのではなく出来る事を見つけてやっているのでこれこそ“プロ”ですね!!

【4. 嫌がらない】

自分が居ない時に何かやらなくてはならない時、お願いしたことに対して「えぇ~。」「何でぇ?」「面倒臭い」と嫌がらず「分かったよ~。」「任せて!」と言ってもらえると本当に救われます。一緒に仕事をすることが出来ることに感謝しかありません。

こういう職員さんにリーダーはとても助けられますし、もっと皆の為に働きやすい環境を整えよう!と頑張ることが出来ます。これはきっと管理者の方も同じ気持ちではないかと思います。お願いする方も悪いと思ってお願いしているので、気持ちよく引き受けていただけると嬉しいです。

勿論、無理難題の時は別です!その場合はしっかりとできない旨伝える必要があります。できそうな事は協力していただけたらとてもありがたいですし、winwinな関係が築けると思っています。

【5. 向上心がある】

一緒に仕事をしていて楽しい方って知識が豊富な方が多いなと思っています。仕事以外で介護について勉強をしていたり、介護以外でも自分の興味がある事を勉強していたり…。仕事だけでも大変なのに凄いなぁと思っていますし、自分も刺激を受けて勉強するようになりました。

介護でも介護以外でも新たな知識って自分にとって財産になりますよね。案外介護に関係がなさそうな事でも意外と役立つ事も多くて面白いなと感じています。また、クオリティーが上がったり今までは出来ないと思っていたことが出来るようになったり、できる幅が広がっていくのも感じています。

知識が増えて出来る事も増えてくると自信にも繋がってきます。自信が付いてくると心に余裕も出てくるので面白いなぁと。一緒に切磋琢磨出来る人と仕事が出来るのは本当に楽しいです。

仕事以外の繋がりから新たなビジネスや活動を始めたり、ボランティアに参加したりしてどんどん人脈が広がっていく事も面白く、楽しいなぁと感じています。

【6. 前向きな提案が出来る】

一緒に仕事をしていて楽しい職員さんって「〇〇してみたい。」「これをこうしたらどうかなぁ?」「こう思うんだけど…。」と気になる事を提案してくださる人が多い印象です。自分が考えつかなかった事を提案してくださることが多く、気づきもらう事が多いです。

提案で大切な事は“やりたくない仕事をいかにしてやらずに済むかの提案”や“無理難題の提案”ではない事!!難しいですが“こうしたらもっと良くなるのではないかという提案”をすることが重要です。前述の提案は良く耳にしますが、後述を提案してくださる方は少ない印象を受けています。

後述のような提案をしてくださる職員さんは貴重ですし、私自身も学んでいけるので一緒に自分の持っている引き出しの数を増やしていけるのが楽しいです。自然とケアの質やアイディアの数が増え他の職員との“差”が付いているように感じています。

【7. 面倒見がいい】

介護士って優しい方が多いのはもちろんですが、ここではなんでもかんでも手を貸してしまうのではなく、その人に合った手の貸方が出来る方の事を指しています。

利用者様でも職員でもその人の出来る事・苦手な事をしっかりと把握し出来る事は見守り、手が必要な部分は手伝う事が出来る方は凄いなぁと思っています!結構見守ることって気持ちに余裕が無いと難しく、自分でやった方が速いからとやってしまう事無いですか?

これでは出来る事を奪ってしまったり、自立した際に出来なくなってしまったりする場合が出てきます。結果的に依存が強くなってしまい余計に介助量が増えたり、自立したけれどできないことが多くてその人の分まで仕事量が増えたり自分の首を絞めることになります。

時間をかけて出来る事を継続できるようにする努力・最後まで自分の力でやり遂げられるように見守り助言する努力が必要です。時間が差し迫っている焦りや、何故2人でやっているのに時間がかかるのかという無言の圧を感じる事もあり、葛藤と戦っていますがとても大事な事です!

自分でやり遂げることが出来た職員は独り立ちした後「最後まで自分で考えてやらせてもらってよかった。」と話すことが多いです!ユニットのケアのレベルも格段に上がります!!こういう手の貸方が出来る職員さんが居るととても頼もしいですし、安心できます。

上記が私の感じる一緒に仕事をしていて楽しい人の特徴です。皆さんが一緒に仕事をしていて楽しいと感じる人はどんな方ですか?

 

(2022年12月28日)


第7回【介護士の冬あるある7選】

冬本番が来ましたね!冷え込む朝がきつく感じるようになってきました。季節によってもあるあるが異なる介護業界。今回は冬あるあるをまとめました。共感できるものはありますか?

【1. 朝起きられない】

冬は日の出の時刻が遅くなるため、同じ5時起きだとしても夏は明るくなっていますが冬は真っ暗ですよね。しかも寒い!!布団から出るのが嫌になり、“もう少しだけ”“あと5分”等布団に入ってぬくぬくしたくなります。

“あと少し”と思っていたらいつの間にか熟睡していて起きたら勤務開始時刻なんてことも!!冬場は遅刻が多い季節だと感じています。介護士歴10年以上が経過しましたが、冬は寝坊しないようにとひやひやします。

対応策として暖房のタイマーを起きる30分前にセットし起きたら暖かいようにしておく、太陽の光の様な目覚まし時計を使用する、中には次の日着ていく服を着たまま寝るなんてつわものな同僚もいました。皆さんいろんな対策をされています。

【2. 静電気が怖い】

乾燥の季節に入ると毎年静電気に悩みます。普段の生活の中でも“バチッ”という静電気に嫌な気持ちになるのですが、介護をしているとさらに静電気が酷くてその作業をすることが嫌になるほどです!!

静電気が起きる作業としては

・リネン交換
・衣類の着脱
・乾燥機から衣類を取り出す
・エレベーターのボタン操作
・金属に触れる時

等です。

冬はニットやアクリル製の服を着こむお年寄りが多いです。1枚脱ぐごとに“バチッ”“バッチ”と痛みが走ります。時々電気が目に見える時があり“ウワッ”となります!!利用者様が静電気で痛みを感じている事って少ないので不思議で仕方がありません。

以前静電気を感じたとき心臓にまで“バン”という強い衝撃を受けたことがあり、そこから命の危機さえも感じるようになりました。馬鹿にできないと思っています。静電気対策が必須で、いろんなものを試しました。紙ゴム、ブレスレット、静電気除去キーホルダー等…。

現段階でこれは良かったと思うものはゴム製のブレスレットです。でもこれを点けていても完全に除去することが出来ていないため、左右に付けるか腕と足に分けて斜めになるように付けるかと真剣に考えています。何かいい方法を知っている方がいらっしゃれば是非教えて欲しいです。

【3. 着ていく服に困る】

介護施設内って高齢者の感覚に合わせて温度調整しているため結構暖かいです。従来型のように広い空間の場合は寒いですが、ユニット型は比較的暖かい印象があります。とはいえ記録時や休憩時等動かない時は寒いです。動いている時は熱く汗をかくこともあります。

施設の構造でも暖かさをキープできる施設と寒い施設とありますので、施設によって着るものが変わってきます。従来型の時はヒートテックに裏起毛のパーカーは必須でした。ユニット型でも以前の施設では半袖で過ごすことが出来ても今の施設では長袖必須など…。

汗をかきすぎず且つ寒くない服を用意するのって結構難しいですよね。決まるまでは“暑い”“寒い”とストレスを感じやすいですが、決まってしまえばあとはルーティンになるためストレスもなくなります。

私の場合はどんな環境でも冬になるとお腹が氷のように冷えてしまうため腹巻とホッカイロは必須です(笑)。お腹と腰に当てると結構全身ぽかぽかになりますよ!!冷え性の方には是非試していただきたいです。“桐灰のじんわり暖かいおなか用”“命の母冷えが辛い女性に”のカイロがおススメです。

夜勤は暖房が付いていても寒く感じますね。加湿器を稼働していると湿度の関係か暖かさを感じやすいなぁと思っています。また、夜勤用に足物用の折り畳み式ヒーターを用意したことがあり、とても重宝していました。ヒータの上にひざ掛けをかけると尚暖かいですよ!!

【4. 手が荒れて痛い】

これも乾燥が原因です。感染症対策の為1ケア1手洗いと言われている介護業界。コロナ禍でさらに手を洗う回数が増えたり、アルコール消毒の回数が増えたりしたため手荒れが酷くなりがちです。アルコール消毒をする時に痛みで傷があるのを発見しがちですよね。

私はまだあかぎれまでは至ったことが無いですが、それでも痛みやカサカサを感じています。あかぎれをおこしやすい職員の手は指を曲げただけでも切れて出血してしまっているので見ているだけでも痛いです。

手の痛みは地味にストレスを感じます。荒れずに冬のシーズンを越せたときはもぅ嬉しい気持ちになります。私の場合はアトリックスが合っていて、“ハンドクリーム”や“水にぬれた手で使用するハンドミルク”を長年愛用しています。

洗面台に用意しておき、手を洗う度にハンドミルクをつけるだけで荒れ方が見違えるように違います。いろんな職員さんにおススメしています(笑)ユニットリーダーをしていた時は職員用にハンドミルクを良く常備していました。結構使ってくれていました。

【5. 雪が怖い】

雪があまり降らない地域ならではですが、毎年積雪の情報は“ウワァ~”となってしまいます。明日の出勤どうやって行こうとかと考えてしまします。雪道に慣れていない、坂道があると尚更出勤が億劫になりますね…。 雪国の地域の方々は本当に凄いと毎年思っています!!

10年ほど前位の話になりますが、結構な積雪を観測した時がありました。一部車のタイヤ上までの積雪があり、こんな積雪に慣れていない私は車の運転が怖く徒歩で出勤することに。車では5分弱で到着する道が、雪道という事もあり徒歩で30分以上もかかってしまいました。

長靴にカッパ、足にはビニール袋を巻いて向かいましたが、途中何度も出勤を諦めようかと思う程辛かったのも今でも覚えています。出勤時間には間に合うわけもなく遅刻。遅刻の電話を施設にした際、他の早番者も皆到着できないと連絡があったそうで夜勤者で何とか感がってくれていました。

施設に入る入口の道路には乗り捨てられた車が停車しており、車で来なくて良かったと思いましたが今思えばとても迷惑な車ですよね。厨房の職員さんの車だったそうですが、施設前の道に車が通った様子がなく入れないと思ったそうです…。

遅刻しても何とか徒歩で到着し業務開始。食事も厨房の職員さんが1人しか到着できなかったため遅れに遅れ開始でした。頑張って出勤したため遅刻も多めに見てもらえるかと皆考えていましたが、まさかの全員遅刻扱いでしたね(泣)

そして休むと連絡した職員は有休消化で処理されていたので何だか頑張って出勤したよりも休んだ方が良かったのではないかというもやもやの気持ちが凄く残る出来事になりました。勝手かもしれませんが、自然災害の時の救済はあってもいいのではないかと思いましたね。

【6. 起床介助が遅くなる】

冬は日の出が遅くなるため、利用者様の目が覚める時間も遅くなりますよね。ユニットケアを取り入れており、目が覚めた方からの起床介助を推奨している施設で勤務していた時は何往復も目が覚めていないか確認して回っていました。

暖房の温度を上げて目が覚めないかと工夫したり、「おはようございます。」と小さい声で声をかけ目が覚めないかチャレンジしたりしていました。夏場は早起き過ぎて困ることがありますが、冬場はどうやったら気持ちよく目を覚ましていただけるかで困ります。

食事の提供時間も2時間と決まっているため、それに間に合うように意識しながら対応していました。これはユニットケアしている施設ではあるあるではないでしょうか?

【7. 温度差に風邪をひきやすい】

お風呂介助の時は脱衣所も浴室も利用者様が寒いと感じないように、ヒートショックにならないように温度を上げています。汗をかいて介助するほどです。しかし、脱衣所を出ると毎度フロアの寒さに驚いてしまします。決して暖房を低くしているわけではありません。

フロアもずっとフロア業務の人からすれば過ごしやすい暖かさですが、お風呂場や脱衣所は湯温に合わせさらに高い温度になっているため温度差が大きくなってしまいます。汗をかいた状態で寒い場所に出るので風邪をひきやすくなります。

また、この温度差がヒートショックを起こしやすくする要因だと実感するときでもあります。浴槽に入ったら脱衣所とお風呂場の温度差をなくすため扉を半分程度開けて調整したり、服を着たら髪を乾かす際に脱衣所とフロアの間の扉を半分開けて一気に温度が変わらないように工夫しています。

自分が経験することで利用者様の気持ちが分かるものですね。いろいろな頃に気をつけたいと思います。

冬のあるあるいかがでしたか?あるある~と思った内容はありましたか?季節によるあるあるシリーズを今後用意していきたいと思います。

風邪をひきやすくなる季節です。皆さまもお体には十分お気をつけください。

 

(2022年12月12日)


第6回【ショートステイあるある】

ショートステイって入所されている方よりも意思疎通が出来て楽しそうだなぁという印象ありませんか?私も経験しなかった時はそう思っていましたが、実際にやってみるとホント大変でした…。勿論やりがいもありましたが、入所の方とはサービスの考え方も違うので難しいなぁと思うことも。

毎日メンバーが入れ替わり立ち代わりするので、その日によって席の配置を考えなければならなかったり、部屋も変えた方がいいとなれば居室移動をしたりすることも。入所と退所が多く1日でほとんどの方が入れ替わる日もありました。

シーツ交換・居室掃除・荷物チェック・連絡帳作成等々行うとこは多く、人手が足りないと思うことが何度もありました。荷物間違いや忘れのミスはご家族様との信頼関係にかかわってくるためミスは許されません。紛失なんてあったらもう焦って職員総出で探し回っていました。

逆に綺麗に衣類や荷物をまとめて返却できるとご家族様からも感謝され信頼度も上がるなぁと感じました。汚れているジップロックを持って来られた場合、綺麗な物と交換する。ケースが汚れていたら綺麗にして返却する等ちょっとしたことかもしれませんが意識していました。

今回はショートステイあるあるをまとめました。ショートステイ勤務の皆さん、共感できることが多いのではないでしょうか?また、ショートステイ勤務が気になっている方、ご家族様はこんなことがあるのかぁと思っていただけましたら幸いです。

【1.利用を嫌がる利用者様を説得するのが難しい】

利用日当日。お迎え時間にお宅に到着し“ピンポ~ン”と玄関チャイムを鳴らします。出てきてくださるも職員を見て「何ですか?今日は行きませんよ。」と嫌がる方がいらっしゃいます。“用事がある”“体調が悪い”等理由は様々です。

時折ご家族様と言い合いされてしまう方もいらっしゃいます。何とか説得してお連れしますが、施設に到着すると嫌がっていたことなんて忘れ楽しそうに過ごされる事多いです。まれに、車から降りないなんて方もいらっしゃいます。

送迎する職員も無理やりはお連れしたくないのが本音。やはり日々慣れ親しんでいる自宅で過ごされた方が落ち着いて過ごすことが出来ると思います。しかしご家族様の都合やご利用者様と離れることでご家族様がリフレッシュできる時間を作るという現実問題も理解しているので葛藤を抱くことも。

施設に行きたくないという気持ちを抱かせてしまっている問題を解決しようという事で、施設に行きたくなる・泊まりたくなるようなサービスを提供できるように日夜努力しています!!レクや趣味に没頭できるなど嗜好を把握してなるべく準備できるようにしています。

【2.帰宅願望が強い方の対応が大変】

泊まりと伝えると行かないとなってしまうため、日帰りと言われたりデイサービスと言われたり言葉巧みに連れてこられる方が…。日が暮れる夕方頃になると「もう帰ります。」とデイサービスと思い、荷物をまとめだし落ち着かなくなる方いらっしゃいますよね。

自分で歩ける方が多い為、玄関まで行かれデイサービスのご利用者様に混じり外に行かれてしまう方も!!夕方って退所の準備に追われたり、退勤する職員もいて目が離れてしまう時間帯でもあり、気が付いたらいなくなっているなんてことがあります。

「今日はお泊りなんです。」とお伝えしても「何言ってるんだ!今日は帰るんだ。泊まらない。」と怒りだしてしまう方もいらっしゃり、職員が1対1で対応しなくてはいけないなんて結構あります。

どういったら納得してくださるかご利用の度に声掛けを変えてみたり、対応を変えてみたりして探ります。安心できる自宅に帰りたい気持ちは痛い程良くわかります。無下に引き留めるのではなく、どうしたら“納得”して頂けるのかを考えることが大切だと感じています。

ご家族様に急用が出来てしまった。お風呂が壊れてしまった。水漏れが…。ご家族様から連絡があり、1泊止めていただきたいとお願いされたこと、荷物を先ほどお預かりしてお部屋を用意した旨お伝えし、明日帰れるということが一番納得していただけていました。

初めから泊りの予定ではなく、急遽仕方なくというところがミソですね。もちろんこんなことでは納得されない方もいらっしゃいます。実例は前回アップした“落ち着かない利用者様が落ち着いた対応”をご覧ください。

日々いろんなアイディアを出して試す力が身についたと思います。

【3.緊急ショートステイ利用がある】

何度か経験していますが、ホントに緊急で来られます。道路で徘徊されているところを警察官が保護したが、個人情報が分かるものを携帯しておらず分からない状態で来られる方、介助をされているご家族様が救急搬送などで家に一人になってしまう方、虐待の疑いで保護された方など理由は様々です。

個人情報が全くない状況で利用される事が多く、手探りで情報を集めて対応します。食事・薬・排泄・着替え・夜間の様子など事細かに情報を集め次の職員へと繋いでいきます。食事に関しても嫌いな物・食形態も観察します。

ケア事態を嫌がる方、帰りたいと施設から出ていこうとされる方、怒ってしまう方もいます。一人では手が回らない場合相談員やケアマネージャーが手伝ってくれる場合もあります。ショートステイは臨機応変に動ける・観察力がある職員でないと働くことは難しいなぁと感じました。

【4.荷物チェックが大変】

1泊しかしないのに何か月分の荷物ですか?と驚くような程の量を持って来られる方・洗濯してますか?と思ってしまう程汚れや臭いがきつい衣類ばかりの方、カビが沢山生えている歯ブラシやコップ等を持って来られる方等本当に驚くことが多いです。

また、収集癖がある方は他利用者様の物や施設の備品をカバンの中にしまっている事もあります。こっそりと回収しますが、帰る直前にも再度確認する必要がある等情報共有が大切になってきます。

利用者様によっては荷物チェックを嫌がる方もいらっしゃいます。その時はリビングで過ごしていただいている時に、探偵のようにスピーディーに荷物チェックを行っています。

衣類が多い場合は必要分だけカバンから引き出しにしまいその分だけチェックする・汚れが目立つ服の場合は全部洗濯して返却する。自分で管理できない方の場合はユニットでお預かりして管理するなど本当に1人1人細かく対応が異なるので覚えるまでが大変でした。

退所前の荷物チェックでは汚れや水気は切れているか確認し、濡れた状態で返却しない。入っていた袋に戻して返却する等なるべく元の状態に戻すように意識していました。写真で見えるようにしていると分かりやすかったです。

【5.利用者様同士の人間関係が複雑】

ショートステイってご近所さん同士でご利用されることがあります。またはご近所ではないけれど知っている間柄な事も…。たまたま同じ曜日利用の場合、“あの方とは同じ車にならないようにして欲しい”や“同じテーブルにはしないで欲しい”等細かい要望を受けることがあります。

特に難しいなぁと感じた事はAさんはBさんの隣の席で過ごしたいと思っているが、BさんはAさんが苦手なので隣同士にはしないで欲しいという要望です。どちらの要望も叶えることは難しいケースです。

その場合はBさんには同じテーブルになることを妥協していただき、Aさんには席が離れてしまうことを妥協していただくようにしました。Aさんの性格が強く、無理やり隣になろうとされることもありましたが、その時は職員がそっとフォローするようにしていました。難しいなぁと感じる出来事でした。

また、男性利用者様が近くにいると落ち着かれる女性利用者様、女性の隣だと距離が近くなってしまう男性利用者様など組み合わせを考えるのが毎回難しいなぁと思っていました。一人席希望の方もいらっしゃるのでスペースの問題もあり妥協していただきながら対応していました…。

また、中には「ここは私の席なのになんであなたが座っているのよ!」と怒ってしまう方もいらっしゃいます。ショートステイの場合ほぼ毎日席が変わるなんて当たり前にあります。その方の好み等を把握しながらトラブルにならないように対応するのってホントに大変ですよね。

ショートステイ勤務の皆様、デイサービスの職員さんも大変だなぁと感じています。私も体験してみて大変さが良くわかりました。いろんな分野を体験して学んでいきたいなぁと感じた経験でした。同じ高齢者介護でも業態が異なるだけで全く違うサービスになりますよね!!介護って奥が深いですね!!

(2022年11月24日)


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